09 | 2017/10 | 11

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Yeovil Town日記・19 

FM2007日記・Yeovil Town~兄から弟への挑戦状~

4月




5日 対 Leyton Orient(A)

ここ4戦を2分2敗として苦しい状況に陥っているYeovilは、ついに戦術の修正に踏み切った。スタイルは同じ4-4-2だが、守備が安定しているのを利用し、ラインを押し上げて高い位置からボールを奪い、一気にショートカウンターで相手ゴールに迫る形へとスタイルを刷新。それに伴ってテンポも速くする。相手が引きこもってくる時はじっくりポゼッションを維持して攻めるのが常道だが、ミドルシューターがいない上にFWの決定力が低く、11人のテクニックも総じて物足りない我々には少し厳しい。もっとも、相手に完全にポゼッションを放棄された時はその限りではない。

この戦術変更が効いたのか、それとも単純に相手が下位チームだったからかは分からないが、久々に大量4点を奪って4-0の圧勝♪v( ̄Д ̄)v

決定力20、オフザボール16を活かすべくトップに起用したde Graafも先制点を挙げる活躍ぶり(もっとも、怪我で負傷退場)。その他の得点者は、McCann、Smith、Butler。Smithはこのレベルだとやはり格が違うようだ。

RoeldeGraaff.jpg


さー、いよいよ残りは4試合。2位との勝ち点差は8。物語的には絶妙な加減だな、おいw

※de Graafは2週間程度の離脱。

9日 「Copa del Rey、制したのはZaragoza」

スペインではCopa del Rey決勝戦が行われ、終始優勢にゲームを進めたZaragozaがAtleticoを下して2004年以来5年ぶり7度目の戴冠を果たした。Atleticoは枠内シュート僅か1本に抑え込まれるなど攻撃陣が沈黙。Aguirre監督も「完敗だ。何もさせてもらえなかった」と完敗を認めた。

copadelrey.jpg



12日 対 Preston(H)

天王山というものは、何故にこうも絶妙なタイミングでやってくるのか。残り4試合、勝ち点差8を広げて優勝を確実なものにしたいYeovilと、5に縮めて一気に逆転優勝を狙う2位Prestonの直接対決がYeovilのホーム、Huish Parkで実現した。

「試合前会見」

――優勝と昇格を目指すYeovilにとって、ここは落とせない大事なゲームです

もちろん、このゲームの重要性は分かっているよ。ただ、だからといって選手達に「絶対勝て」なんて過剰なプレッシャーを与えたくはないんだ。この試合は所詮4分の1に過ぎないし、負けたからといって全てが終わってしまうわけじゃない。ホームの愛するサポーターの前で優勝を確定的にしたい気持ちは分かるけれど、焦りは決していい結果を生まないということを忘れてはならない。何度か大事なゲームの前には言っているけれど、「いつも通り」のプレーをしてくれればと思っているよ。

――相手はここ8戦で6勝2分と絶好調です

彼らは各ポジションに実力者を有しており、中でもLambertとMellorで構成される2トップの破壊力はリーグ屈指だ。Lambertはリーグ戦のトップスコアラーだし、Mellorはアシスト能力に長けたセカンドトップとして理想的なプレイヤー。このところはチームの勢いに乗ってパフォーマンスも上向きみたいだし、補完性に優れるこの2人を止めるのに我々は多くの労力を割くことになるだろう。もっとも、うちのチームは12月に対戦した時に無失点で抑えているし、チーム力自体も客観的に見て互角だと思う。同じフラットな4-4-2の陣を敷くため、戦術的にも似通っている。最終的には1点を争う展開になりそうだね。となれば、ホームの我々が少し有利だろう。メディアの予想ではPreston有利とされているみたいだけどね。

――前節の圧勝で不安を払拭しましたが、優勝争いへのプレッシャーで不調に陥っているという意見もあります

優勝争いのプレッシャーを実際あるかもしれないが、個人的には昨季のプレーオフの方がより緊迫感があったように思う。負ければ全て終わってしまうのだからね。今のファーストチームにはあれを体験している選手がいるし、その貴重な経験は必ず生きてくるはずだよ。大丈夫、この試合もきっとやってくれるはずさ。

―――――――――― キリトリ ―――――――――――

Yeovil Townのサポーター達は鷹揚というべきか、気分屋なところがあるのか、残念ながらスタジアムには空席がちらほらと見える。「今日で優勝が決まるわけじゃない」。暁監督の言葉を一番理解しているのは地元サポーター達かも知れなかった。

