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06 | 2021/07 | 08

欧州戦線の胎動・2 

いよいよ全ての欧州主要リーグがスタートした。放映権バブルに沸く英・プレミアリーグ、約190億円を投じたR・マドリーを筆頭に昨季の上位陣が全てハイレベルな陣容を誇るリーガ・エスパニョーラ、「世界で最も選手層の厚い」と評されるインテルを筆頭に欧州王者ミラン、復帰の名門ユベントスらが牽引するセリエA、まさに「帝国」をつくり上げたバイエルンが暴力的な強さを発揮する独・ブンデスリーガ、6連覇中のリヨンのパフォーマンスに翳りが見え始め「戦国時代」の到来を予感させるリーグ・アン、PSV・アヤックス・AZ・フェイエノールトの「4強時代」に突入したエール・ディヴィジョン――全てのリーグに魅力・見所が満載で、さらなる活況を期待できそうだ。

近年は、タイトル争いが一握りのビッグクラブに限定されがちなだけに、そういった意味ではいずれのリーグでも波乱の少ない展開となりそうだが、ビッグクラブ同士の戦力値は均衡してきており、寸分のミスも許されない緊張感に満ちた道程になることは間違いない。既に開幕から数試合を終えたリーグもあるが、各国のリーグを改めて展望していきたい。





○ブンデスリーガ

「ストップ・ザ・バイエルン」――どこが彼らを止められるのか。興味はその一点に絞られている。

100億円超の資金を投下したバイエルンが圧倒的な本命であることに疑いの余地はない。豪華絢爛な陣容は欧州で頂点をレベルにある(戦力分析等については過去の記事参照)。敵地でブレーメンを4‐0で葬った第2節の内容は、身震いするほどだった。

開幕から3‐0、4‐0、3‐0と全て圧勝。10得点0失点の驚異的な成績で早くも首位に立っている。新加入のトニが3得点、クローゼとアルティントップが2得点、リベリも1得点を挙げ、新戦力は完璧にフィット。目下、突破口はどこにも見当たらない。ここにきてクローゼ、トニが相次いで負傷したものの、さほど深刻なものではなく、そもそもベンチにはポドルスキー、シュラウドラッフが準備万端で出番を待ちわびている。ちょっとやそこらのアクシデントではビクともしないだろう。

となれば、他の列強が採る手は、彼らから離されずに付いていき、直接対決で斃す以外にない。にもかかわらず、昨季王者シュツットガルト、同2位シャルケ、同3位ブレーメンは出遅れた。シャルケこそ1勝2分とまずまずだが、他の2強は早くも一敗地にまみれている(共に1勝1分1敗)。欧州カップ戦が始まれば、バイエルンほど選手層の厚くない3チームのペースは、さらに減速するかもしれない。

バイエルンが独走でV――。その予感は日に日に高まっている。

<順位予想>

1位バイエルン
2位ブレーメン
3位シャルケ
4位シュツットガルト
5位レバークーゼン


○エール・ディヴィジ

フェイエノールトが巻き返しに燃えている。トマソン、ファン・ホーイドンク、カルー、エマートン、小野伸二らを擁し、UEFA杯制覇(01/02シーズン)など栄光に満ちた「黄金時代」から、はや幾年。02/03シーズンから3位、4位、3位、7位とチーム状態は下降曲線を描き、スタジアムには空席が徐々に増えていった。

しかし今季、クラブはこの危機的状況に歯止めをかけるべく、一大投資に打って出た。新監督の座は黄金期を築いたファン・マルバイクに与え、元オランダ代表・ファン・ブロンクホルスト(前バルセロナ)、同・ロイ・マカーイ(前バイエルン)、トルコ代表・ヌリ・サヒン(前ドルトムント)など、実績あるベテランと才気ある若手を相次ぎ補強。ドレンテこそR・マドリーに譲ったものの、頂点を狙えるだけの力量は取り戻した。
この「本気」ぶりはサポーターにも通じ、シーズンチケットはあっと言う間に完売。熱狂的なサポーターのバックアップを受けて、フェイエノールトは再び飛翔の時を迎えようとしている。

