07 | 2017/08 | 09

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【完成】理想主義と現実主義の頂上戦 

究極の理想主義対至高の現実主義。UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦、バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドは、そう言い換えられるかもしれない。いつ、いかなる時代もフットボールの美しさ、楽しさ、喜びを具現化する「ボールゲームの福音者」バルセロナ。常に勝者たるべきベストオブベストを探究し、そのためなら“ボール放棄”さえ厭わない「栄冠の求道者」マンチェスター・ユナイテッド。対極的な両者が、ともに過去最高の“理想形”をつくり上げ、その優劣を欧州の頂点で競う。

世はハードワーク全盛期。テクニックよりもフィジカルがモノを言う。ボールは縦に急がされ、目まぐるしくピッチを上下動する。パス&ムーブはプレスの“津波”に次々と飲み込まれ、方向転換を余儀なくされた。先の欧州選手権で、ハードワークで鳴らす現実主義国が猛威を振るったのも記憶に新しい。だが、欧州選手権を制したのは“異端者”だった。パス&ムーブのポゼッションフットボールを突き詰め、高速・高度化させたスペインの新理想主義は、並み居るハードワーカー達を“ガス欠”にし、欧州はおろか世界中に衝撃を与えた。次代の到来を予感させる、新潮流。系譜を同じくするバルセロナの勝利は、それを主流にまで引き上げる可能性を持つ。

「勝つ前に美しく」と「勝利こそが美しい」とが、それぞれのアイデンティティとレーゾンデートルを懸けて火花を散らす最上の“異種格闘技”は、「ハードワーク」か「テクニック」かで揺れるフットボールの未来をも左右する。その舞台が、円形闘技場「コロッセウム」擁するローマというのは偶然か必然か、それとも運命か。悠久の歴史たゆたう古都で迎える歴史的転換期。理想主義と現実主義が、ブラウ・グラーナと赤い悪魔に姿を変えて、雌雄を決する。

【予想フォーメーション】

・Barcelona

GK:V・バルデス

DF:プジョール、Y・トゥーレ、ピケ、シウビーニョ(ケイタ)

MF:ブスケッツ、シャビ、イニエスタ

FW:メッシー、エトー、アンリ

4-3-3

どうやらアンリ、イニエスタは間に合った模様。D・アウベスとアビダルが出場停止のサイドバックは右にプジョール、左にシウビーニョが入る可能性が高い。ただ、左はケイタも試しており、「どちらにするか最後まで悩む」(グアルディオラ監督)ことになりそうだ。

・Manchester United

GK:ファン・デル・サール

DF:オシェイ、ファーディナンド、ビディッチ、エブラ

MF:キャリック、パク、ギグス、アンデルソン、ルーニー

FW:C・ロナウド

4-1-4-1

右サイドバックと中盤の構成は不確定。もし攻撃的に行くなら、ギグスでなくテベス、あるいはベルバトフが入ることもありえるか。相手の両ウイング(メッシー、アンリ)を抑え込むために、両サイドはパクとルーニーになることが濃厚。ファーディナンドが怪我から回復し、鉄壁の守備が復活する。

【両軍のコメント】

・Barcelona

グアルディオラ監督

「ファーガソン監督は素晴らしい監督であり、彼の作り上げたチームと最高の舞台で戦えることを誇りに思っている。我々は勇敢に戦わなければならない。だが、この試合に向けて何か特別なことをする必要はないと思っている。選手たちは自分たちが何を懸けて戦うのか、十分理解しているはずだ。もしCLで優勝できたら、私は引退するよ。CLを制覇するということは、それぐらい大きな成功だからね」

「ユナイテッドは、我々が攻撃的に戦うことを理解している。だが、我々はあくまで自分たちのスタイルを貫き通すだけだ。積極果敢にプレーしなければいけない。(左サイドバックについて)今、私は色々な誘惑に駆られている。ケイタなのか、シウビーニョなのか。いずれにせよ、試合時間になれば分かるだろう。イニエスタとアンリの2人は明日、ピッチに立つことになると思う」

