09 | 2017/10 | 11

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大輪を咲かせたドイツの育成プログラム 

南アフリカW杯で評価を高めたのは、優勝したスペインだけではない。若手が躍動したドイツもだ。近年、U-21、U-19、U-17と3つのカテゴリーで欧州選手権を制覇。その育成術は世界中から注目を集めている。しかし、具体的な手法については、まだまだ知られていない。そこで今夜は、片野道郎氏のコラムを引用する形で、ドイツのエリート育成プロジェクトを紹介したい。

※以下、フットボリスタ7月28日号、片野道郎氏のコラムより。

(中略)

ドイツは、2000年のどん底(ユーロで1勝もできず、グループリーグ敗退)から今いる場所に戻ってくるまでに10年を費やした。もちろん、ただ成り行きに任せて無為に過ごしてきたわけではない。DFB(ドイツサッカー連盟)の主導による大掛かりな育成システムの見直しと強化に、年間約12億円という多大な予算と人材を投下して取り組んできたからだ。

とりわけ力が入っているのが、10代前半のタレントを全国から発掘し、適切なトレーニングプログラムによってその才能を引き出し伸ばすという、エリート育成に焦点を合わせたプロジェクト。

「拡大タレントプロモーションプログラム」と呼ばれるこのプロジェクトは、全国390カ所のトレーニング拠点(それぞれ約70のクラブを統括下に置いている)に、11~17歳の有望なプレイヤーを30人ずつ集めて個別指導を行うという、日本の「トレセン制度」によく似た仕組みを持つ。

指導を担当するコーチの総数はおよそ1200人。29人の専任コーディネーターが常にトレーニング拠点を巡回し、プロジェクトのスムーズな運営と指導クオリティのチェックを行っているという。

(以下、略)

---------- キリトリ -----------

これだけの予算と人材を投下したからこそ、各年代のユース代表の成績は目に見える速度で向上していった。W杯でも、U-21代表で欧州選手権を制したGKノイアー、DFボアテング、MFエジル、ケディラ、マリンらがリスト入り。一方で、ミュラーのようにアンダー世代の代表に選ばれた経験のない、「クラブの秘蔵っ子」が活躍したのも、ドイツという国家全体の育成力の高さを物語る。

片野氏は、同じコラムでイタリアの育成システムの空洞化にも触れているが、その実態を知るとイタリアの凋落も納得できる。幸い、日本では――方向性が統一化されないという課題を抱えながらも――育成の重要性が指摘されて久しい。協会はスペインやメキシコ、そしてドイツにスタッフを派遣し、育成術を学ばせているようだが、きちんとリーダーシップを発揮し、全国レベルできちんと、一斉に、普及させて欲しいと願って止まない。
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コメント

Re: 大輪を咲かせたドイツの育成プログラム

日本の場合、高卒やユースからの昇格で加入した選手がプロで伸び悩む一方、大学出身(中退も含む)の選手が大きく成長することもありますよね。
今の代表なら、長友や憲剛みたいなタイプでしょうか。
クラブユースがあるから、もう大学サッカーはかつてのようにはいかないのでは思っていましたが、それは誤りでした。
極端な例では、中澤みたいなタイプもいます。

ということは、今の育成プログラムではポテンシャルのある選手を見逃している可能性もあるってことですよね。

少子化で人材確保はますます難しくなりますから、早く日本に適した育成プログラムを完成させて欲しいです。

試合経験も重要の思います

>どらぐら様

高卒やユースの選手が伸び悩むのは、「まだまだ成長が見込める時期に試合経験を積めないから」と、よく指摘されますよね。私も、元プレイヤーとしてそう思います。大学生は年間を通じて熾烈なコンペティションを戦っていますからね。指導者の質も上がってきていますし、大学に入って伸びる遅咲きの選手も多い。日本ならではの構造ですが、これはこれでいいのかなと見ています。

昨年からようやく、大阪などで大学やJクラブが協力して試合を行う取り組みなども出てきており、育成環境はまた変わってくるのでしょうが、いずれにしてもきちんと機能するようにして欲しいものです。

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