それでも、優勝争いを左右する大事なマッチには収容人数の9割を超える数のサポーター達が駆けつけた。スタンドは緑と白の美しいコントラストで彩られ、符丁の合った応援歌やチャントが試合の始まりを今か今かと待ち構えていた。

チームの状態は悪くない。前節は新戦術が奏功して圧勝。シーズンも終盤に差し掛かり、ゲームは1週間に1回のペースになっているため、選手のコンディションも万全だ。首位攻防戦を制するには十分な具合と言えた。

tennouzan.jpg


「難しいことはしなくていい。考えなくていい。スタンドから声援を送るサポーター達の声にだけ耳を傾けて、あとはガムシャラに戦ってこい」

これは自らが選手だったころの経験則だが、大事なゲームの前に小難しいことを言われたところで頭の中に残りはしない。むしろ、今の時代が「ナンセンスだ」と唾棄する精神論の方が数倍役に立つ。理性的な論理では、勝利のイメージを形づくり、闘争本能を掻き立てることなどできはしない。

祖国日本でも、「気合いだ!」と繰り返しては娘に闘魂を注入するオヤジがいた。あれこそが、理想的な出陣式。ピッチは戦場だ。虚勢でも何でもいい。勢いと迫力で勝った方が機先を制する。意気軒昂な手ごまなくして兵法は成立しない。もっとも、闘魂オヤジの娘は未だに世界の大舞台で頂点に辿りついてはいないのだが――そんなことは忘れてしまえ。

欧州人に「気合い」や「侍魂」が通じたかどうかは別にして、チームはなかなかの出足を見せた。ポゼッションは55%を超え、細かく繋いだ正確なパスが相手の急所に喰らいつく。守備陣もGKのGoodladが抜群の安定感で統率し、今やリーグナンバーワンDFとも賞されるJohnsonは身体を張って強力な2トップに侵略を許さない。

前半は0-0で折り返し、迎えた47分。ゲームはミスから動く。Prestonディフェンダーが何とアマチュアレベルのクリアミス。緊張感の膨張がミスを誘発したに違いなかった。これを拾ったButlerは――ベテランらしく――焦って飛び出したGKを冷静にいなし、丁寧にボールをネットへ流し込んだ。

50分、60分、70分、80分、時間が過ぎていく。Yeovilに綻びは見られない。勝利の瞬間が迫ってきた。暁監督は残り時間を考えながら選手を次々と入れ替え、選手達はワンプレーに費やす時間を徐々に増やしていく。Prestonのサポーターは頭を抱え、俯いたままだ。中には、ありったけの暴言を吐きながらスタジアムを後にする者もいた。Yeovilサポーターの声が猛り、デシベル値はぐんぐんと上昇する。小さなスタジアムが沸点に達しようとしていた。

ところが――。

時計の針が87分を示した時、それは起きた。

右サイドのO’Learyの中途半端なクリアを拾われると、そこからYeovilディフェンス陣を決壊させるスルーパスが放たれた。真っ白な画用紙に、鉛筆でたった1本引かれた線。吐息の漏れるような美しく鋭い直線がくっきりと浮かび上がり、その先にはゴールという名の終着点が描かれていた。GKとの1対1を途中出場のLarumbideが決めて、Prestonが追い付く。

ため息がスタジアムを低く唸らせ、やがて空辣なホイッスルの音が遮断する。優勝を賭けたデットヒートがまだ続くことを宣言するように――。


19日 対 Bristol City(A)

残り3試合で2位Prestonとの勝ち点差は8。前節の引き分けによって、また1歩優勝に近付いたYeovilは、ライバルチームとのアウェーゲームをものにすれば優勝が確定する。本物のプレッシャーがかかる試合は、前節でなく今節と言えた。

「試合前会見」

――勝てば優勝です

そのようだね(笑)。あまり勝ち点を計算しないタイプだから、実は新聞で見て初めて知ったんだ。よく考えれば小学生でも直ぐ分かることなんだがね(苦笑)。正直実感がないし、開幕前は優勝争いに絡めるなんて思っていなかったから、変な気分であることは間違いないよ。ただただ昇格を目指して1試合1試合を戦ってきたに過ぎないんだ。でも、昨季は昇格1歩手前までやれたし、実力自体は優勝に相応しいものを持っていると自負しているよ。前節も結果はともかく中身には満足できた。

――ライバルチームとのアウェーゲームですが

ホームでは3-1と勝っており、相性は悪くないと思っている。うちは怪我人も戻ってきていてベストメンバーだし、ガチガチになるような選手も見られない。良いパフォーマンスに繋がる適度な緊張感を保っているので、やってくれると思う