シャビ

「クラブの歴史上最も重要な一戦に臨めることを光栄に思っている。自信を持ってこの一戦に挑めるし、肉体的にも精神的にも良い状態を保っている。現在のチャンピオンと対戦できることをうれしく思っている。彼らのことを尊敬している。でも、僕らにも素晴らしいメンバーが揃っているし、何とか彼らに勝ちたい。互角の戦いになるだろう」

メッシー

「バルサファン以外の人も僕たちのことを褒めてくれている。今シーズンを通じて僕たちが見せてきたフットボールは、タイトル獲得に値するものだと思う。ユナイテッドは(チェルシーと異なり)フットボールをしてくれるチームだ。全てのフットボールファンにとって素晴らしい決勝になるだろう」

・Manchester United

ファーガソン監督

「我々はチェルシーのような守備はしない。彼らとは違うスタイルの守備だ。あくまで守備は勝つためのベースに過ぎない。我々は守備的にも攻撃的にも戦うことができる。それこそが、ユナイテッドの強さなんだ。決して、バルセロナが主導権を握るとは思っていない。両チームがともにボールを保持しようとするはずだが、我々が重要な局面でボールポゼッションにおいて優位に立てることを願っている」

ギグス

「C・ロナウドは素晴らしい選手だ。昨シーズンの決勝でも、得点している。こういった大舞台で、彼は活躍する選手なんだよ。CLのタイトルを守ったチームはいない。僕たちはリーグ戦で3連覇を果たし、CLで連覇を成し遂げられれば、『ユナイテッド史上最高のチームはいつのチームか』なんて議論はなくなるだろうね。僕は、このチームがユナイテッド史上最高のチームだと思っている」

※コメントは携帯サイト「超ワールドサッカー」より

【マッチプレビュー】

マンチェスター・ユナイテッド優位は疑いようがない。バルセロナは、攻撃のアクセントになっていた右サイドバック、D・アウベスと左サイドの防波堤、アビダルが出場停止。イニエスタとアンリは負傷明けだ。自慢の攻撃力が本調子でなく、決して堅固と言えない守備陣にも不安を隠しきれないとすれば、主力が揃ったユナイテッドに対して劣勢は否めない。

さらに、バルセロナのフットボールが準決勝で全く通用しなかったことも敗北への危惧を膨らませる。そのチェルシー戦のセカンドレグ。バルセロナが90分間で枠内に放ったシュートは僅かに1本だった。この1本だけで決勝に進めたのは、はっきり言って奇跡に近い。チェルシー以上に守備が堅く、攻撃に鋭さのある赤い悪魔と対峙すれば、より苦しむことは目に見えている。

ユナイテッドの戦術的柔軟性、トップの選手までが自陣ゴール前まで戻って守備をする献身性(=ハードワーク)、奪ってからの高速カウンターで発揮される連動性は、もはや芸術の域に達した。その破壊力は、バルセロナの鮮やか過ぎるトータルフットボール以上。最強の座に近いのは、ユナイテッドだろう。

だが、仮にフットボールの神がいるとすれば――チェルシー戦での劇的な“復活”は、バルセロナへの肩入れなのかもしれない。そう考えれば、神託を受けたバルセロナが、ハードワーク>テクニックの風潮に風穴を空けるのか。

期待するなら、夢のある方がいい。バルセロナの“ルネッサンス”を祈らせてもらおう。

Barcelona 2-1 Manchester United
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コメント

いよいよ、明朝ですね。

ユナイテッドがどんな布陣で来るのかも気になりますが、
それ以上にバルセロナは誰が出られるのか(苦笑)

イニエスタやアンリが間に合ったといっても、
先発なのかベンチスタートなのか、わかりませんし・・・。

バルセロナの左SBにロナウドをぶつけてきそうな気がしないでもないですが、
シウビーニョでもケイタでも止めるのは大変そう(苦笑)

コメントありがとうございました

>どらぐら様

バルセロナの左SBはシウビーニョでしたね。かなり危なっかしいプレーでしたが、何とか耐えたというところでしょうか。

イニエスタやアンリは復帰直後とは思えないほどのプレーでしたし(特にイニエスタ)、バルセロナは本当に強かったですね。

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