07 | 2017/08 | 09

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【観戦記】橙は赤より鮮やかに 

タイムアップのホイッスルをかき消し、耳をつんざくようなブーイングが響き渡る。スコアを示す電光掲示板には浦和0-1大宮の文字。首位を走る浦和に、今季2つ目の黒星が記された瞬間だった。

序盤は間違いなく浦和の流れだった。前半22分にはポンテのスルーパスを受けた田中達也がGKと1対1に。これは江角の右足に防がれたものの、高い個人能力と連動性で主導権を握った。

ところが、連戦の疲労からか前半30分を越えた頃から急速にペースダウン。大宮がポゼッションで上回り始め、浦和はゴール前に押し込まれる時間が増えてくる。さすがにバイタルエリア付近からは人数をかけた丁寧な守備で個別撃破を図り、決定的なチャンスは与えなかったが、0-0という「途中経過」の中身に乏しさは否めなかった。

折り返した後半は、再び浦和が攻勢に出る。54分、56分に田中がシュートまでもっていけば、60には永井と田中のコンビネーションでゴールを脅かす。ここで1本でも決まっていれば、結果は変わっていたのかもしれない。その“ミス”に対する因果応報が、60分の逸機の直後にやってきた。レアンドロのオーバーラップが中央をこじ開け、そのパスを受けた森田が冷静にGKの脇を抜いて先制弾。耐えに耐えて得た“対価”には、値千金の重みがあった。

浦和は小野、小池らを投入し、闘莉王を前線に上げるなどで点を奪いにいくも、パスミスや単調なロングボールが頻出し、奏効せず。終盤には「茶番劇」にお付き合いした都築がイエローカードをもらうなど、攻めに転化すべきエネルギーを無駄な場所に放散する有様で、ジ・エンド。奪首を果たした連戦の最後にミソを付け、この日名古屋相手に快勝したG大阪との勝ち点差は1へと縮まった。

一方の大宮は、「残留争い」という重苦しい雰囲気を払拭する快心の勝利。9試合ぶりに勝ち点3を獲得し、降格ラインからの脱出に向けて光が射してきた。特に、リーグ戦再開後6試合で15点を奪っていた浦和の攻撃を完封した守備陣の奮闘は評価に値する。この日は西村、波戸のサイドバックがボランチとの連係で相手のサイド攻撃を封殺し、人と空に強いレアンドロとカバーリングに優れた冨田が中央部をブロック。「個の力量に優れた相手にはコンビネーションと「数」で押さえ込む」という鉄則を完璧に遂行した彼らが、勝利をもたらしたと言っても過言ではないだろう。

ただ、ビッグセーブこそあったものの、終了間際に致命的なミスから失点の危機を招いたGKの江角、熱くなり過ぎて前半に警告を受けたDFレアンドロと、勝利に水を差すプレーも散見された。生まれた上昇気流を逃さないためにも、修正は不可欠だろう。

これでリーグ戦は暫し中断期間に入る。残すは10試合。連覇を目指す浦和へ注いだブーイングの雨と、大宮への万雷の拍手が、再開後の嵐を予感させた。
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