――「自信あり」という印象を受けます

もちろんだよ。前節は寸でのところで勝ち点2を失ってしまったが、その悔しさは選手が一番感じている。リベンジに燃える彼らの戦いに注目して欲しい

――ファンに向けて一言お願いします

優勝の瞬間を見逃さないよう、是非スタジアムへ。これに尽きるね


Bristol Cityが中位に低迷していることから、スタジアムの入りは7割程度。そして、その大半が緑と白のユニフォームをまとうYeovilのサポーター達だった。

彼らの声援をパワーに換えて突き進むYeovilは早くも3分、ワンチャンスをものにする。右サイドで2人を交わして一気に駆け上がったEstevesがクロスを上げると、ディフェンスの前に飛び込んだButlerがヘディングで先制ゴール。

続いて27分、今度は左サイドを起点にDavidson、McCann、Smithと繋ぎ、最後はSmithがエリア内にドリブルで突進して豪快なシュート!これがゴール右に突き刺さり、Yeovilが点差を広げる。

そして43分、Bristol Cityにトドメを刺すスーパーゴールが炸裂する。エリア外でButlerからパスを受けたFerraroは、相手DFに身体を寄せられながら反転してスペースを創り出すと、そのままボールを強振!!吐き出された驚速の弾丸は懸命に伸ばしたGKの手に触れられることなく、サイドネットへダイレクトに着弾した。

前半だけで3点差。もはや全てのモノが勝利と、優勝を確信していた。順位的に目標を欠くBristol Cityは反撃するモチベーションもなく、後半開始直後には退場者まで出す始末。終了直前に1点を献上してミソをつけたが、スタジアム中の緑と白が沸点に達する中、Yeovilの戦士達の誇らしい雄叫びがタイムアップの笛をかき消した――。


――見事に優勝で昇格を決めました

最高の気分だね。選手達の今日のパフォーマンスには優勝への強い意志が感じられた。それが実って嬉しいよ

――シーズンを通じて首位をキープしました

何度か話しているが、昨季のプレーオフを経て選手達が自信を持ってくれたこと、それからプレッシャーをいなせるようになったことが1番大きいように思う。勝負強く1-0の接戦を何度も制していたのは、その表れだろう

――シーズン前に課題として挙げていた守備が劇的に改善されました

戦術面でバランスを修正したのももちろんだが、新しく獲得した選手達が序盤からうちのやり方に馴染んでくれて力を発揮してくれた。あまり個人の名前を出すのは好きじゃないが、特にBrett Johnsonのパフォーマンスには驚かされたね。彼を中心とする堅固な4バックの健闘が大幅な失点減に繋がったのは間違いないよ。もちろん、選手全員が守備の大切さを意識してくれて、「今季は改善しよう」という思いを抱いてくれていたことも良い方向へ働いたね

――来季、Championshipでは厳しい戦いが予想されます

今日くらいは優勝の喜びに浸らせて欲しいな(苦笑)。ただ、監督という仕事は先、先を見ていなければならない。もちろん、来季に向けたプランは立てているよ。選手補強という面に関しても「動いている」とだけ話しておこうと思う

――敵地にも関わらずYeovilサポーターが大挙して訪れてくれました

心から感謝している。昨季は最後の最後に失望させてしまったが、今季は皆様の期待に応えられる結果を残せてホッとしているよ。来季も失望させることのないよう全力で戦うことを保証する。一歩一歩トップリーグに近付くYeovil Townは、これからもっともっと成長していくはずだ。今後の我々の歩みに注目していて欲しい


スタジアムを、街を包む熱狂は夜を煌々と照らし、星々すら眩しそうに瞬きを弱めている。
選手達とチームスタッフ、そしてYeovil Townで生活する全ての人々は夢にまで見た時間に酔いしれ、昨季の悔しさも今や最高の肴になった。祖国から遠く離れた地で、ついに掴み取った監督としての栄華。

誇り。

歓喜。

その味をアルコールで麻痺させたくなくて、独りレモンティーを傾ける。第二の祖国シチリア産のレモンが香り、疲労を癒す心地よい甘みが舌の上に転がっていく。

思い思いに宴を楽しむ〝仲間〟を眺めていると、「いつの日かこの国の頂点に立ちたい」という想いがふつふつと湧いてきた。熱狂渦巻く雰囲気は、アルコールの力を借りずとも否応なく気分を高揚させる。

