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07 | 2019/08 | 09

Changing chain-memory~虜囚の鎖~ 

夜明けを目指す3時20分。心を急かす爪痕が、疑似なる僕の部屋に刻まれていた。

その時、その瞬間──。

山渓の漆黒を抱いた僕らの空では、半月にほど近い三日月が空と雲の隙間から零れ落ち、いつもより身近な白や青の星ぼしも、肌に凍みる寒さの中で冷え冷えとした光を投じていた。

川面をざわめく白波が、静寂に包まれた世界へ唯一無二の音を運び、3人だけの宴を覆う。

形の良い石を見繕って腰をかける。「持参」したコンロに水をはって鍋をかけ、適当な石を浮かべて暖を取ることにした。青白い炎が揺らぎ、徐々に湯気が立ち上る。加熱された石はガタガタと震えてながら、やがてささやかな熱を辺りにくべ始めた。プリングルスと、さきいかと、カントリーマームとビールによる、小さな宴の幕開けだ。

悲哀や喜怒や色恋の色とりどりな会話が並んでは消え、そのたびに誰かが笑い、誰かが苦笑し、時に濃密な沈黙が支配する。

いつの間にか、空が黒から青へ移り始めていた。

アナタの空はどうだろう。

1つつなぎの見えない空の果てに、絵姿を夢想する。



Tell the story.

煌々とした夜の宴。乞われるままに、冷静かつ饒舌に滑り落ちたrecent memories.

乾ききった客観的な述懐が、口の中を苦く締め付けた──。



【解説】

キャンプにいった日。携帯を放置していた土・日曜日。遠く秩父山麓で夜を明かした私。3時31分という深更にミクシィ内の私のページへ足跡をつけたアナタ。

交流を断絶してから2カ月が過ぎた。私はアナタを見ない。見れなくしたのはアナタだし、見てはいけないと私自身が自らを律する。近くに感じると、また負けてしないそうだから。失望やいつか来る誰かへの帰属が怖いから・・・。

言葉では全てを消化しきったという癖に、この有様はなんだ。

踏みとどまり、立ち止まっているのはきっと自分だけ。

アナタの行動は単に気まぐれなる衝動。

理解する頭脳と認めないカラダが、いつだって私を引き裂く――。
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