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06 | 2021/07 | 08

【微修正】さよなら、サー・ボビー 

また1人、フットボール界の英雄が“伝説”に変わってしまった。7月31日、インブランド代表やバルセロナなどで監督を務めたサー・ボビー・ロブソン氏が亡くなった。享年76歳。末期癌と診断された昨年8月から約1年間、腎臓癌を患った1991年から18年余に及ぶ癌との闘病生活だった。

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現役時代はフルアム、ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオンなどでFWとしてプレー。イングランド代表にも選ばれ、20試合の出場で4ゴールを挙げている。

しかし、彼の名声が高まったのは、現役を退いて監督になってからだ。1969年に監督人生をスタートすると、イプスウィッチでFA杯とUEFA杯を獲得。1990年のイタリアW杯ではイングランド代表をベスト4に導いた。その後も、PSV、スポルティング・リスボン、ポルト、バルセロナ、ニューカッスル・ユナイテッドの監督を歴任。リーグ優勝、カップ戦優勝など多くのタイトルを獲得した。長年の功績が認められ、2002年にはエリザベス女王から「サー」(ナイト)の称号を受勲。今年3月にもUEFA会長特別功労賞を受賞している。

サー・ボビー・ロブソン監督は、用兵術で勝負する知将タイプではなかったが、誰からも愛される類稀なる人格者で、問題児や個性派を“手なずけ”てチームに成功をもたらした。また、バルセロナ在任時には、スポルティング・リスボン時代に出会ったジョゼ・モウリーニョ(現・インテル監督)を通訳として再任。唯我独尊のモウリーニョが、世界で唯一助言を聞き入れる人間としても知られている。

英国での報道によれば、最期は故郷であるダーラムの自宅で夫人や家族に看取られつつ迎えたという。フットボール史に燦然と輝く偉大なる巨星は、静かに瞬きを止めた。

---------- キリトリ -----------

ちょっと古い話題になってしまいましたが、私はボビー・ロブソンのニューカッスルを観て「マグパイズ」を追うようになっただけに、きちんと文章に残しておきたかったのです。氏のチームは時に戦術的な無策を叩かれることもありましたが――「戦術はロナウド」はあまりにも有名――、たとえばニューカッスル時代の“無秩序で荒っぽい”フットボールにも不思議な魅力が宿っていました。手にしたタイトルの数も含めて、氏は間違いなく名将でした。

※モウリーニョとのファースト・コンタクトはスポルティング時代であり、誤解されない表現へと修正しておきます。

さて、その死を悼む声が各地から聞こえてきています。最後に、それを紹介しておこうと思います。なお、コメントは超ワールドサッカーより引用しました。





サー・アレックス・ファーガソン監督(マンチェスター・ユナイテッド監督)

「フットボール界だけでなく、世界中の人々が彼が亡くなったことを悲しんでいるはずだ。彼のような存在が再び現れることを祈りたい」

ファビオ・カペッロ監督(イングランド代表監督)

「とても悲しい。彼のことは決して忘れない」

スチュアート・ピアース監督(90年W杯に出場、現U-21イングランド代表監督)

「私は彼ほど高く評価された指揮官を知らない。彼と仕事をできたことは、私にとって素晴らしい名誉だよ」

ギャリー・リネカー(元イングランド代表FW)

「彼の下でプレーする幸運に恵まれた私にとって、彼の死は本当に辛い。彼ほど、フットボールに情熱を捧げた人物はいないよ」

ポール・ガスコイン(同MF)

「言葉が出ない。3時間、泣きっぱなしだったんだ。俺は完全に打ちのめされている。ボビー・ロブソンは俺の第二の親父だった」

ジョゼ・モウリーニョ監督(インテル監督)

「私はこの2カ月間、ロブソンと連絡を取っていなかった。彼と連絡を取ることが辛くてね。私は彼が亡くなるなんて想像したくなかったんだ。彼のフットボールに対する情熱的な姿は、今でも鮮明に覚えている。彼の存在は、私のような人間も含め、彼の愛する人々の心にこれからも残ることだろう」

ラファエル・ベニテス監督(リバプール監督)

「サー・ボビーの死はフットボール界全体にとって大きな衝撃だ。多くの国々で記録を樹立したことからも、監督としての彼の才能が分かるだろう。彼は最後まで試合に対する情熱と熱意を失わなかった」

アーセン・ベンゲル監督(アーセナル監督)

「私はショックを受けている。ボビーは特別な才能を持った人物で、私は彼のことが大好きだった。彼は他人に対してもフットボールに対しても楽観的な視点を持っていた。人々は、彼の才能を失ったことを寂しく思うだろう。私も酷く悲しい。イングランドだけでなく、世界中のフットボール界にとっても悲しい日になった」

アラン・シアラー(ニューカッスル時代に“共闘”した、元イングランド代表FW)

「本当に残念な知らせだ。フットボール界は偉大な人物を失ってしまった。多くの人が彼の死を嘆いていることだろう。(ニューカッスルj時代)ゴールが奪えず、フットボールへの情熱を失いかけていた私は、ボビーのおかげでフットボールを楽しむことを思い出すことができた。ボビーは選手を一人の人間として見てくれた。そんな彼を誰もが尊敬していたよ。それに選手達はボビーが病気と戦っている姿を目の当たりにしていた。本当に気の毒だったよ。だからこそ、選手はボビーのためなら何でもしたいと思っていたはずだ。ボビーは男の中の男だよ」
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コメント

ご冥福をお祈りします

監督として活躍した時を私は残念ながら存じ上げないのですが、
ブログの記事に取り上げる方も多いですし、
暁さんの記事内にあるように、サッカー関係者からのコメントも多いですね。
それだけ慕われていた人物なのだと感じました。

サー・ボビー

訃報を耳にした時、一瞬ボビー・チャールトンと誤解したサッカー音痴のヒロでございます。

今季、私が個人的に応援することに決めたバルサとスポルティングの両方で指揮したボビー・ロブソン。

これを機会に、彼のような偉大な名選手・名監督たちの軌跡にも注目していきたいものです。

好々爺というイメージですね

>どらぐら様

かなり多くの著名監督・選手がコメントを出していますし、バルセロナも公式に追悼コメントを発表しました。どのクラブでも結果を出し、選手にも好かれた稀代の名将です。その事実を知って頂きたくて書いたので、コメントを頂けたことを嬉しく思います。

いやいや

>ヒロ様

ボビー・チャールトンをご存知であることが知識豊富な証ですよ。彼も、そしてボビー・ロブソンもフットボール史に名を残す人物でしょう。

バルセロナ時代には1年目でカップ・ウイナーズ・カップを制していますね。スポルティングではタイトルを獲れませんでしたが、その後にポルトで国内カップ戦優勝、リーグ2連覇を達成しています。

フットボールを楽しむ上で、過去に目を向けることは重要だと思います。私も、折に触れてそうした取り組みをするつもりです。

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