08 | 2017/03 | 09

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

阿部拓馬が移籍したVfRアーレンを学ぶ・1 

東京Vで2季連続2桁得点を挙げたストライカー・阿部拓馬が1月22日、独2部のVfRアーレンへ移籍した。ドイツのフットボール事情に詳しくなければ耳馴染がなく、時にアー「ヘ」ンと間違われるアーレン。その歴史やスポンサー、スタジアム、監督、選手について紹介する。

abe_20130130094232.jpg





○大刷新が栄光をもたらす

「Verein für Rasenspiele 1921 Aalen e.V.」、通称「VfR Aalen(以下、アーレン。公式ウェブサイトはhttp://www.vfr-aalen.de/)」は、1921年3月8日に産声を上げた。クラブカラーは白と黒で、現在はフットボールクラブだけでなく、器械体操や卓球、チアリーディングのチームも抱えている。

logo_20130130094655.png
クラブのエンブレム。シンプルなデザインだ。

home.jpg
ホームユニフォーム

away_20130130094656.jpg
アウェイユニフォーム


立ち上げから長くアマチュアリーグで戦い、プロリーグに定着したのは1980年代のようだ。経営危機に陥るなどもあり、3部~4部を行き来していたが、99年以降は3部で奮闘。2008-09シーズンには4部への降格を体験し、3部時代の選手が3人しか残らないという事態も招いたが、このピンチをチャンスと捉え、無名の若手を揃え、鍛えて戦う方針に転換。平均年齢23歳というエネルギッシュなチームに生まれ変わった。

大刷新は“博打”にも映ったが、奏功する。09-10シーズンは4試合を残して優勝を決め、3部へと返り咲いた。昇格直後の10-11シーズンは残留争いを強いられたが、1月に就任したRalph Hasenhüttl監督の下で粘り強く戦い、16位でフィニッシュ。降格を回避した。

迎えた11-12シーズン、再びクラブは改革に踏み切る。残留へと導いたHasenhüttl監督の手腕を評価し、より戦いやすい陣容の構築に着手。既存の13人を放出するとともに、8人の新戦力を迎え入れ、2人の若手を昇格させた。まさに“リビルド”だ。

この改革は当初、失敗の気配が漂っていた。11試合で13ポイントしか挙げられず14位に低迷していたからだ。しかし、ウインターブレイクを経て、突然の覚醒。最後の16試合は僅か1敗、間に8連勝を記録する快進撃で2位に入り、一気にクラブ史上初となる2部昇格を果たした。クラブは今、栄光への歴史を刻みつつある。

recent-season.jpg
近年の成績


○躍進の陰にScholz

近年の躍進は、安定した経営基盤に下支えされている。転機となってのは08-09シーズン。建築業やエネルギー産業などを手掛けるImtechと鉄鋼業などを展開するScholzからスポンサードを得て、3部(当時)でトップクラスの予算を手にした。そのシーズンに4部に降格してしまったのは皮肉だが、現在もImtechはメインスポンサー兼キットスポンサー、Scholzはエクスクルーシブ・パートナーを務めており、他にも多くのスポンサーを抱える(参照→http://www.vfr-aalen.de/unterseiten/sponsoren/sponsoren.php)。3部のアレマニア・アーヘンが破産するなど下部リーグには苦しい経営を強いられているクラブも少なくないが、アーレンは“健全”だろう。

とりわけ貢献度が高いのは、Scholzだ。年商45億ユーロの同社でCEOを務めるBerndt-Ulrich Scholzは、アーレンの会長でもある。2003年に就任後、着実にクラブを成長させている手腕は見事だ。さらに、2008年にはホームスタジアムのネーミングライツを取得。SCHOLZ-ARENA(以下、ショルツ・アレーナ)と改めた。先ごろ5年契約が満了したが、18年まで延長。支援を惜しまない。

そのショルツ・アレーナの歴史は古い。1948年に竣工し、49年にオープン。64年から66年にかけてと2001年から03年にかけての2度、大規模な改築を行っている。現在の収容人数は1万3271人。フットボールの試合のほか、ミュージシャンのコンサートにも使われている。なお、アーレンは経営難で98年に保有権を売却しており、いわゆる“自前”ではない。

stadium0_20130130102825.jpg
入口付近の様子

stadium_20130130102822.jpg
上方からの様子。小ぢんまりとしている

stadium2_20130130102823.jpg
より近い位置から。立見席が多数残る

面白いのは、3Dを駆使した“見学会”だ。アーレンの公式ウェブサイトに設けれたページ(http://www.vfr-aalen.de/arena/start.htm)では、3Dで再現されたショルツ・アレーナを体験できる。各所を巡るたびに長時間の読み込みを強いるのは難点だが、関心を惹くための巧みな試みと言えよう。

12-13シーズンの平均入場者数は7335人。下から4番目だが、キャパシティも下から4番目で、動員率ではリーグで真ん中の9番目となっている。

(以下、次回へ続く)
スポンサーサイト

コメント

Re:阿部拓馬が移籍したVfRアーレンを学ぶ・1

ドイツサッカーを多少知っている人間だと、どうしてもアーヘンと勘違いしそうになりますよね(苦笑)

アーレンは、ここ数年で急成長したクラブなんですね。
吉田麻也の所属するサウサンプトンも、3部から一気にプレミアリーグに昇格しましたが、
下部リーグではそういうことも起こり得るのだと改めて思いました。

この分だと近い将来、1部への昇格もあるかもしれませんね。
阿部にとっては、プレーしがいのあるクラブだと思います。

紛らわしいですよね

>どらぐら様

私も、当初は「ん?どっちだっけ?」と混乱しましたw

各国にまるで「Football Manager」のような急成長を遂げたクラブが幾つかありますね。スペインにもあったような・・・。資金やマネジメントの力でのし上がってくるクラブは、それだけで「面白いな」と思ってしまいますし、応援したくなります。

阿部拓馬はベンチ入りしたものの出場機会がありませんでしたが、クラブとともに成長し、1部に辿り着いて欲しいと願っています。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。