前々回に書いた「3バックの可能性」を補足するものとして、97−98シーズンにザッケローニ監督がウディネーゼで具現化し、ユベントス、インテルに次ぐ3位へとチームを躍進させた「3−4−3」を紹介したい。余談だが、インテリスタにとって97−98シーズンは忘れられないシーズンの一つだ。ユベントス対インテルの“天王山”において、チェッカリーニ主審はロナウドが倒され明らかにPKが与えられるべきシーンを見逃した。この「世紀の誤審」が人為的だったのかは今もって定かではないが、我々はスクデットを“奪われた”悔しさを忘れてはいない。
○ウディネーゼ、革新的な4−3−3の伝統
90年代末から00年代前半にかけてセリエAで主流となり、現在も独自の発達を見せている3バックシステム。その原点とも言えるののが、今から11年前の97−98シーズンにザッケローニが打ち出した3−4−3だ。
当時主流だった4−4−2と戦う上では、敵2トップに対してCBが2対2で対応する4バックよりも、3人のCBで数的優位をつくる3バックの方がむしろ効率的。サイド守備はサイドハーフとウイングが担当すれば帳尻は合うというのが、その基本発想だった。最終ラインから浮いた1人を前線に回した3−4−3の攻撃的フットボールは、大きな衝撃を与えた。現在のジェノアの3−4−3はその直系である。
ウディネーゼは、その後のグイドリン、デ・カーニオといった監督の下でも、3バックの最終ラインを守りながらセリエA中位にしっかりと根をおろしている。そして、02−03シーズンにスパレッティが監督に就任すると、3年目の04−05シーズンにはビッグ3に次ぐ4位に入り、クラブ史上初めてのCL出場権を勝ち取った。
前線にディ・ナターレ、イアクインタ(現ユベントス)、中盤にヤンクロフスキ(現ミラン)、ピサーロ(現ローマ)を擁したこのシーズンの3−4−3は、機械仕掛けのように緻密な攻守のメカニズムを持った、近年のセリエA屈指の好チームだった。
その後スパレッティをローマに引き抜かれたウディネーゼは、一時的な低迷を経験する。だがマリーノを監督に迎えた昨季は、伝統の3−4−3でUEFA杯圏内の7位まで再浮上した。今季は4バックに切り替えたが、この10年のウディネーゼの躍進は、3バックとともにあったことは確かである。
※フットボリスタ12月30日・1月7日号の片野道郎氏のコラムより
−−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−
ウディネーゼといえば、私にとっても3−4−3ですね。フラットな3バックで、高いラインを保ちつつプレスを仕掛けてボール奪取、一気に縦へと進めてゴールを奪い取るというスピード感、アグレッシブさには驚かされたもんです。3枚のディフェンダーは、高さと強さ、さらにはフィード能力に長けた選手が務めるってのも伝統。現在はややフィジカルの強いタイプが多いですが、センシーニが“重鎮”として守備陣を統率していた往時は、もっとテクニカルで精緻でした。
世界各国にスカウトを飛ばし、安く買って高く売る連環策をいち早く確立させた先見性といい、戦術面での特異性といい、非常に興味深いクラブですね。
○ウディネーゼ、革新的な4−3−3の伝統
90年代末から00年代前半にかけてセリエAで主流となり、現在も独自の発達を見せている3バックシステム。その原点とも言えるののが、今から11年前の97−98シーズンにザッケローニが打ち出した3−4−3だ。
当時主流だった4−4−2と戦う上では、敵2トップに対してCBが2対2で対応する4バックよりも、3人のCBで数的優位をつくる3バックの方がむしろ効率的。サイド守備はサイドハーフとウイングが担当すれば帳尻は合うというのが、その基本発想だった。最終ラインから浮いた1人を前線に回した3−4−3の攻撃的フットボールは、大きな衝撃を与えた。現在のジェノアの3−4−3はその直系である。
ウディネーゼは、その後のグイドリン、デ・カーニオといった監督の下でも、3バックの最終ラインを守りながらセリエA中位にしっかりと根をおろしている。そして、02−03シーズンにスパレッティが監督に就任すると、3年目の04−05シーズンにはビッグ3に次ぐ4位に入り、クラブ史上初めてのCL出場権を勝ち取った。
前線にディ・ナターレ、イアクインタ(現ユベントス)、中盤にヤンクロフスキ(現ミラン)、ピサーロ(現ローマ)を擁したこのシーズンの3−4−3は、機械仕掛けのように緻密な攻守のメカニズムを持った、近年のセリエA屈指の好チームだった。
その後スパレッティをローマに引き抜かれたウディネーゼは、一時的な低迷を経験する。だがマリーノを監督に迎えた昨季は、伝統の3−4−3でUEFA杯圏内の7位まで再浮上した。今季は4バックに切り替えたが、この10年のウディネーゼの躍進は、3バックとともにあったことは確かである。
※フットボリスタ12月30日・1月7日号の片野道郎氏のコラムより
−−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−
ウディネーゼといえば、私にとっても3−4−3ですね。フラットな3バックで、高いラインを保ちつつプレスを仕掛けてボール奪取、一気に縦へと進めてゴールを奪い取るというスピード感、アグレッシブさには驚かされたもんです。3枚のディフェンダーは、高さと強さ、さらにはフィード能力に長けた選手が務めるってのも伝統。現在はややフィジカルの強いタイプが多いですが、センシーニが“重鎮”として守備陣を統率していた往時は、もっとテクニカルで精緻でした。
世界各国にスカウトを飛ばし、安く買って高く売る連環策をいち早く確立させた先見性といい、戦術面での特異性といい、非常に興味深いクラブですね。
