03 | 2017/04 | 05

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FM2007日記・Paulista FC~飛翔 笠井健太物語~ 

○プロローグ○

小学校時代、彼は父親の仕事の関係でカナダのトロントに住んでいた。いつからか――それはあまりにあやふやで不確かだが、少なくとも物心がついた頃には、白と黒に染め分けられた球体は、彼にとって最高の友達になっていた。やがて彼は地元のアマチュアクラブへ入団する。中学3年の夏休みには、ブラジルの名門サントスの少年 チームに短期留学もした。帰国後は袋井高(静岡)へ入学。FWとしてプレーしたが、残念ながらJリーグのクラブから声がかかることはなかった。

しかし、彼はプロになる夢を諦めなかった。サントス留学時代に知り合ったブラジル人コーチを頼り、アメリ カ・ダラスのサッカースクールへ渡る。その後は、ブラジルに渡り複数のプロクラブの入団テストを受け、ついに2005年初め、サンパウロ郊外に本拠を置く中堅クラブ、 パウリスタのテストに合格した。

与えられたポジションは右サイドバック。FWとしてプレーすることに未練がなかった訳ではない。未経験故の戸惑いや難しさもあった。けれども、「プロとして生きていく」という唯一無二の信念の前で、それらは些末な事象に過ぎなかった。日本人特有の確かな基礎技術、豊富な運動量とスピード、そして堅実で勤勉な守備を持ち味に、右サイドを駆け上がり積極的に攻撃へ参加する。当初は懐疑的だったブラジル人達の見る目は、日を追うごとに変化していった。

ついに2006年初頭、彼は〝外国人選手〟としての苛烈な競争を乗り越え、悲願のトップチーム昇格を掴み取った。

また同時に、彼は「第二のカズ」になりうる資格を手に入れたのだ。

これまで、ブラジルには「第二のカズ」を夢見る数千人もの日本人留学生がやってきた。だが、その多くは、尋常ならざるレベルの高さ、言語や習慣の違いを前に、身も心もズタズタに裂かれ、消え去っていった。「王国」の壁は、日本人にとって絶望的なまでに高く険しい。打ち破った彼の未来へ希望は膨らむ。雛はやがて龍となるか、鳳凰となるか、未来予想図は無限大だ。

もちろん、彼はまだ何も掴み取っていない。レギュラーポジションも、タイトルも。「第二のカズ」を背負うのは、為すべきことを為してからだ。今は、踏み出したその一歩を確かなものに変え、一歩一歩休まず進んでいくだけでいい。

そのために、私はやってきたのだから――。





---------- キリトリ -----------

完全に思い付きで始めてみました、Paulista FC日記。いつもテーマを設けて日記を始める私ですが、「日本人」という切り口ではGrenoble以来となります。もっとマイナーな国のマイナーな日本人選手に焦点を当てようかなとも考えましたが、笠井健太は年齢的に最も若く、のびしろもあるので、最適と考えました。

ブラジルでやったことなんて相当前のシリーズに遡るまでないですし、そういう意味でも新鮮かなと個人的には思っています。FM2008までの繋ぎとして、またYeovil Town日記の後継作として、進めていくつもりです。あかななさんと国がばっちり被ってるのは難点ですがwww
(;・∀・)

とりあえずYeovil Townとは同時進行の予定ですが、いつも言っている通り、予定は未定です。目標はリベルタドーレス杯&世界制覇。プレー期間は笠井健太の引退まで。10年くらいがリミットになりそうですね。

では、本編で☆
(* ^ー゚)

~あとがき~

久しぶりに補強のために千人以上の選手をチェックしました。病み上がりの身には大変でしたが、宝探しみたいで楽しくもありました。さすが王国ブラジル、無所属や0円選手でも有能な選手が沢山いますね。パウリスタFCはまずまず資金面に恵まれていますし、環境面もそれなりに整っているので難易度的にはそこまで高くないかもしれません。もちろん、リベルタドーレス杯制覇&世界制覇までには物凄い時間がかかりそうですが。笠井健太が引退するまでをリミットに、頑張ります♪
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