09 | 2017/10 | 11

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スペイン最高峰のカンテラ、オサスナに学ぶ 

スペイン代表監督のビセンテ・デル・ボスケが「国内最高レベル」と賞賛するのが、リーガ・エスパニョーラで中堅に位置するオサスナのカンテラだ。直近の6年間で、なんと23人がトップチームにデビュー。1年に約4人というのは、かなりのハイアベレージと言える。同クラブの年間予算は、僅かに約39億円。約546億円のレアル・マドリーの14分の1、Jリーグでいうと鹿島や横浜FMと同程度に過ぎない。それゆえに、彼らは「選手を育てて売る」ことに注力し、トップリーグを生き抜くための力(=資金力)を蓄えてきた。9年連続での1部残留という“金字塔”は、「育成型」としての“立場”をわきまえ、ストロングポイントを愚直に磨き上げてきたからこそ、もたらされた。今宵は、彼らの哲学と育成術を紹介する。

※以下、フットボリスタ12月25日号内、小澤一郎氏のコラムより。

(中略)

「予算の限られたオサスナが1部で生き残っていくためには選手を育てて売るしかない」と語るのはカンテラ・ディレクターのヘスス・コレラ氏。オサスナのカンテラ哲学として「知的で戦術的な選手を育てる」というものがあり、コレラ氏は「メッシのような選手は育てようと思って育てられるものではないし、今のサッカー界ではメッシほどのタレントになれば、13歳でビッグクラブが大金をはたいて引き抜くのが現状。オサスナにできることは、メッシのような選手を止める戦術眼に長けた選手を育てること」と説明する。

そのためにカンテラでは戦術的なトレーニングに時間を割いており、「知性ある選手になるためには、知性ある人間である必要がある」と選手の学業面にも気を配っている。

実際、オサスナでは各チームの監督が全選手のテスト結果、科目の成績をカンテラのデータベースに入れ、それをコレラ氏らディレクターがチェック、管理している。また、クラブとして独自の奨学金制度を持っており、選手の契約書に「大学に通う場合は、クラブが学費を全額負担する」と明記してサポートしているそうだ。その結果、オサスナではカンテラ選手の大半が大学進学のみならず、学士を取って卒業するという。

また、今年からカンテラに導入されたのが“減点カード”のシステム。運転免許と同じく、選手に一人一枚カードが配布され、練習に遅刻する、スパイクを忘れる、監督に暴言を吐くなど、規則や規律を破った時に10ポイントある点数が減点されていく、というもの。手持ちの10点が全てなくなった時には、1週間の自宅謹慎処分となり、その後保護者同伴でカンテラ・ディレクター、監督と4者面談。その後、それでも改善が見られない場合には、「クラブを去ってもらうこともあり得る」という徹底ぶり。

スペインのクラブがここまで教育や躾を徹底するのは珍しいので、コレラ氏に前職を聞いてみたところ、答えは予想通り教師だった。その彼の取材前後の対応が感動するほど素晴らしく、クラブハウス内を全て案内してくれた上に、「タクシーで帰ります」と言うと「ふざけるんじゃない。俺が送っていく」という親切ぶり。

今回の取材でオサスナの強さと魅力がよくわかった。そこには先週の前に“人”を育む教育とそれを担う人材があったのだ。

---------- キリトリ -----------

「天才は作るものではなく、生まれてくるもの」。そういう一握りのスター達は、放っておいても頂上へと駆け上っていく。しかし、彼らの行く手を阻む“天敵”は後天的にも造れる。中小規模のクラブは、ダイヤの原石がビッグクラブに搾取されていく現実に悲観することなく、異なるベクトルで育成技術を確立しようとしている。日本では依然としてテクニック至上が幅を利かせているが、本当にそれが正解なのか。きちんと見極める必要がありそうだ。

最後に、オサスナの誇るスター候補生達を紹介しておく。データは全てFootball Manager 2010の10.2版による。

・Cesar Azpilicueta

azpilicueta.jpg

・Ignacio Monreal

monreal.jpg

この2人は、売却の噂が後を絶たないという。
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コメント

Re: スペイン最高峰のカンテラ、オサスナに学ぶ

Azpilicuetaはアーセナルやシティが狙ってるという報道がありましたね。
Monrealはスペイン代表にも選ばれています。

「メッシを止める戦術眼に長けた選手を育てること」を目標としているのは、見逃せない点ですね。
暁さんが指摘されているように、「日本では依然としてテクニック至上が幅を利かせている」わけですが、海外でコーチ経験のある方に言わせると、日本は「大人のサッカーができていない」のだそうです。
戦術的な判断力が未熟だということですね。

しかしながら、そういったところに重点を置いたサッカーをしている高校も出てきているそうですから、間もなく開幕する選手権でそのようなチームが出てくることを期待します。

いよいよ開幕

>どらぐら様

アスピリクエタ、モンレアルは未来の代表を背負う逸材ですよね。スペイン、そしてオサスナの育成術は本当に素晴らしい。

日本でも、少しずつ海外からやってきた指導者とか、留学して帰ってきた日本人指導者の方とかが増えてきて、風向きは変わりつつあります。まだまだ未熟なのは間違いありませんが、少しずつそうした方々の努力が形になっていくものと願ってやみません。

さて、本日、高校サッカー選手権が開幕しましたね。今年はJ1クラブに入団内定している選手が1人だけで(浦和のオファーを断って進学する某選手もいますが)、一部では「レベルが低い」と言われていますが、大会の中でもまれて伸びる選手は毎年いますし、楽しみです♪私は昨年、六平を推して鼻を高くしましたがw、今年も早いうちに逸材を推せるよう努力しますwww

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