03 | 2017/04 | 05

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月日はヒトを研ぎ、心を磨く  

今日の話には主役がいる。

それは18歳の女子高生の物語。

ヤツとの出会いは、まだ私が塾の講師をしていた学生時代。ちょうど四年前の夏だ。
童顔で、でも少し茶色に染めあげた髪の毛と大人な振る舞いは、精一杯の背伸びと─それが社会へか親へか、それとも全てへかは判らないが─ささやかな反抗心を感じさせた。

周囲が「小悪魔的」と評した容貌と振る舞いは、それなりに騒動を巻き起こし、1人の男に大きな楔を打ち込んだりもしたのだが、それは別の話だ。

話が逸れた。元に戻そう。

色々とあった(もちろん私とではないが)、いわば特別な位置にいた存在であるだけに、携帯のアドレス変更のお知らせくらいは律儀に毎回送ってくる。

その度に何かを話すわけではないのだが、別口で引っ越したことを聞いたってこともあって、なんとなく現状確認程度にメールを返しておいた。

で、これまた丁寧に返ってきた内容は、とりとめもない、どこにでもある恋愛模様と失恋からの再起を果たそうとするヤツの姿だった。

長く続いた彼にふられたこと、死にたいくらい悲しかったこと、周りの心配を痛いほど感じてるから立ち直らなければならないと思っていること…

そして…未来(さき)のこと。

(原文に多少手を入れて、ほぼそのままに)
「ぃつか、なんでも話せて辛い思いもゎかってぁげてずっとずっと笑顔が絶えない関係をもてる相手にでぁぃたぃナっ。今まで付き合ってきた相手でいろんな事をまなんだんだ。だから、それもふまえて、ゎたしの大きくて一生消えなぃ愛で包んであげたィのっっ。ゎたしの愛だけぢゃなくって相手も100㌫でゎたしも100㌫の200㌫の二人になりたぃナッ。ゎたしのまわりのトモダチとかも同じくらぃに幸せになってほしぃから、ゎたしが今までもらった気持ちを、ゎたしがこんどゎみんなを幸せにする」

強くなったと思った。過去を知る私が、手の届かないところまで大きくなった。

弱かったココロ、あやふやだったキモチ、拙かったアイジョウヒョウゲン。

辿りついたオトナの領域。

そして、未来を見据えて歩き出す。過去を背負い、支える人の応援を推進力に換えて。優しさをくれる、誰かの隣に…

「次の恋愛が最後になりたぃくらぃ真剣なん。だから、その人の過去とか現在をもっと知りたぃって思って、この先どぅなるかまだゎからなぃけど、もっと知りたぃと思ってる。って昨日ぃったの¥゜∀゜¥”でも今日までの態度ゃ話とかぃってくれる言葉でゎホントに愛されてるなぁってうぬぼれるし大事にしてくれると思う」

相変わらずメールの「あいうえおやゆよわ」は小さくて、顔文字はふざけたヤツで、はた目は女子高生のそれだけど、含蓄ある恋愛論を並べられる一廉の女になった。

三年という月日は、それなりに長い。

枯れては種を飛ばし、また咲き誇る花のように、悲しみで萎れる度に次に咲くための養分を種に注ぎ、どこででも強く張れる根を育てあげたのだろう。

憎たらしいほどの蠱惑(こわく)さを振りかざし、男の全てを射抜くような強かさがあった、あの頃。

集団の中に在るコトワリと、鍍金で装い仕立て上げた恋愛ごっこ。

今はもう、磨かれて削げ落ちた刺。

丸く、艶やかな光沢を浮かべ、珠玉の極致へとゆるりゆるり進んでいくことだろう。

前途に広がる未来が、目映いものであることを、祈ってやまない。
あの頃、恋愛を嘲り、どこかで冷めていたお前も、いっぱしの女になったじゃねぇか。

胸の奥に募る、喜びと…

月日が経つのは早えーな
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コメント

突き刺す言葉と真価

毎回コメント頂き感謝です。

う~ん、私自身、色々なことに出会い、沢山の何かを得て歩んできたことは間違いなく、それを誇大することも卑下することもなく言葉に残したいと思っています。

その中で、葉子さんが何かを感じ、何かを想う動機になれば、少なからず意味のあることなんだなと実感します。

こんなに嬉しいことはありません。

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