03 | 2017/04 | 05

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Jクラブの決算を読み解く・1 

先ごろ公開された2010年度Jクラブ個別情報開示資料を基に、各クラブの経営状況を分析する連載です。ニコ生で約2時間かけて解説しましたが、その文章版となります。

※参考資料=http://www.j-league.or.jp/release/000/00004106.html

まず押さえておくべきは、09年度からの変更点。特にJ2は北九州が増えて19クラブになり、18クラブの3回戦制から19クラブの2回戦制に移行したため、ホームゲームが7または8試合減少しています。基本的に、ホームゲームの開催数が多いほど収入は増えますから、J2のクラブは全体的に減収を余儀なくされます。

また、C大阪、仙台、湘南はJ1に昇格、柏、千葉、大分はJ2に降格しており、それぞれ経営的には大きな変化が起きています。

昇格・降格ほどの影響は与えませんが、広島はACLに出場しており、収入の増加が期待できます。なお、同じくACLに出場した鹿島、川崎、G大阪は前年度も出場しているため、広島ほどの“恩恵”は得づらいです。

これらを踏まえた上で、各クラブの損益を見ていきましょう。

当期純利益がプラス、つまり10年度に黒字となったのは、仙台、鹿島、F東京、川崎、新潟、磐田、G大阪、C大阪(以上J1)、柏、横浜FC、甲府、岐阜、徳島、福岡、北九州、鳥栖、熊本、大分(以上J2)の18クラブでした。J1が8クラブ、J2が10クラブです。

次に、黒字となったクラブの詳細を見ていきます。

J1では、仙台と鹿島、C大阪が増収かつ営業益、経常益とも増益という好業績を収めました。仙台は昇格に伴い入場料収入、広告料収入とも大幅なプラスで5億円以上の増収。C大阪も同様の理由から、3億円以上の増収となっています。鹿島は入場料、広告料とも減っていますが、選手の放出(イ・ジョンスなど)や経費削減が実りました。

減収あるいは営業益や経常益が減益ながら黒字になったクラブは、人件費の圧縮が寄与しました。川崎は約2億円、新潟は約1億3000万円、磐田は約3億3000万円、FC東京は約4億円、G大阪は約4億4000万円、それぞれ削減しています。

J2では、岐阜、徳島、熊本の3クラブが増収かつ営業益、経常益とも増益でした。岐阜は広告料が7300万円も増え、入場料収入も微増。1億円近い増収が全体を押し上げました。徳島は広告料が約24%、入場料が2倍以上に増えました。熊本は、入場料の増加などで5200万円の増収となり、広告料の落ち込みをカバーしました。

減収ながら増益の柏と横浜FCは、広告料の増加が貢献しました。柏は2億3000万円余、横浜FCも4200万円、前年に比べて増えています。

甲府は入場料、広告料とも微増な上、人件費を2500万円カット。減収ながら増益となりました。福岡は人件費を7800万円減らし、入場料が微増。北九州は前年実績が公開されていないため詳細は不明です。鳥栖は入場料、広告料とも減っているものの、選手の放出などで増収を確保。人件費も削減し、最終損益は黒字となりました。

大分は人件費を8億7200万円もカット。入場料は8200万円、広告料は3億6000万円も減りましたが、最終的には黒字となりました。

一方、最終赤字はJ1が10クラブ、J2が8クラブの合計18クラブで、前年度より5クラブ増えました。08年度は15クラブ、09年度は13クラブで、収益の悪化に拍車がかかっています。総じて入場料、広告料が減少。減収をコスト削減でカバーしきれていません。

<以下、次回へ続く>
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コメント

Re: Jクラブの決算を読み解く・1

グランパスも数年ぶりの赤字なんですが、最初から赤字覚悟で予算組んでたみたいですからね。
その甲斐あってか、昨年は優勝できたわけですが、今年はここまで観客動員で苦しんでいますし、入場料収入は確実に昨年を下回るでしょう・・・。
J1を連覇し、CWCでそれなりの結果を収めて賞金をゲットしないと、来年も赤字かも・・・。

今はどのクラブも大幅な収入は望み薄ですから、コスト削減で何とかやり繰りするしかないのでしょうか。
そうなると、今オフもまた戦力外通告(あまりこの言い方は好きではないのですが)を受けてベテランが多くなってしまうかも・・・。

遅くなってすみません

>どらぐら様

名古屋は昨季、優勝争いで入場料収入が増え、賞金も入りましたが、広告料の減少などで営業収入は減ってしまったんですよね。一方で補強したために人件費が増えて、最終的には赤字になってしまった。ただ、優勝できたのも事実ですし、単純に「赤字は問題だ」とならないのがプロスポーツクラブだと思います。

伸びしろがどれだけあるか難しいところですが、今季はリーグ連覇を飾り、CWCに開催国枠で出て、それぞれの賞金を積み上げないといけませんね。リーグ戦ではG大阪が、CWCに関してはC大阪が優勝する可能性があり、敵は大阪でしょうかw

今季はどこも赤字になってしまいそうですが、ご指摘の通り、それに伴う人件費のさらなる削減と選手の解雇は相次ぎそうです。その解決策が、東南アジアや東欧への移籍になるといいんですけどね・・・。

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