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05 | 2019/06 | 07

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浦和レッズのACL優勝の陰にバイエルンの貢献 

※WSD内のルドガー・シュルツェ氏のコラムより抜粋&編集

浦和レッズの事務所へ、ACL優勝を祝うファックスが届いたのは、〝あの日〟から数日後のことだった。

「バイエルンは、日本のパートナークラブである浦和レッズを誇りに思います。Jリーグとクラブ・ワールドカップで、さらなる躍進を遂げられることを願ってやみません。もう一度、心からお祝い申し上げます。そして、今日から貴クラブを『アジアのFCバイエルン』と呼ばせて頂きます」

贈られたファックスの最後は、こう締めくくられており、代表取締役社長のカール=ハインツ・ルムメニゲ、GMのウリ・ヘーネス、財政担当のカール・ホプフナー、そして監査役会長を務めるフランツ・ベッケンバウアーというバイエルンを取り仕切るトップ4人の署名があった。

バイエルン・ミュンヘンと浦和レッズがパートナーシップ契約を結んだのは、2006年1月のことである。この契約におけるバイエルン側の責任者は、数年前までWSDのコラムニストでもあったマーティン・ヘーゲレ氏で、浦和レッズ側の担当は、前GMの森孝慈氏、藤口光紀社長、この提携のために採用されたオーストラリア人の代理人、イアン・スコット氏の3人だ。ヘーゲレ氏とスコット氏は毎日のように電話で連絡を取り合っているという。

バイエルンのスタッフは、パートナーである浦和レッズのACL優勝を自分達のことのように喜び、そして優勝に〝関われた〟ことを誇りに感じている。というのも、オジェックを監督に推薦したのが、他でもない、バイエルンだったからだ――。





---------- キリトリ -----------

昨年12月、前監督のギド・ブッフバルトは、その職を辞する際、かつての盟友であるピエール・リトバルスキーを後任として推薦した。しかし、浦和レッズの首脳はバイエルンに助言を求め、ベッケンバウアーがその窓口となり、まったく異なる提案、つまり自分がドイツ代表監督だった時代にアシスタントを務めていたオジェックを推薦したというわけなのだ。

「今の浦和レッズには、オジェックのような人物が必要だ」

というのが、その時のベッケンバウアーのアドバイスだった。

当時のオジェックは、FIFAの育成部長を務めていたが、同組織のトップであるヨゼフ・ブラッター会長とベッケンバウアーのコネクションもあって、任期半ばでの退任にも問題は生じなかったのである。

オジェックの手腕があったからこそ、浦和レッズはACLの頂点に立てたと言っても過言ではなく、その意味ではバイエルンも、小さくない貢献を果たしたと言えるはずだ。

もちろん、両クラブの関係は助言をやりとりするだけの範囲にはとどまらない。スポンサー獲得からチケッティング、マーチャンダイジングといった、ビジネス面での相互協力、さらには戦力補強における選手情報の提供に関する協約なども、パートナーシップ契約には盛り込まれている。

例えば、浦和レッズはバイエルンのサポートによって、ドイツ最大の航空会社「ルフトハンザ」と紳士服メーカー「ヒューゴ・ボス」という、2つの有力スポンサーを獲得した。今後も、ドイツ系のスポンサーが増えていくに違いない。

また、指導者の養成においても、バイエルンは一役買っている。

具体的には、浦和レッズのコーチ陣をミュンヘンに招待し、実際に練習場のピッチまで招き入れ、ノウハウを提供している。アーセナルやマンチェスター・Uのように、招待してもスタンドから見学させて終わりでは決してない。

バイエルン側が真の協力関係を望んでおり、財政的な利益だけを得ようとしているわけではないということが、こうした対応からも窺える。

バイエルンが現在、浦和レッズとのパートナーシップ契約において、最も力を入れているのは、選手のスカウトや育成に関する情報、ノウハウの提供だ。

先日も82年ワールドカップの準優勝メンバーで、現在はバイエルンのスカウト部長を務めるヴォルフガング・ドレムラー氏が日本を訪れた。南米のマーケットを専門とするドレムラーのデータベースには、およそ1万7000人もの選手の情報が登録されており、彼はオジェックの問い合わせに応じ、プレースタイルや性格などを検討した上で、条件に合いそうな選手の名前を具体的に挙げていったという。

