08 | 2017/09 | 10

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マンチェスター・ユナイテッドが見せた、崩しの芸術 

崩しの妙技を学ぶ~シャルケ対マンチェスター・ユナイテッド編~

67分に決まったマンチェスター・ユナイテッドの先制点は、個の才能と高度な組織力がミックスされた、素晴らしいものでした。その見事なゴールを、掘り下げます。

まずは、こちらの動画の7分28秒頃をご覧ください。

その画を思い浮かべながら、以下の図をご覧ください。なお、黒はボールを表します。

1_20110428225930.jpg

まず、ファーディナンドがボールを持ったシーンです。そこから彼はバレンシアへとフィードを送ります。

2_20110428225930.jpg

ボールを受けたバレンシアに対し、内田とクリュゲが寄せに行きます。ここで、早くもクリュゲがミスを犯しました。本来、背後にいるルーニーへのパスコースを切る形で寄せなければならないにもかかわらず、恐らく「バレンシアは持ったら縦へドリブルで仕掛けてくる」と読んだのでしょう、その縦方向への突破を防ぐようにプレスをかけてしまいます。このミスにより、パスを受けようと下りてきたルーニーは、余裕を持ってボールを受けられました。

3_20110428225930.jpg

ルーニーには、幾つかの選択肢がありました。最もゴールに近いのは、マティプがいる方向への単独突破です。しかし、ルーニーが選んだのは右方向への横断でした。その動きとリンクするように、ギグスの巧みなランニングが始まります。

スピ―ドを上げてフラードの前へ出ると、パパドプーロスの視界から消えるように一旦外へ膨らみ、ゴール前へと走り込みます。

パパドプーロスにとって最悪だったのは、ルーニーの後ろから迫ったクリュゲがスライディングを試み、交わされてしまったことです。スライディングを交わされれば、もう身体を寄せることさえできません。必然的に、パパドプーロスはルーニーにプレスをかけざるを得なくなってしまいました。当然、ギグスはフリーになります。

4_20110428225929.jpg

さらに素晴らしかったのは、チチャリートの気の利いたプレーです。ギグスのランニングを見た彼は、外に開き、メツェルダーを釣り出します。

5_20110428225929.jpg

こうなれば、もうギグスの行き先を遮る者はいません。

6_20110428225928.jpg

ルーニーから正確なスルーパスが通り、最後の砦であるGKノイアーとの1対1を制したギグスが、マンチェスター・ユナイテッドに値千金の先制点をもたらしました。

ギグスの知性溢れるランニングと、チチャリートの“配慮”、そしてルーニーの卓越した判断力とキープ力が生み出した崩しの妙技。あまりの見事さに、一連の流れを10回も20回も再生してしまいました。

これぞ、超ワールドクラスのプレーでしょう。
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コメント

Re: マンチェスター・ユナイテッドが見せた、崩しの芸術

やかんさんの解説もワールドクラスの解説でしょう( ・ω・)

Re: マンチェスター・ユナイテッドが見せた、崩しの芸術

1点目のシーン、「マティプがもうちょっと絞っていたらなぁ」ぐらいにしか考えていなかったんですが、そういう意図もあったんですねぇ。
勉強になります。

大変遅くなりました

>nagisa様

ご無沙汰です!かつ、恐れ多いコメントありがとうございます♪

このシーンは本当に感心したので、ついつい書いてしまいました。

大変遅くなりました

>どらぐら様

私も、最初は何の気なしに観てたんですが、ハイライトで全体を眺めていると、色々な要素が見えてきたんですよね。それゆえに、長々と書いてしまいました。

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