09 | 2017/10 | 11

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今更ながら、カタール戦を振り返って 

「本当なら勝ち点6をとっていた」、「事故が起きてしまった」、「内容は良かった。美しいプレーができた」…老監督の口から紡がれる言葉は虚しかった。

オーストラリアが遥かに格下のオマーンと引き分けた大会であることを考えれば、この情景も考えなかったわけではない。実際、指揮官はネガティヴな言葉を並べて危機感を煽っていた。

しかし、その言葉に真摯に耳を傾けた選手が11人のうち何人いただろうか。

高温多湿の環境、ボールに絡みつくような芝、急ピッチで仕上げたことによるコンディション不良、弁解に必要な要素は幾らでも転がっているが、何より選手達自身から「勝ち点3を力尽くで奪い取る」という意識を感じ取れなかった。執念が希薄に見えた。

自陣ゴール前に5人も6人も人数をかけて引きこもるカタールに対し、何故もっと2列目、3列目から飛び出していかなかったのか。

ディフェンスラインや中盤の底でボールを回してみたところで、最初から引き分け狙いの相手を釣りだせるはずもないのに、石橋を叩いて叩いて渡らないような臆病なゲーム運びには溜息と失望だけが零れ落ちた。

時折、ポジショニングが稚拙な相手ディフェンスラインのギャップを突くパスが疾(はし)り、両サイドないしは裏に抜け出すシーンも見られたが、いずれもクロスやシュートの質が低く活かし切れない。

見慣れた光景が、貴重な時間を刻一刻と無為に消化していく。

そもそも、カタールの徹底防戦は火を見るより明らかだったにもかかわらず、どうして1トップで臨んだのか。

放り込むにせよ、囮に使うにせよ、前線の制圧拠点は1より2の方が有効だったはずだ。確かに、高原の卓越した能力を考えれば、それをフルに発揮できる1トップがベターなのかもしれない。

しかし、彼は単独で状況を打開できるタイプのストライカーだろうか。コンビネーションや積極的なフリーランニングによってゴールを掠め取るタイプのはずだ。決してマークを一手に引き受けて、更にその上でマーカー達を薙ぎ倒していくような技能は持ち合わせていない。

故に、大挙して取り囲む敵を前に、幾度も孤立無援の戦いを強いられてしまい――ワンチャンスを生かしたのはさすがと言え――脅威を与え続けることはできなかった。

一方、FWを1人にしてまで厚みを持たせた中盤は、相手の後退によって自由にボールをキープできたことも相俟ってゲームをコントロールすることには成功していた。

鈴木は的確なカバーリングとタックルでカウンターの芽を未然に刈り取り、W中村のところでボールを収めて展開する。いつものように役割が不明瞭なためかピッチを右往左往していた遠藤も、ダイレクトプレーの起点になるなど珍しく存在感を示していた。

それでも、彼らは日本人に長く巣食う「守る相手を崩せない病」を払拭できなかった。

山岸以外はエリア内へ飛び込む意識が足りず、ミドルシュートを試みるシーンも皆無。数回巧みにエリア内へ侵入し良い形でボールを持った遠藤も、シュートではなくパスを選択しチャンスを霧散させた。これでは、FWのバックアップにならない。前線と中盤の補完性は破綻をきたすほどではなかったが、間違いなく停滞していた。

にもかかわらず、オシムの頭の中にFWを新たに投入するプランは無かったようだ。手を加えたのは、中盤のみ。ポジショニングの質だけだった山岸に代わって羽生が、虎の子の1点を守り抜くために橋本が、それぞれ出番を得た。結果はどうだったか。前者は運動量こそ相変わらず豊富だったものの、期待された「潤滑油」としての役割は果たせず、ロスタイムに訪れた決定機もフイにした。後者も、代表経験の不足からベテランらしからぬ細かいミスが相次ぎ、期待された役割を全うできなかった。この、全く効果を発揮しなかった選手交代が、勝ち点2を手放す遠因になったと言っても過言ではないはずだ。FWを投入し、2点目を狙っていれば――これは単なる結果論だろうか。

次節、同じ轍を踏まないことを節に祈る。

---------- キリトリ -----------

全然関係ない話ですが、携帯サイト「超ワールドサッカー」が実施した、カタール戦の日本代表選手の採点しよう的な企画に暇つぶしで参加したところ、コメントが掲載されましたwww
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