さらに、育成部門の最高責任者であるヴェルナー・カーン氏も先頃、10日間ほど日本に滞在。バイエルンの若手育成システムを、浦和レッズの上層部に紹介したばかりである。

フィリップ・ラームやバスティアン・シュバインシュタイガー、ミヒャエル・レンジング、オーウェン・ハーグリーブスらを輩出したバイエルンの育成システムは、世界的にも評価が高い。事実、アジアの多くのクラブ・協会が、将来有望な若手をバイエルンに派遣。プロとなるまでの過渡期を、そこで過ごさせているのだ。

もちろん、浦和レッズからも毎年、U-15のチームが派遣され、バイエルンのユースと親善試合を行うなどの交流を持っている。

また、浦和レッズで最も将来を嘱望されている16歳の若者が、バイエルンの17歳以下のユースチームに1年間留学することも、現時点で決定している。

長期間の留学となれば、ビザの問題など障壁は低くないが、バイエルンの人脈をもってすれば、それも直ぐに解決されるだろう。実際、ミュンヘン日本総領事館の柳沢副領事と、裁判官でDFB(ドイツ・サッカー連盟)の副会長でもあるライナー・コッホが現在、青年のビザ取得と留学中に通う学校の確保に奔走している最中で、近日中にもいい回答が得られるはずだ。

バイエルンは今後、ブンデスリーガの他のチームならスタメンでプレーできるようなサテライトの有望株を、浦和レッズへ貸し出す案も検討しているという。もちろん、それとは逆に、浦和レッズの選手をレンタルで獲得するようなケースも、将来的には十分考えられる。

今シーズンのブンデスリーガでプレーしている日本人は、フランクフルトに所属する高原直泰と稲本潤一の2人だけだ。しかし、来シーズンにはその数も、3人、いや、それ以上に増えているかもしれない。

---------- キリトリ -----------

バイエルンというクラブは、非常に現実的であり堅実だ。利に適わないことは行わない。そんな彼らが、これほどまでの期待を日本のクラブに、浦和レッズにかけているという事実をもう少し知ることで、R・マドリーやバルセロナ、ミランといった「お馴染みのクラブ」よりも、もっと親近感が湧いてこないだろうか。

今季はリベリー、トニ、クローゼを加え、選手の魅力でも欧州のトップに引けを取らない陣容が整った。その割に国内リーグ、UEFA杯では苦しんでいるが、組織と連係が出来上がってくれば、ラインナップに相応しい魅惑のフットボールが生み出されるはずだ。残念ながら、ブンデスリーガの放映権を一部しか持たない日本では、彼らの勇姿を堪能できる機会は少ない。しかし、日本にとって今後重要な意味を持つクラブは、バイエルン以外にないことを覚えておいて損はないだろう。
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コメント

こういう話を読むと

つくづく、名古屋の無能フロントが、
意地を張ってPSVとの提携を拒んだことが悔やまれます。
まあ、PSVがバイエルンのようなクラブであるとは限らないですが・・・。

いつかこの記事を参考に、私のブログでも何か書くかも知れませんが、
宜しいでしょうか?

ここ最近のバイエルンはラーム、トニの移籍の噂や、カーンとリベリーの喧嘩など、へこむ話題が多いので、こういう記事は嬉しいですね。

同じ雑誌だったかうろ覚えなんですが、札幌とミュンヘンが姉妹都市という事で、コンサと試合をするかもしれないという記事を見ました。
もしも、本当に試合が行われるとなったら、北海道在住の者として、平日開催でも有給を使って観に行くつもりです。
まあ、許可して貰えればですが…。
  • [2007/12/18 23:01]
  • URL |
  • バイエルン好き
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

どうぞどうぞ

>どらぐら様

PSVとの提携なら、かなり大きな効果がありそうでしたが・・・割り切れない部分もあったんでしょうかねぇ。。。

私のこの記事自体が抜粋なので、どうぞご自由に使用下さいませ~

カーンはいつまでもカーンですね

>バイエルン好き様

コメントありがとうございます!
(゚Д゚)ノ

バイエルンも、一気に「スター」が増えたことで、以前のような「FCハリウッド」になりかねない心配はありますが、元々から浮ついた雰囲気のないクラブですから、個人的には一過性のことと楽観視してましたが・・・さすがにファンの方はそうもいかないですよね。

ただ、今のところ〝雑音〟は所詮雑音に過ぎないと推察致します。

さて、コンサドーレとも試合するというのは確かにこの記事内にありました。同じWSD読者だったんですね~。平日開催の時は有給休暇・・・それでこそフットボール狂ですよ!!

私もやったことありますからw

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