05 | 2017/06 | 07

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W杯全試合プレビュー・最終回 

スコア予想


オランダ 1-2 スペイン


通算成績:63試合中36試合的中







<スカイスポーツ、BBC、ガーディアンを用いたプレビュー>


オランダ対スペイン

Referee: Howard Webb (England) 4試合目 

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スペイン対チリ、スロバキア対イタリア、ブラジル対チリの3試合を担当。的確な判定と試合を円滑に進める“対話術”が高く評価されていた。準々決勝の審判団に名前はなかったが、その時点で海外の一部メディアは「決勝を任される可能性が高い」と報道。大方の予想通りの選出となった。

ウェブ氏は1971年7月14日生まれの38歳。イングランド・プレミアリーグを主戦場とするプロのレフェリーで、国際審判員歴は5年。2009-10シーズンのチャンピオンズリーグ決勝で主審を務めるなど、世界的なレフェリーだが、ミスとカードの多さは批判を浴びることも少なくない。ただ、今大会のジャッジは「ほぼパーフェクト」(ジャック・テイラー氏)。世界中のレフェリーを評価するWorldReferee.comも、出場審判中3番目となる7.4を付けている。

Assistants: Darren Cann and Michael Mullarkey (both England)
Fourth: Yuichi Nishimura (Japan)

オッズ:Netherlands 4.00 Draw 8.80 Spain 2.10 ※いずれも主要ブックメーカーの最も高い(倍率が高い=的中時に儲かる)数値

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☆ガーディアンの予想スターティングイレブン

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○オランダ

退屈だが強いオレンジが、ついに初優勝へ王手をかけた。

ウルグアイ戦も、決して完勝ではなかった。1点目はファン・ブロンクホルストの“生涯ベスト”に匹敵するゴールで、2点目は審判によってはオフサイドをとってもおかしくない微妙な一撃。オランダらしい、魅惑のフットボールは見られなかった。

ドイツのストロングポイントを完璧に封じ込めて勝ち上がってきたスペインに対し、インパクトに欠ける感は否めない。

しかし、準決勝は出場停止でレギュラーを2人欠いていたのも事実。とりわけ右サイドバックのファン・デル・ヴィールの不在は痛手だった。ブーラルーズはウルグアイにとっての突破口となってしまい、ファン・デル・ヴィールのオーバーラップを失った攻撃は、迫力が薄れた。

デ・ヨンクの代役を務めたデ・ゼーウもノーインパクトだった。

ファン・デル・ヴィールとデ・ヨンクの復帰は、オランダにとって最良の薬だ。

小さな負傷を抱えていたステケレンブルフとスナイデルも回復した。

臨戦態勢は万全と言える。


注目の選手は、ウェズレイ・スナイデル。

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ここまでチーム最多、そして大会最多の5得点を挙げており、バロンドールの最右翼に躍り出た。一撃で敵陣を切り裂くパス、GKを弾き飛ばすシュートは絶品。オランダの栄光は彼の脚と共に。


