08 | 2017/03 | 09

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第4回~やり繰り上手~ 

ウンターハヒンク日記


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~クリスティアン・シュヴァルツ記者の手記より~


歴史的な好記録で2部に上がったウンターハヒンクへの注目度は高い。その象徴が、スポンサーの増加だろう。まずメインスポンサーとの契約料が約3000万円アップ。キットスポンサーは新しくなり、約6倍もの金額を手にした。結果、1年間に得られるスポンサー収入は4921万円から1億600万円と大幅に増えた。

ただ、経営陣は相変わらずの“しぶちん”のようだ。ヤツが酒席でこっそりと(酒席でこっそりともないだろうが)、「編成部長が嘆いてたな~。『今季も補強費はゼロな上、人件費も昨季と同程度に抑えろって言われた』って。監督も大変だよ。一応、今季で契約が切れた選手が退団すると、人件費は1億円近く圧縮できるらしいけど」と教えてくれた。

経営陣が投資に対して極めて慎重な理由は解る。依然として経営は赤字。累積債務は4億円を超えている。今季は3億9600万円という莫大な放映権料も保証されているが、債務の解消で精一杯だ。キャッシュフローに余裕はない。現実的に考えれば、今季は既存の戦力をベースに残留し、2部昇格に伴って増えるであろうマッチデー収入で経営を黒字化し、来季から資金を投下する―という絵図を描かざるを得ない。今夏の補強は、構想外の選手を売却して予算を確保しながら、フリーの選手やローン移籍を中心に行われるはずだ。

少数精鋭の補強を余儀なくされる中で、問われるのはリクルート能力。いかに低コストで高クオリティの選手を獲得できるか、だ。新たにクラブと2年契約を結び、強化部長を兼任することになった暁監督の双肩に圧し掛かる期待と責任は大きい。すでに何人かの即戦力は加入が決まっているようだが、その発表が待ち遠しい。

◇ ◇

監督にどこまでの裁量を与えるのか。星の数ほども議論されてきた永遠のテーマだ。翻って、今オフから監督に補強の権限を与えたウンターハヒンク。監督兼強化部長から“閉幕宣言”が出た今、これまでの移籍市場での立ち回りを振り返ると、限り、上々の滑り出しと言っていいのではないか。

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違約金を全く支払わず5人を獲得した

獲得した選手達が、また面白い。違約金を全く支払わず、これほどのラインナップを揃えられるとは。

何と言っても“筆頭”はAndreas Görlitzだ。

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攻守にバランスが良い

バイエルンやドイツ代表でのプレー経験がある“タレント”を迎え入れた。まだ30歳で、3~4年は一線級を張れる。

数年後を見据えた時に、Görlitz以上の存在となりそうなのが、数クラブとの競合に勝ってラシンから獲得したMarcos Gullónだ。正直、なぜ3部から2部に上がりたてのクラブを選んだのか分からないほどの実力者。監督と会い、その言葉に将来性を感じたのかもしれない。

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守備力の高さも魅力。スタミナ不足を補うには、“水を運ぶ”相棒が必要だろう

中盤から質の高いボールを供給できる、いかにもスペイン人MFというタイプ。スタミナ不足が解消されれば、ウンターハヒンクの“王様”になるはずだ。

新たな守護神も手にした。

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空中戦の強さが目を惹く

ザルツブルクを退団していたNiclas Heimannだ。伸び悩んでいるものの、レバークーゼンのユースチームからチェルシーに引き抜かれた過去を持つエリート。現時点でRiedererを上回る技術があり、今後の成長によっては1部でも通用するはずだ。

Vollmannの抜けた左サイド、da Costaの代わりとなるセンターバックには、前任者に勝るとも劣らない実力者を確保した。

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攻撃的なポジションであれば、どこでも対応できるDissels

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センターバックだけでなく、アンカーもこなせるFernandez

