09 | 2017/10 | 11

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【加筆】日本、“最終模試”で落第 

キリンチャレンジカップ2010

日本代表 0-3 セルビア代表


キリンチャレンジカップ2010
@大阪長居スタジアム
日本代表00-23セルビア代表
0-1
得点者時間
15分
23分
60分
得点者
ムルジャ
ムルジャ
トミッチ


日本 (キリンチャレンジカップ2010)
 興梠慎三 
 遠藤保仁 
岡崎慎司 中村俊輔
稲本潤一阿部勇樹
長友佑都徳永悠平
中澤佑二栗原勇蔵
 楢崎正剛  



外れた音程とおかしな抑揚に彩られた国歌独奏が画面から流れてきた時点で、その後の“惨劇”は容易に想像できた。いきなりオカルト的な話になって申し訳ないが、日本での親善試合では「国歌のクオリティの高低によって、ピッチ上で繰り広げられるパフォーマンスの高低も決まる」ことが多々あったからだ。

果たして、嫌な予感は的中する。

まず、守備が崩壊した。“第三のセンターバック”として抜擢された栗原が、クラブでのチームメイトである中澤とのコンビネーションに苦戦。チャレンジ&カバーの役割分担が上手くいかず、前後にギャップをつくってしまうと、前半15分、セルビア代表FWムルジャにそこを突かれて先制を許す。前半4分にも栗原と徳永の連携ミスからムルジャに裏へと抜け出されており(ゴールポストに救われて失点には至らず)、セルビア代表は日本のディフェンスラインの乱れを見逃さなかった。

早々の失点に危機感を覚えたか、岡田監督の対応は早かった。稲本を“アンカー”として最終ラインの前に据え、バイタルエリア(MFとDFの間にできるスペース)への侵入と最終ラインのギャップを防がせる。

しかし23分、長友のオーバーラップで空いた左サイドをワンツーで破られると、ペナルティエリア内の混戦を再びムルジャに押し込まれて追加点を献上。サイドバックが上がった後のカバーに対する稚拙さを突かれた。

低調な守備とシンクロするかのように、攻撃にも勢いがなかった。相手を食いつかせてスペースをつくり、そこにパスを通して外す、あるいは敵を片方のサイドに寄せて逆サイドへ振るという、岡田政権下で培ってきたコンセプトは明確だったが、ボールを引き出す動きや単独で突破を図る意識に欠けて危険地帯に到達できない。サイドチェンジのボールスピードも遅く、セルビア代表は悠々と態勢を整えられた。

唯一、長友が積極的に縦へと仕掛けて見せ場をつくったが、チャンスらしいチャンスはCKから放った栗原のシュートと興梠のクロスに阿部がヘディングで合わせたシーン程度。ペナルティーエリア付近に分厚いブロックをつくって待ち受けるセルビア代表の守備網を揺さぶれず、0-2で前半を折り返した。

ゴールが必要な日本代表は、栗原を下げて石川、興梠に代えて玉田をそれぞれ投入。阿部をセンターバックに下げ、中盤は底に稲本、その前に右から石川、中村、遠藤、玉田に並べ替えた。ドリブルが持ち味の石川が右に入ったことで、右サイドからの攻撃が活性化。長友の左サイドと合わせて両サイドに起点ができ、ようやく得点の匂いが立ち上り始めた。

しかし、石川の“孤軍奮闘”だけでは、守りを固めた相手を攻略できない。他の選手はアタッキングサードでボールを持ってもパスコースばかりを探して時間がかかり、囲まれて潰される。挙げ句の果てに、パスでこじ開けにいったところを奪われてカウンターを浴び、ピンチを招いた。

そして60分、トミッチにFKを直接決められて0-3。この時点で試合は終わった。セルビア代表は次々と選手を交代して“経験値稼ぎ”モードにシフト。日本代表も山瀬、槙野、矢野らを相次いで送り込んだが、いずれも見せ場をつくれずに終わった。

W杯に出場する選手が決まる前の最終試合での大敗。「オプションを試す最後の機会」(岡田監督)と意気込んだにもかかわらず、そのオプションがことごとく不発に終わったのも痛手だ。ただ、これで開き直れるのも事実。岡田監督からは「(守備力を高めるために)アンカーを置くことや3バックも一つの手」、「(最終選考を前に何人かの選手について)分かったことがある」など、敗戦を糧にしようという発言が多く出た。

もちろん、意味不明なチームマネジメントと采配は非難されてしかるべきだ。「あれほど練習でグラウンダーのクロスを徹底的に上げさせていたのに、試合ではファーへのクロスばかりだった」、「プロ選手の誇りを傷つけてまで大学生の永井を呼んでおいて使わなかった」、「センターバックの控え筆頭候補としてチャンスを与えた栗原を前半45分間だけで下げた」、「『サイドで試したい』と話していた興梠の1トップ起用」、「怪我明けで投入した玉田の怪我を悪化させた」等々、具体例を挙げればきりがない。“平時”であれば、間違いなく解任論が噴出する。

しかし、もう時間がない。個々の技術が傑出していて、上手くまとめられさえすればチームとして勝てるアフリカ勢ならいざ知らず、個を組織で補う日本のような国では、監督交代も特効薬にはならないだろう。もはや我々日本国民は、腹を括り、選手の底力を信じて声援を贈るしかないのだ。

---------- キリトリ -----------

高い授業料を払いましたね。セルビア代表のモチベーションは非常に高く、鋭い出足とスピーディーな縦への展開で“世界レベル”を証明してくれました。攻撃陣も守備陣も1対1にはとことん強かった。セルビアという国は個人技を非常に重視しているので(むろん、旧ユーゴスラビアの名残)、「国内組」でもレベルは高いのです。そもそも、将来有望な若手揃いでしたからね。しかも、「3~4人はW杯につれていくかもしれない」なんて発破をかけられたら、発奮するに決まっている。日本代表にも当落線上の選手はいましたが、どこかオドオドとプレーしていて、実力を出し切れず。このコントラストも、3点差に繋がった要因ではないでしょうか。
スポンサーサイト

コメント

Re: 【加筆】日本、“最終模試”で落第

国歌斉唱の歌唱力とチームのパフォーマンスのリンクってのは、面白いですね。あの定まらない音程や声量の無さには、茶の間wもドキドキでした。
試合については…申し上げることはございません。

Re: 【加筆】日本、“最終模試”で落第

ピクシーが昨季の鹿島戦@瑞穂で完敗した時に語った言葉「今日はモダンフットボールのレッスンを受けた」を、そのまま今回のセルビア戦に使いたくなるぐらいの試合でした・・・。
悪いところを挙げたらきりがないので、ここではやめておきます。

もう岡田監督は全く支持できません。
ただ、選手たちは応援します。
無様な負け方だけはするなと・・・。

唖然としました

>ごり様

自信なさ気に恐る恐る出だしを口ずさんだ時から、「これは怪しいぞ」と思ってました。すると、やっぱり途中で変な抑揚をつける、テンションを上げないなど、酷い有様で。
┐(´∀`)┌

ちなみにオカルト理論の提唱者は、同居人ですw

フットボール好きの相方を持つありがたみを再確認しました(ノロケではありませんw

言い得て妙ですね

>どらぐら様

まさに、そのコメントどおりだと思います。

残念ながら、彼らが時折見せる鋭さ、迫力は、日本にとって致命傷となる威力を持っていました。

岡田監督はヤケ酒をしていたそうですが、腹を括って独自色全開となるかもしれませんね。それが良い方向に出るか、悪い方向に出るかは分かりませんが・・・。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。