05 | 2017/06 | 07

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命を吹き込まれた言葉 

仕事柄、情報を的確に伝えることだけを追求して余分なものを削ぎ落とし、相手の顔色を伺いながら言葉を羅列し、児戯に等しい物語をとうとうと綴ることが多々あり、少なくない煩雑さに辟易とする時がある。

気乗りしない、上っ面だけの言葉を吐いて、伸びていく字の形をした塊。黒い反吐…。

言いようの無い焦燥感は、きっと大切な言葉を汚してしまったという強迫観念と、それでも前進を求められる窮屈さが生んだ焦土なのかもしれない。

鼓動が、イノチが足りない。

私には、ひとつだけ誰にでも言う言葉がある

「言葉を紡ぐ仕事がしたい」

と。

絶えず何かを発信し、それが共感されようと、非難轟々であろうと、届いた先の誰かに伝わるものがあれば言葉はイノチを持つ。思考を揺らし、志向を変え、やがて指向を生む。

なにも、扇動家になりたいわけでも、指導者になりたいわけでも、政治家を目指すわけでもないのだが、きっと言葉で誰かを支えられたり、何かを創れたりするヒトってのは、コトバに命を吹き込めるんだと思う。

そんな至高の極地に、私は向かいたい。

今は頼りない戯言かもしれないけれど、いつかきっと…ね。

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