左サイドで起用される見込みのCharles Disselsは、決定力やオフ・ザ・ボールにも優れており、カットインからのゴールが見られそうだ。Fernandezは、センターラインの守備力を高めてくれるだろう。

5人の新加入選手は、プレシーズンマッチで“説得力”のあるプレーを披露している。昨季、3部を独走したチームが、一回りも二回りも強くなったように映る。まだまだ連携不足ゆえのミスは多いが、それは時間が解決してくれるはず。3部に逆戻りするようなクオリティではない。

それは「Sky」のオッズも証明している。

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オッズが混戦模様を示す

ウンターハヒンクに設定されたオッズは34倍。1番人気のフライブルクが17倍であることを考えれば、中位以上も狙える期待値だ。リーグをかき回す、台風の目になってもおかしくない――とまで褒めては、身びいきが過ぎるだろうか。それほど楽しみなチームに仕上がっているのだ。

不安があるとすれば、地元民の関心度の低さ。シーズンチケットの販売数は、たったの2716枚。ヤツも「これでも昨年の約2倍なんだよ」と苦笑していた。今季のホームゲームも、1万5000人のキャパシティのうち半分も入れば御の字かもしれない。収入を増やすためには、動員力の向上が不可欠。クラブと選手には、地元民の心を惹き付け、かつてのように燃え上がらせる魅力が求められる。もっとも、最良の起爆剤は、多くの勝ち点を積み上げることだろうが・・・。

調査によれば、ウンターハヒンクは人件費も、動員力も2部で最下位。例えば人件費は、2部で最も裕福なアウクスブルクの十分の一しかない。まるで大人と子供だ。しかし、かの名高き英雄の言葉を借りれば「性能の違いが戦力の決定的差ではない」。今季のウンターハヒンクには、そう思わせる輝きがある。


次回へ続く!!

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<編集後記>

いつも通り、文字ばっかりですみません。
(m´・ω・`)m

しかも、悶絶するほど堅苦しい・・・。

自覚はしているんですが、今回のプレー日記の体裁的には仕方なく(言い訳)。

本当は、前回のユーロ2012のレポートのように毒を吐いたり、しょうもないネタを挟んだりしたいw

まあ、これも緩急ということで一つ、宜しくお願いします。

さて、今回の補足を幾つか。

とにかくクラブには金がありません(苦笑)。いわゆる「ボスマンルール」で獲得できたのは、Disselsだけです。他の選手は、本編に書いたように契約満了で多くの選手が退団し、さらにBloudekやMullerが売却できて、ようやく交渉を始められました。よく、これだけの選手が残っていたなと。ラッキーでした。

この金銭面での不自由は、成り上がりプレーならではの「楽しさ」ですよね。不自由を工夫でどうにかする。それが面白い。「残額を目一杯使って優秀な1人を獲るべきか、少し劣る2人を獲って層を厚くするか」、「せっかく契約できそうなのに、提示できる給与の上限が足りない!」、「アッー!!あいつを獲っていなければ、こいつを獲れたのに」とか、脳内でジタバタしますよねw

今夏の補強は全て上手くいきましたが、昨夏は逃した獲物の大きさを悔やみました。昇格できましたし、Bloudekはそれなりに活躍してくれたので(彼を獲った直後に、もっと良いフリーで獲れる選手と合意したものの、予算が足りずキャンセルになったという)、結果オーライですが(笑)。

ちなみに、“親”であるレバークーゼンは誰も貸してくれませんでした(苦笑)。正確に言うと「タダで借りられる中に、欲しい選手はいなかった」。他にもローンで獲得できそうな選手を物色しましたが、欲しい選手は総じて有料だったり給与を負担しきれなかったりで断念しています。そもそも、100点を付けられるほど上手くいった補強のお陰で頭数は揃っていますし、あまり積極的には動きませんでした。

書いていて、あまりに自信満々ですが、逆のフラグを立ててしまったのかどうか。次回をお待ち下さい。それほど遅くはならないはずです。
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