<戦術的傾向>

・攻撃

オランダらしい、ポジションチェンジを多用した流動的な攻撃は鳴りを潜めているが、ロッベンの右サイドからのカットインとスナイデルの飛び出しは驚異的な殺傷力を備える。

両サイドバックのオーバーラップもアクセントとなっており、特に右サイドバックのファン・デル・ヴィールのドリブルから生まれるチャンスは少なくない。

中盤の底に位置するデ・ヨンクとファン・ボメルの“構成力”が物足りず、分厚い攻撃を仕掛けられないのは弱点。また、ファン・ペルシーの不調も痛い。


・守備

守備に参加しないのは、前線の基準点を務めるファン・ペルシーぐらいで、とにかく全員がスペースを埋めるためによく走る。

左ウイングのカイトは、その代表格と言える。自陣の深い位置まで下がったと思えば、そこから前線に一気に駆け上がる姿は感動すら覚える。

また、中盤の底にはファールを辞さない激しいタックルでボールホルダーを追い詰めるデ・ヨンクが目を光らせる。

彼が汚れ役を一手に引き受けているからこそ、他の選手は守備の負担を減らして前へ出られるのだ。

ただ、両サイドバックの上がった裏のスペースと、1対1や空中戦に弱いセンターバックは“急所”。総じてエンジンのかかりが遅いのも気掛かりだ。



○スペイン

ドイツ戦は、今大会で最も強さを見せた。

高いポゼッションを保ちながら、両サイドバックがサイドハーフのような位置でプレーして攻撃の人数を増やし、ドイツを自陣に釘付け。

不振のトーレスを外してペドロを入れた新布陣の攻撃陣は、序盤こそチグハグだったものの、時間を追うごとに機能した。

ゴールはセットプレーからの1点にとどまったが、失点の危機は後半にトニ・クロースに許した1度のみ。破竹の勢いで勝ち進んできたドイツに格の違いを見せ付けた。

オランダ戦も同じ11人でスタートする見込みだが、不振とはいえ実力に疑いの余地はないトーレス、怪我から回復したセスクなどがベンチに控えているのは心強い。

高さのあるジョレンテやドリブラーのヘスス・ナバス、万能アタッカーのシルバらも含めて様々な戦い方が可能で、チーム力はオランダを遥かに上回る。

初優勝、そしてユーロとの“二冠”は目前だ。


注目の選手は、シャビ。

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彼こそがチームの心臓。ビジャやイニエスタの陰に隠れがちだが、この大舞台では彼の至高のパスが勝負を決めるはずだ。


<戦術的傾向>

攻撃

“キャッチボール”のような精緻さで、緩急を付けてパスを繋ぐ。

センチ単位どころかミリ単位でボールを通せるため、自陣から敵陣までどこでもボールをロストせずにキープできる。ボール支配率は平均6割、高い時には7割を超える。

この安定したポゼッションを武器に、コンビネーションやドリブルでのカットインを交えてゴールを狙う。

大半の選手がパワーや高さに欠けるため、ゴール前を固められた時に苦しむことが多いが、辛抱強くボールを回し、喰い付いてきたらパスで外すという“兵糧攻め”で疲弊させ、最後は“落城”させる。

ドリブラーのヘスス・ナバス、高さのあるジョレンテとオプションも豊富で、攻撃のバリエーションでは他国を圧倒する。


守備

統率のとれた4バックと、フィルター役のブスケッツが守備を担う。右サイドバックのセルヒオ・ラモスはオーバーラップで攻撃にも寄与。左サイドバックのカプテビラも精度の高い左足を持っているが、バランスを考えてあまり攻め上がらない。

センターバックのプジョールとピケは、高さと強さがあり、最低限のスピードもある(プジョールは加齢に伴い、スピードを失ってきているが)。バルセロナでコンビを組んでいることもあり、連携も取れている。

時折、ラインが乱れ、間のスペースに入られたり、寄せが甘く簡単にシュートを打たれたりするが、今大会では完全に崩されての失点がなく、安定感はある。


☆ガーディアン紙およびBBCの“トリビア”

・両者はW杯および欧州選手権での対戦がなく、これが初顔合わせとなる(欧州選手権の予選では対戦歴あり)。過去の対戦成績は、オランダが4勝、スペインが4勝、1引き分け(サンスポでは8戦だが、BBCでは9戦になっているため、BBCに準拠)。直近の直接対決は02年の親善試合でオランダが1-0で勝利した。

・ブラジル、アルゼンチン、イタリア、ドイツのいないW杯の決勝は初めて。

・オランダは3度目のW杯決勝。過去2度は、74年に西ドイツ、78年にアルゼンチンと対戦し、いずれも開催国に敗北を喫している。

・オランダが勝つと、予選から本大会まで全勝で優勝するという快挙になる。これは70年大会のブラジル以来、2度目。なお、その時のブラジルは予選6試合、本大会6試合の合計12試合で、予選8試合、本大会7試合の合計15試合をしているオランダが“中身”では上回る。

・オランダは現在、25戦負けなし。最後に負けたのは08年9月のオーストラリア戦。

・オランダのスナイデルは直近の8試合で7ゴールを決めている。

・スペインは直近の54試合で2敗しかしていない(昨年のコンフェデ杯のアメリカ戦、今大会のスイス戦)。

・スペインが勝つと、「グループリーグ初戦で負けた国は優勝できない」、「グループG~Hの国は優勝できない」というジンクスを破る。また、グループリーグで敗れたことのある国が優勝したのも、78年のアルゼンチンだけ。

・欧州王者がW杯の決勝に臨むのは4度目だが、2冠を達成できたのは74年大会の西ドイツのみ。

・スペインのビジャは今大会5ゴールを挙げており、ブトラゲーニョが86年大会で記録したスペイン人の1大会最多得点数に並んだ。決勝で1点取ると、その記録を更新し、スペイン代表の最多得点記録にも並ぶ(ラウールの45)。

・スペインは今大会でここまで3387回のパスを成功させている。この数値は最多であり、すでに1試合多く試合をこなしているドイツやウルグアイよりも多い。なお、オランダは2434。パス成功数の個人ランキングの上位もスペイン人が独占しており、シャビ(464回)、ブスケッツ(420回)、アロンソ(399回)、ピケ(378回)の順。