迎え撃つ王者PSV、アヤックス、AZも三者三様に好チームをつくり上げた。PSVはキャプテンのコクー、ディフェンスリーダーのアレックスを失ったダメージを微塵にも感じさせないスタートダッシュを決め(2戦2勝・得点8・失点0)、アヤックスも就任二年目を迎えたテン・カテの下で着実に進化を遂げた。こちらもスナイデルを放出したが、2戦終えて2勝0敗、得点12・失点2と上々の滑り出し。戦力補填の遅れているPSVに対し、アヤックスはウルサイス(前アスレティック・ビルバオ)、ロンメダール(前チャールトン)、ルケ(前ニューカッスル)を獲得するなどきっちりと穴埋めに動いており、優勝候補の筆頭だ。

AZは元々予算規模の小さいクラブであり、選手個々の力よりもチームワークや一貫した戦術による安定性で戦ってきた。それゆえに、今シーズンも大崩はなさそうだ。選手層の薄さは気がかりだが、知将ファン・ハールの千変万化の采配によって、頂点へ登り詰める可能性も決して0ではない。

<順位予想>

1位アヤックス
2位PSV
3位フェイエノールト
4位AZ
5位フィテッセ


○リーグ・アン

リヨンの7連覇は果たしてあるのか。勝ち馴れたチームに国内での「手抜き」が目立つ上、今夏はウィルトール、マルダ、アビダル、チアゴといった躍進を支えた主力数人が去った。代わりに入ってきたグロッソ、ベルハジ、ファビオ・サントス、カデル・ケイタでどこまでまかなえるか。リヨンのように、スムースなパスワークとダイナミックさを持ち味とするチームは、どうしても各メンバーの共通理解の深度に左右されるだけに、ペラン新監督の手腕が問われることになる。

開幕から4試合を終えて、2勝2敗。2敗はアウェイで喫したものとは言え、状況は芳しくない。何より、4試合で奪ったゴールがたったの4。攻撃的なリヨンらしからぬ大人しさに、不安が募る。今季は長く険しい道のりとなりそうだ。

もっとも、リヨンに対抗しうる規模を持つクラブが軒並み出遅れていては、この「波乱の予感」も杞憂に終わってしまいそうだ。モナコこそ3勝1分1敗とそれなりに結果を残しているが、リベリ放出で得た資金を有効活用できていないマルセイユが5試合を戦って1勝3分1敗、パリ・サンジェルマンが同0勝4分1敗、リールも同1勝4分と足踏み。ナンシー、ロリアンといったスモールクラブに首位と2位を明け渡していては話にならない。結局のところ、今年もリヨンが勝つというお馴染みの終幕が訪れるのか。

松井大輔のル・マンは、監督交代によるスタイルの転換が上手くいっている。5試合終えて3勝1分1敗(6位)の成績はクラブの規模から考えれば十分合格点。ガルシア新監督の松井への期待値も高く、これまで全ての試合で先発出場している。第5節のモナコ戦ではシーズンベストゴールにノミネートされそうな美しいヒールボレーを決め、得意のドリブルで再三再四敵守備網を切り裂く姿も見られた。持病の腰痛さえ爆発しなければ過去最高の実績を残せるはず。日本が世界に誇るドリブラーは今、覚醒の時を迎える。

<順位予想>

1位リヨン
2位マルセイユ
3位リール
4位モナコ
5位ボルドー

---------- キリトリ -----------

いやぁ、疲れた。
(;´Д`)

これにて欧州主要リーグの全展望が終了しました。シーズンが終わった後、恥ずかしくて前を向けないような結果にならないといいのですがwww
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コメント

リヨンは今季苦しみそうですね。
ロッカールームでの不協和音が随分洩れ聞こえてますしねぇ…どうなりますやら。

3大リーグ以外では、やはりバイエルンの期待を裏切らない強さが目を惹きます。このチームが今季CLにいないのは何とも残念。UEFA決勝がフィオレンティーナ×バイエルンとなってトーニとの再会を果たしたいものです。

バイエルン帝国の逆襲

昨季のインテルのように、ぶっちぎりでマイスターシャーレを獲得しそうな雰囲気がありますよね。チャンピオンズリーグに出られないのは残念ですが、UEFA杯制覇も十分可能。インギー様の仰る通り、フィオ対バイエルンの決勝は楽しそうです♪

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