07 | 2017/08 | 09

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

隆盛の裏で止まらぬ資産価値の下落 

TV放映権の新規契約が高値でまとまり、なお隆盛の一途を辿りそうなイングランド・プレミアリーグだが、昨秋に起きた世界同時不況の影響で、各クラブの抱える負債は4400億円近くまで膨れ上がっている。その大半を抱えているのは、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、チェルシー、アーセナルのいわゆる「ビッグ4」で、さらにウエスト・ハムやポーツマス、ニューカッスル・ユナイテッドなどはクラブ経営そのものが傾き、中には売却先を探しているクラブもある。一部報道によれば、各チームの資産価値は1年間で2割も下落しているという。「バブル」の一方で迫る、破滅の危機。世界で最も裕福なリーグが、少しずつ“影”に侵食されてきている。

○英プレミアリーグに所属する各チームの資産価値は過去1年間で20%下落

ロシアの資産家ロマン・アブラモビッチ氏がロンドンのサッカーチーム、チェルシーを買収した際に交渉をまとめたブローカー、キース・ハリス氏によると、英プレミアリーグに所属する各チームの資産価値は過去1年間で20%下落した。

第二次世界大戦以来で最悪の金融危機が英国経済を直撃したことが背景にある。投資銀行シーモア・ピアースの会長を務めるハリス氏は13日のインタビューで、「サッカーチームの資産価値も当然影響を受けている」と述べた。

プレミアリーグは年間収入が30億ポンド(約4435億円)に迫る、世界で最も「裕福な」サッカーリーグ。ここ10年間、アブラモビッチ氏によるチェルシー買収や米国のグレイザー家によるマンチェスター・ユナイテッド買収など、海外資本によるチーム買収が相次いだが、2008年8月にUAEの投資グループADUG(アブダビ・ユナイテッド・グループ・フォー・デベロップメントアンド・インベストメント)がマンチェスター・シティを買収したのを最後に行われていない。

しかしハリス氏は、「今年1月以降、月を追うごとに状況は良くなってきている。回復には忍耐が必要だ」との見方を示した。グレイザー家は05年にマンチェスター・ユナイテッドを14億ドルで買収した際、銀行からの借り入れに頼ったが、今後の買収ではそれもできなくなりそうだ。

ハリス氏は、信用収縮で銀行が融資条件を厳格化したため、「買収のためだけでなく、買収後のチームへの投資にも現金が必要となる」と指摘した。だが、海外資本にとっては買収には割安感もある。ポンドがここ1年間、対ドルで約20%、対ユーロでは10%以上の下落を見せているためだ。

「米国やアジア、欧州など海外資本が英国サッカーチームを買収する場合、買収額は恐らく3分の2程度になるだろう」とハリス氏は述べた。

~フジサンケイ ビジネスアイより~

そもそも、フットボールクラブは投機目的で購入するものではない。金をかけたところでリターン(=タイトル)が得られる保証はないし、莫大な運営費がかかる。単体で産み出せる金(マーチャンダイジング、賞金)の量も、たかがしれている。クラブを1番愛する者の“道楽”で、もしくはファン達の力で運営されるべき、ある意味で「文化遺産」とも呼べる存在だ。甘い目論見で手を出せば、負債ばかりが増えていき、手痛いしっぺ返しを喰らうことになる。挙句、貧すれば真っ先に、二束三文で売り飛ばそうとする。弄ばれるのは、いつだってクラブとファン。不憫でならない。世の投資家は、もう少しフットボールクラブの実態に目を向けるべきだろう。本当に儲かっているクラブなど、ないに等しいのだから。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。