☆ホットスポット~注目のマッチアップ~

・スナイデル対ブスケッツ

・シャビ対デ・ヨンク

・ロッベン対カプテビラ

・イニエスタ対ファン・デル・ヴィール
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コメント

Re: W杯全試合プレビュー・最終回

オランダ応援してましたが残念でした。

スペインおめでとうございます。

Re: W杯全試合プレビュー・最終回

スペインの見事な優勝に感無量でした。強いチームだと確信はしていましたが、突然コロッと負けるという伝統芸(笑)にびびりながら見続けた大会でしたので、毎試合「勝つ」では無く「勝って欲しい」という祈りの気持ちでした。
やはり欧州王者まで勝ち抜いたことで、一皮むけていましたね。最後まで本当に勝負強かった。しかも自分たちの攻撃的スタイルを貫いての勝利。未来に向けてスペイン無敵艦隊の遺伝子にポジティブな影響を与えてくれることでしょう。
バルサクレとしては、どうしてもイニエスタの決勝弾を誇りたい気持ちですが、カシージャスのパラドンにMVPを。まぁアクセントの効いた交代要員も含めて、今日は全員がかけがえの無いパーツでした(トーレスのことはスルーしますw)。おめでとうスペイン。

追伸:今日の山本氏は「勝者のメンタリティ」の連呼でしたね。毎試合、そのチームの一言フレーズでも考えてるんでしょうかね。

Re: W杯全試合プレビュー・最終回

試合については別記事でコメントさせていただくとして、ここではハワード・ウェブについて。
どちらが勝っても初優勝と言う大変なゲームを任されましたが、延長後半のスナイデルのFK以外は、明らかな誤審というものはなかったと思います。
試合直後にオランダの選手に詰め寄られたり、表彰される時にはブーイングされたり、ちょっと可哀想だったかも・・・。


山本昌邦氏の「したたか連発」には、さんまも苦言(!?)を呈しているようですね^^;
http://www.youtube.com/watch?v=vCYeOwGz6RM

ちなみに決勝では勝者のメンタリティに加え、「育成」という言葉もよく使っていたような・・・。

ありがとうございます

>shin様

わざわざのコメント、感謝致します。

オランダは割り切って勝ちに来ていましたが、不運にも祟られ、タイトルには届きませんでしたね。ロッベンが決めていれば・・・とは監督だけでなく、オランダを応援する全ての人が思ったことでしょう。

私も同じですw

>ごり様

スペインの“勝負弱さ”は、欧州王者になった後も「まだ根治されていない」と疑ってましたしw、ロッベンに決められかけたシーンを観た時も「これはやらかしてしまうか」と疑心暗鬼に陥りました。
(;^ω^)

安心して観ていられた試合はついぞなく、本当に心臓に悪いチームでしたねw
(;´∀`)

“ダブル”の達成は、スペインが真の無敵艦隊へと飛翔した証だと思いますし、こうしたスタイルが頂点に立てたことは、世界中のフットボーラーに大きな影響を与えるのではないでしょうか。私は守備の美学を愛する人間ですが、とはいえ、美しいに越したことはないですから。

トーレスは可哀想でしたが、ごりさんのご指摘の通り、今大会は出場した選手の大半が活躍してくれましたよね。もはや「レアル・マドリー」と「バルセロナ」の犬猿の仲というのは過去の遺物であり、スペインという複雑な背景を持つ国家が、一致団結できるという証明もしてくれました。彼らにとって、素晴らしい未来への礎となった大会だと思います。

私も、カシージャスの奮闘には喜んでおります。今季はリーグ戦でイマイチだったようですし、今大会でも危ないシーンはありましたが(ハイボールやFKへの対応は、やはり弱点のようですね)、素晴らしいセーブも連発していた。まさに守護神でしたね。

山本氏については、「人間力」を聞けたのが何よりでした。嫁と2人で大爆笑したのは言うまでもありませんwww

感情的になっていましたからね

>どらぐら様

荒れた試合にしたのはオランダのラフファイトであり、それでもウェブ氏は我慢に我慢を重ねてゲームを壊さないようにしていたんですけどね・・・。W杯決勝でなければ、3人くらい退場させていたような気がします(苦笑)。

ロッベンの突破をプジョールが手で止めたシーン、スペインの決勝点に繋がった最初のクロス、そして例のFKと、確かに誤審やファールまがいがあったのは事実ですが、オランダの態度は潔さに欠けましたね。

山本氏は、「キメワード」みたいなのが幾つかあって、それを数えている人もいるようですw

もう少し、語彙を増やして欲しいですが、あえて印象づけているのでしょうかw

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