無性に叫びたくなった。

おもむろに手近な窓を開け放つと、まだ白み始めたばかりの眠たい空へ向かい、「We’ll get the Premiership !!」と啖呵を切る。「おいおい監督、どうしたんだい?イカレちまったのかい?」。驚きに大きく見開かれた周囲の目。しかし、直ぐに「我先に」へ変わった。決意や愛するモノへの想い、意味不明の言葉ですらない音が次々に飛んでいく。

今日ぐらいは構わないだろう――。猛る獣たちの叫び声が、鶏達の朝の一声をかき消してYeovil Townにこだました。


―――――――――― キリトリ ―――――――――――

※同日、League Twoもチャンピオンが決定した。そのチームはRotherham。降格から1年での復帰は見事。

23日 来季に向けて新戦力の獲得に余念のないYeovil Townは、90Mという大金を投下して17歳の新鋭EngelhardtをAberdeenから獲得した。U-21ノルウェー代表の彼は将来性豊かな右サイドハーフ。今後の成長に期待したい。「今からチームに合流できる日が楽しみで仕方ないよ」と本人は喜びの談話を寄せ、暁監督も「じっくり時間をかけて育て上げたい。フットボーラーに年齢は関係ないとはいえ、彼はまだ17歳。学ぶことも多い。身体の成長に合わせながら、トップリーグでも戦える能力を養ってもらうつもりだ」と語った。

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また、併せてBurnleyから30Mで左サイドのJon Harleyを獲得した。こちらは28歳のベテランで、左サイドならばどこでもこなせる。全ての能力が満遍なく高く、暁監督の言葉を借りれば「チームにとって絶対に必要」。チームトップクラスの年俸(27.5M)が何よりそれを物語っている。

JonHarley.jpg



26日 対 Tranmere Rovers(H)

優勝後の地元凱旋マッチとなったが、目を覆わんばかりの「優勝ボケ」。終始優勢に試合を進め、そのポゼッションは59%にも達したが、シュート4本(枠内2本)ではゴールなど入るわけもなく。逆に一発のカウンターで沈められ、降格が決まっている相手に無様な敗戦。「情けない」とだけコメントを残し、暁監督はスタジアムを後にした。


※同日、Coca Cora ChampionshipではFulhamが優勝を決めた。まさかの降格から1年。戦力流出を最小限にとどめた彼らはMicky Adamsの好采配に率いられてPremiershipへと帰還する。2位のReadingも1シーズンでの復帰が決定。Boltonもプレーオフ進出の権利を得た。

29日 Brett Johnsonが練習中に負傷し、全治2~4週間。今季も残り1試合、ひと足早い休養です。お疲れ様でした。


○4月最終成績○

まさか優勝できるとは思っていなかったので、驚いた1年だったというのが本音です。特に、たいして変わったとは思えないのに突然鉄壁になった守備陣。新戦力で構築したため、熟成による効果はないはずなんですがねぇ。やはり能力が高い選手は組織を超えるということでしょうか。なにはともあれ、優勝&昇格万歳♪


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コメント

優勝おめでとうございます^^

まさに、小説風(?)の’暁さんにしか書けない’日記ですね。
私もいつか、こんな豊かな表現力を身につけたいものです。

その為には努力が必要と思うのですが、
もっぱら小説ではなくUMAとか遺跡ミステリーとか、
自分が好きなオカルト系ばかり読んでます(汗


とにかくおめでとうございます。
来期の躍進も期待しています♪

いつもご愛顧感謝です

気が向いた時だけ「小説風」に仕立てあげていますが、単なる昇格についてここまで熱く書くべきだったかは疑問です(苦笑)。
(;^ω^)

それでも、この自己満足な文章を褒めて頂けて嬉しいです。励みになります。

豊かな表現力――私もまだまだですが、こればかりはいかに多くの文章を見てきたかだけだと思いますね。どんなジャンルでも私は役に立つと思っていますし、活字の世界を絶えず眺めていることが大事なんだと確信しています。

あとは「書く」ことでしょうか。

もっとも、私の書く記事は3年目を迎えてなお上司によって何回も添削される始末にて、努力が足りないと反省する日々です(だったらもう少し真面目に仕事するべきなんでしょうが)。

余談が過ぎましたね。一応、Terry対Terryが実現するその日まで、この日記は続けようと思っています。すなわち、トップリーグへの昇格ですね。それまで何カ月かかるか分かりませんが、お付き合い頂ければ幸いです。

最近、更新速度が凄まじいHendrikseさんに敬意と感謝を込めて。

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