07 | 2017/08 | 09

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ロケットスローはいかにして威力を失ったのか 

皆さんは、昨季のプレミアリーグで一世を風靡した“ロケットスロー”をご存じだろうか。ストーク・シティに所属する元アイルランド代表MF、ロリー・デラップの超長距離スローインのことだ。元槍投げ選手の彼の手から繰り出されるスローインは、まるでFKやCKのような弾道を描き、ピッチ上を駆け抜ける。しかも、手で投げる分、その精度は遙かに上だ。昨季、昇格してきたばかりのストークが前半戦で披露した快進撃も、彼のスローインによる“アシスト”抜きにはありえなかった。序盤の13試合で奪った13点のうち、半数以上の7点が彼のロングスローから生まれたもの。当時、各クラブは「防御不可能」と怖れ慄いたものだ。しかし、いつの間にかロケットは不発になってしまった。昨年の12月以降、記されたアシストはたったの1。どれほど画期的な武器でも、無敵ではいられない――。ロケットスローもまた、そのジンクスに葬られていった。

※フットボリスタ7月22日号、山中忍氏のコラムより

公然と手が使える上に、オフサイドルールも適用外のスローイン。しかも、FKやCK並みの勢いでボールが飛んでくるのだから、デラップの“ロケットスロー”が「掟破りの必殺技」と恐れられたのも無理はない。事実、昇格1年目のストークがリーグ序盤戦13試合で奪った13得点のうち、7得点がデラップのロングスローに端を発している。アーセナルも犠牲者となったロケット弾には「防御不可能」との声さえ上がった。

しかし、それが過大評価であったことはその後の不発弾が物語っている。初期の対応策は、ヘディングの名手をボックス内に並べる単純なものだった。空中戦部隊は、あえて敵の攻撃陣を背負う形でデラップの方を向き、スローインを弾き返すことに集中。クリアの飛距離が不十分な場合には、ペナルティエリア付近に退いている他の守備要員がフォローする。昨年11月末、昇格組の一員だったハルはこの戦法で引き分けを演じた。

だが、スローインのたびに受け身になっていては勝利が難しい。そこで、新参者から3ポイントを奪いたい格上たちは、より能動的な対策を講じるようになった。カウンターを狙うため、相手のセットプレー時にも前方には複数の攻撃要員を残す。必然的にストークは、デラップの出番が訪れても得点だけを意識することができなくなる。エリア内での守備にも必要以上の頭数は割かず、ロングスローのターゲットとなる2、3人にはマンツーマンで対応し、視界と行動範囲が広がるGKが積極的にキャッチングを行う寸法だ。

ストークが残留確定に必死だった5月、完封勝利を収めたウェストハムの立役者、GKのグリーンは言った。「どんなに凄いスローインでも直接ゴールを狙うことは許されない。ネットを揺らされる心配がないんだから前に出て捕ってしまえばいいのさ」と、下位勢の消極策と上位勢の積極策に威力を消されたロケットスローは、昨年12月以降、たったの1アシストに終わったのだった。

---------- キリトリ -----------

ストークが今後もロケットスローを有効活用する気ならば、ペナルティエリア内で待ち受ける選手を増やしたり、GKの飛び出しを妨害する要員を置いたり、「対応策の対応策」を講じる必要が出てくる。ただ、いくらロケットスローが絶好のチャンスになるとはいえ、毎回得点できるわけではないだけに、格上相手に人数をかけ過ぎるリスクは考慮しなければならない。そうして“どっち付かず”になってしまうのだろうが、他のチームには持ち得ない稀少かつ痛快な武器であることは間違いない。来季の進化を期待したくなるのは私だけだろうか。

ちなみに、FM2009での彼の能力は以下の通り。

delap.jpg

当然(?)スローインは最大値に設定されているが、リアルのようなロケットスローを披露するわけではないのが残念だ。次回作に期待したい。
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コメント

デラップ

そのロケットスローで一躍、注目されましたよね。
確かストークのスタジアムは、横幅が狭いんでしたっけ。
彼のロングスローを活かすためでもあるのでしょうね。

スローインではないですが、私の場合、FM2007、2008でのCKではカウンター要員を3人にしてます。
そうすると相手は基本的にマーカーを4人にしてきますから。
リードしている終盤は1人削って、その分を守備に回しますけどね^^;
「攻撃は最大の防御」じゃないですが、解決策は意外なところにあるものなんですな。

だいぶ話題になりましたが

>どらぐら様

スモールクラブの“秘策”として、至るところで取り上げられましたが、いつのまにか聞かなくなり、どうなったのか気になっていたんですよね。つまりは、こういうことでフェードアウトしていったようです。
(;^ω^)

さて、FMの件ですが、ディフェンスにおける数的同数あるいは数的不利は基本的にNGですからね。そうしたバランスを崩すための駆け引きは重要でしょう。もちろん、いつでも通用するような魔法の杖はありませんが。

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