07 | 2017/08 | 09

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ウルトラス一掃へ、本気になるイタリア 

セリエAが、ようやくスタジアムからの暴力一掃を目指して動き出す。イタリア政府は今夏、来年1月から各クラブに「サポーターIDカード」の導入を義務化することを決定。イングランド、スペイン、ドイツらと比較し、大きく遅れていたスタジアムの健全化へと突き進む。

※以下、フットボリスタ10月7日号「CALCIO おもてうら」を引用して執筆。

8月15日、治安・警察を司る内務省が、来年1月以降、スタジアムのアウェイサポーター席に入場できるのは、各クラブが発行する「テッセラ・デル・ティフォーゾ」と呼ばれる専用のIDカードを取得したサポーターに限るという通達を出した。同カードは、過去5年以内にスタジアムにおける暴力事件で起訴されたり、「DASPO」と呼ばれるスタジアム入場禁止処分(試合が行われている時間に警察に出頭し書類にサインすることが義務付けられる)を受けりした者には発行を許可しないため、ウルトラスの締め出しに大きな威力を発揮しそうだ。

面白いのは、このカードが「サポーターとクラブを結びつけるためのツール」とされている点だ。カードを手に入れるためには顔写真を添付した申請書をクラブに提出し、10ユーロ前後の会費を支払う必要があるが、カードホルダーにはクラブが組織する格安で安全なアウェイツアーから、欧州カップ(ホーム、アウェイとも)のチケット優待、さらにはポイント獲得による各種特典まで、様々なサービスを受けることができる。

また、カードにはマイクロチップが埋め込まれており、プリペイド式クレジットカード機能(VISAと提携している)も備わっているため、電子マネー的な使い方も可能だ。クラブが“本気”になれば、これ1枚でサポーターとしてのアクティビティ全てをカバーする、多機能で利便性の高い万能パスになりえる。

ただ、全ては今のところ可能性に過ぎない。事実、昨年4月に内務省が導入をアナウンスして以来、1年半近くが経っているにもかかわらず、発行に積極的なクラブはフィオレンティーナとラツィオのたった2クラブ。結果、当初は今シーズン開幕からという計画だったものが、来年1月までに延びてしまった。

それどころか、反対を表明しているクラブもある。パレルモのザンパリーニ会長は「個人の自由を制限するあらゆる取り組みは警察国家的なもので、かつてのファシズムを想起させる。100人のならず者を排除するために100万人の個人情報をモニターするようなもの。危険分子は既に警察によってモニターされている。それ以外の心あるティフォージの行動を制限するのは理不尽だ」。

他にも、カターニア、ナポリらが反対を表明している。この3クラブはいずれも南イタリアのクラブであり、ウルトラスがマフィアなどと深く結び付き、治外法権化したゴール裏を自分たちのマーケットとして囲い込んで資金稼ぎを行なう一方、クラブに対してもそれを黙認するよう脅迫に近い形で圧力をかけているという共通項を持つ。他のクラブの腰が重いのも、同様にウルトラスの圧力によるものであると見られている。

しかし、マローニ内務大臣は毅然とした姿勢を見せる。「1月からは全てのプロクラブが導入を義務付けられる。私はサポーターグループそのものを否定しているわけではない。しかし、クラブに利益供与を強要したり、暴力事件を起こしたりするウルトラスは解体されるべきだ」。この崇高なる志は各クラブに伝わるのか。今後の動向に注目が集まっている。

---------- キリトリ -----------

2007年2月のカターニアで起こったウルトラスの暴動事件以来、国家レベルで暴力追放を推し進めた甲斐があり、スタジアムでの暴力事件は減少傾向にあるという。ピークだった04-05シーズンと08-09シーズンを比べると、負傷者の出た試合は209試合から74試合に、負傷者数は265人から77人に、それぞれ減少した。だが、今季もセリエA第5節のアタランタ対カターニアで、カターニアサポーターが乗ったバスが襲撃に遭うなど、まだまだ完全とは言えない。一向に全廃されない暴力事件を前に、国家はさらなる規制に踏み切る構えだが、未だマフィアが跋扈するイタリアにおいては急速な改革が「血を見る結果」にならないとも言い切れないだけに、0か100の極論ではなく、慎重な対応が求められそうだ。

