07 | 2017/08 | 09

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チェコとスロバキア、フットボールで“チェコスロバキア”に?! 

1993年1月1日午前0時。1つの国が2つに分かれて消滅した。チェコスロバキアである。チェコ共和国とスロバキア共和国とに袂を分かち、以来、それぞれは独立独歩で歴史を刻んでいる。

しかし、それから17年と3カ月。にわかに再統一の気運が高まりつつある。

もっとも、それは国家ではない。フットボールリーグのチェコスロバキア化だ。

両国では国内リーグの衰退が著しく、スタジアムでは閑古鳥の声が鳴り響く。チェコスロバキア・リーグ時代の栄華もどこへやら、もはや欧州カップ戦での活躍など望むべくもない。

国内リーグの貧窮は、代表チームの成績にも影響を及ぼした。スロバキアこそ初のワールドカップ出場権を手にしたものの、奇遇にも同組に入ったチェコは予選敗退。パベル・ネドベド、カレル・ポボルスキー、ウラジミール・スミチェルらを擁し、ユーロ1996で準優勝した記憶も、彼らの引退とともに薄れゆくばかりだ。スロバキアにしても、国内リーグのレベル低下は深刻さを増し、代表の将来には不安の声も上がる。

そうした中で、危機感を強める両国は水面下での交渉を重ねた。そしてついに昨年9月、チェコ・フットボール協会の会長イワン・ハシェック(サンフレッチェ広島やジェフ千葉で活躍し、ヴィッセル神戸の指揮を執ったこともある、あのハシェックだ)と、スロバキア・フットボール協会のフランティセク・ラウリネツが会談。これによって統一リーグ開催への動きは活発化した。今年2月末には両国の協会長や主要クラブの会長らがプラハに集まり、早くも基本的な枠組みについて合意している。

スタートは、2012-13シーズンを予定している。参加クラブ数は18で、12のチェコのクラブ、6のスロバキアのクラブで構成される。両国民の期待値は高く、チェコの日刊紙がそれぞれの国で約5万人にアンケートをしたところ、チェコで79%、スロバキアでは75%の賛成票が集まったという。決して、関係者の思惑だけで進められているわけではない。

だが、取り除かなければならない障壁もある。一国・一リーグ主義を提唱するUEFAが、難色を示しているという。欧州カップ戦の出場権も絡むためで、問題は複雑だ。また、過去にはベネルクス3国が統一リーグの開催を志すも遅々として計画が具体化せず、北欧のロイヤルリーグも3度で中止に追い込まれるといった失敗例があり、これも慎重論に拍車をかけている。

ただ、スロバキア協会会長のラウリネツはUEFAの理事。両国は、彼を介してミシェル・プラティニUEFA会長に働きかけるとともに、ハシェックもヨーロッパでのアピール活動を展開。理解を得るために奔走している。

統一リーグとして初の成功例になるかどうか、今後の進展に注目が集まる。

※ワールドサッカーダイジェスト4月15日号、ウラジミール・ノバク氏のコラムを参考に、まとめました。
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コメント

Re: チェコとスロバキア、フットボールで“チェコスロバキア”に?!

ユーゴスラビア・リーグの復活に関する記事を、クロアチア在住の日本人・長束恭行氏のブログで見かけたことがありますが、チェコとスロバキアでもそのような動きがあるんですか。

ユーゴの方は国が多いので賛否両論みたいですが、こちらの方は2ヶ国しかなく、かつその両国が賛成しているので、話が進みやすそうですね。
こうなると、あとはUEFAの判断次第ですね。

旧ユーゴとの違いは

>どらぐら様

旧ユーゴスラビアの7カ国は、血で血を洗うような形で独立していますからね。対してチェコスロバキアは“円満離婚”でした。その違いは、間違いなくあるでしょうね。

いずれにしても、東欧や北欧、西欧の小国のリーグは衰退傾向にありますし、フットボールにおける“連邦化”は復興のための良い手段かもしれません。

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