09 | 2017/10 | 11

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EURO2008における3大GKを比較する 

EURO2008には、C・ロナウドをはじめボールを魔法のように扱うスーパースターが名を連ねている一方で、世界で3本の指に入る守護神も勢揃いしている。イタリア代表のジャンルイジ・ブッフォン、スペイン代表のイケル・カシージャス、チェコ代表のペトル・チェフだ。

彼らは、往々にして「脇役」になることを余儀なくされるGKというポジションにあって、試合の行方を決定付けられる稀有な存在だ。他の追随を許さない圧倒的な技量で、彼らは負け試合を救い、勝ち星を拾わせる。

GKの背番号に記された「1」は、ピッチ上で手を使うことを唯一許された「Special-One」(特別な存在)の証でもある。その中でも飛び切りスペシャルな彼らの特長を、明らかにしよう。




---------- キリトリ -----------

※セービング(基本技術全般)、反応(近距離での反応速度)、ハイボール(空中戦への対応力)、足元(フィードなど足元の技術)、飛び出し(タイミング、速度。守備範囲の広さも含める)、コーチング(ディフェンスラインのコントロールおよび統率力)、PK(PKでの強さ)、安定感(パフォーマンスの継続性)の8項目を10段階で数値化し、考察する。国際レベルは6。


Gianluigi Buffon

ブッフォン


国籍:イタリア
生年月日:1978年1月28日(30歳)
出身地:カッラーラ
身長:191cm
体重:83kg

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3

↑はWikipediaにおける「ジャンルイジ・ブッフォン」

セービング:10
反応:9
ハイボール:10
足元:9
飛び出し:10
コーチング:10
PK:7
安定感:10
総合能力:95

<短評>

彼こそが世界最高のGKと断言できる。全ての技術に隙がなく、何よりほとんどミスをしない。ゴールマウスから漂う威圧感は、多くの名ストライカーをして「彼は別格」と驚嘆せしむるほど。

技術的な面に関して欠点を見出すのは難しい。掴む、弾くの基準が非常に明確で、甘いシュートは悉くキャッチする。パンチングも、味方や相手の位置をきちんと見極めて飛距離、方向を決定しており、二次攻撃を完璧にシャットアウトできる。

左右、前後への対応力は圧巻で、特に、横方向へのシュートブロックは名人芸。美しく反り返る弓のごとく、全身を目一杯伸ばし、誰もが「届かない」と思う位置へのシュートを弾き返す。ハイボールをこぼすシーンも、ほとんど見たことがない。

飛び出しの速度、タイミングは一級品で、ロングフィード、パントキックの精度も世界屈指。数々の修羅場を潜り抜け、国際経験も豊富だ。唯一、PK戦でのストップ率は見劣りするが、それも他の技能に比べての話に過ぎない。

30歳に突入し、いよいよ全盛期を迎えた。少なくとも「EURO2012」までは、イタリアのゴールマウスの心配をする必要はなさそうだ。

---------- キリトリ -----------

Íker Casillas Fernández

カシージャス


国籍 スペイン
生年月日 1981年5月20日(27歳)
出身地 マドリード
身長 185cm
体重 80kg

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B9

↑Wikipediaにおける「イケル・カシージャス」

セービング:10
反応:10
ハイボール:8
足元:9
飛び出し:10
コーチング:9
PK:8
安定感:10
総合能力:94

<短評>

近距離シュートへの反応の鋭さ、セービングにおける滞空時間の長さは世界一だろう。至近距離から放たれた決定的なシュートを、驚異的な反射神経で止めるシーンは、もはや彼のトレードマーク。その天与の才は、飛び出しの際にもいかんなく発揮されている。

また、ジャンプ力――純粋なジャンプ力でなく、セービングにおける上昇角度、滞空時間――は傑出したレベルにあり、右上、左上の際どいシュートをすらす技術は天下一品。鮮やかなカーリングショットも、彼にかかれば格好の獲物で、猟銃で鳥を撃ち落とすかのように、流麗に仕留める。