---------- キリトリ -----------

今宵はもう1つ、重要な話題を。

○11月に“サッカー史上最大の不正スキャンダル”を摘発する、UEFA

UEFA(欧州サッカー連盟)で不正摘発を担当するカール・ドント氏は、過去4年間に行われた欧州各国のリーグおよび欧州カップ戦において「40試合で不正行為が見つかった」ことを発表した。 同氏によると、UEFAは11月に“サッカー史上最大の不正スキャンダル”を摘発するという。

UEFAは、欧州各国のリーグ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ(EL)の予選で不正が行われたことの“確固たる証拠”をつかんでおり、東欧のクラブを中心に、西欧のクラブも一連の不祥事に関与していることを明かした。

ドント氏は10日付のオランダ紙『アルゲメーン・ダグブラッド』デジタル版とのインタビューで、「インターポール(国際刑事警察機構)の協力により収集された情報によると、不正関与の疑いをかけられているクラブの中にはベルギーのクラブが含まれている」と打ち明けたものの、具体的なクラブ名は明かさなかった。

同氏はまた、本件におけるオランダのクラブの関与は否定しながらも、今年7月16日に行われたEL予選2回戦のNAC(オランダ)対ガンドザサル・カパン(アルメニア)戦(NACが6-0で勝利)が調査の対象となっていたことも明かしている。

同氏によると、UEFAはこの試合に関連したブックメーカーへの賭け方に不審な動きがあったことを察知。アジア最大のブックメーカーを含む複数のブックメーカーを対象に調査を実施したところ、同試合が買収試合であったことの決定的な証拠は発見されなかったという。

同氏はまた、「欧州各国が一丸となって、ここ数年間の買収および不正行為の撲滅に立ち向かう」必要性を説いた上で、「明るみに出た不祥事は一部にすぎない」と強調している。

なお同紙によると、UEFAは、不正行為への関与が確定されたクラブと選手に対して厳しい措置をとる意向だという。

~スポナビより~

「モッジ・ポリ」以来となる大粛清の波が欧州を覆うのか。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ(旧UEFA杯)は世界中から注目を集めるビッグトーナメントだが、そこに出場する中小リーグのクラブは慢性的に資金難であったり、様々な思惑を抱えながら出場していたりする。目先の金で勝敗を売るというケースが100%ないとは言い切れない。どこまでUEFAが証拠を掴んでいて、どういった形で糾弾に移るかは未定だが、いずれにせよヨーロッパに激震が走ることは間違いない。

---------- キリトリ -----------

昨日は本当にすみませんでした。
m( __ __ )m

スケジュールを空けていてくれた方もいるでしょうし、申し訳ないです。

今週も金曜日に大阪出張があったり、色々と忙しいのですが、このブログをはじめ色々なところできちんと活動できるように頑張ります。幸い、体調はほぼ戻ったので。

なお、土曜日のネットワークプレーについてのレポートは近日中に書きます。
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コメント

サポーターIDカード

NumberWebのコラムで読みましたが、これを導入すると、「認定書を持たない日本人旅行客が森本貴幸のアウェイ・ゲームを観戦しようと思っても、カターニャのサポーター席で応援することは不可能となってしまう」そうですね。
反発も多ければ、制度上の不備もある。
果たしてうまくいくのでしょうか・・・。

UEFAの予告は凄い気になりますね。

制度の硬直化だけは避けたいところですが

>どらぐら様

IDカードの件は、柔軟に対応できるようにして欲しいですね。特に、旅行者への配慮。全てをガチガチに縛ることはないと信じたいところです。もっとも、イタリアは元々からしてルーズなので、楽観的に考えていますがw

一斉にスタートできるかどうかは、大臣が強硬な姿勢を示していますからね。脅迫などもありそうですが、それに屈しないことを祈るしかありません。

UEFAの件は各所で話題になっていますが、いったいどれほどのクラブが対象になっているんですかね。。。さすがにトップクラブは入ってないと思いますが、疚しいところのあるクラブは戦々恐々としていることでしょう。

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