以前は、年齢的なものか迂闊なミスが多く、ハイボールへの弱さも度々露呈していたが、長年に亘る必死の努力の甲斐あって克服。ここ数シーズンは決して堅固とは言えないR・マドリーの守備を一手に担い、毎試合数ゴールは確実に防いでいる。獅子奮迅の働きは、「聖イケル」の名に相応しい。

---------- キリトリ -----------

Petr Čech

cech.jpg


国籍 チェコ
生年月日 1982年5月20日(26歳)
出身地 プルゼニ
身長 196cm
体重 90kg

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%95

↑Wikipediaにおける「ペトル・チェフ」

セービング:10
反応:9
ハイボール:10
足元:8
飛び出し:9
コーチング:9
PK:9
安定感:9
総合能力:93

<短評>

恵まれたサイズに、その巨躯からは想像できない俊敏な反応と挙動を搭載し、降り注ぐシュートの雨を迎撃する。長身とパワーを利した制空能力は世界最高の誉れ高く、至近距離からのシュートや1対1のシーンにおける強さも驚嘆に値する。優れた動体視力に加え、ぎりぎりまで倒れず・飛び込まずにシューターを観察できる、卓越した勇気と冷静さ、判断力を持ち合わせていることの証だろう。

また、大舞台での強さも魅力。ビッグゲームであればあるほど、彼の神経は研ぎ澄まされ、ビッグセーブを連発する。代表での活躍ぶりも目覚しく、わけてもU-21欧州選手権で母国を優勝に導いたパフォーマンスは伝説になっている。

ただ、2006年10月に頭蓋骨陥没骨折の重傷を負ってからは、ややムラが見られるようになった。先日のトルコ戦では、失点に繋がる致命的なキャッチミスを犯した。プレミアリーグでも同様のポカをしており、完全復活まではまだ時間がかかりそうだ。

とはいえ、「世界最高」と謳われる3人の中で年齢的に最も若く、世界トップレベルのリーグに参戦したのも2004年と最も遅いだけに、伸びしろは十分に残されている。当面は、やや見劣りするキック精度の向上に取り組みたい。その先に、世界最高の称号が待っている。

---------- キリトリ -----------

GKの存在がクローズアップされることは極めて少ない。いつだって賞賛されるのは、魅惑のテクニックを持ち、ゴールを決め、美しいパスを繰り出し、変幻自在なドリブルで相手をきりきり舞いさせる、アタッカーなのだから。ネットを揺らされ、がっくりと肩を落とすGKは、いつだって引き立て役に過ぎない。

ゴールを決める。ゴールを阻止する。

勝敗を左右する行為としての価値は、共に等しい。

にもかかわらず、この矛盾。この明暗。

華やかなアタッカー達の競演の裏には、ただ黙々と「侵入者」に目を光らせ、身体を投げ打つ彼らの貢献がある。その孤高に敬意を表し、技量の差異が浮沈に繋がることを看過してはならない。

---------- キリトリ -----------

現状で3人に序列を付けるとすれば、ブッフォン、カシージャス、チェフの順になるでしょう。そして、ブッフォンと他の2人との間には目に見える差があります。それほど、ブッフォンというGKは凄い。短評にも書きましたが、本当にミスをしません。1シーズンに1度か2度あるかどうか。しかも、致命的なミスだけは決して犯さない。

何年前だったか、一時だけスランプに陥ったこともありますが、これだけ長く一線で活躍していてミスが出ないというのは驚くべきことです。以前は「アンチ・ブッフォン」だった私ですがw、さすがに認めざるを得ません。派手なセーブがあまり無い分、見た目の華やかさに欠けるかもしれませんが、それはポジショニングが完璧だから。万全の態勢でシュートを迎え撃つからこそ、簡単に止めているように見えるのです。

カシージャスは、やはり反応速度が魅力ですね。止めるのが不可能に見えるシュートを止められるのは、彼の特長。身体が軽く、ジャンプ力も並外れているため、ゴールの四隅を全てカバーできるのもカシージャスならではでしょう。

チェフは、高さと1対1、大舞台での強さが光ります。至近距離のシュートに対する反応も、カシージャスと遜色ないかもしれません。ただ、フィードはまだまだ改善の余地があり、時折やらかす致命的なミスも減らしたいところ。それらが解決した時、ブッフォンに肩を並べるかもしれません。
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