09 | 2017/10 | 11

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「6+5の原則」は実現するか 

以前、昨年11月27~28日に「EUスポーツ大臣会議」が開催され、EU全加盟国のプロフットボールクラブを対象とする経営審査機関の設立案が出されたことを紹介した。実は、それだけでなく、FIFAが昨年5月の総会で承認した「6+5の原則」についても論議されたのである。ピッチ上の11人のうち最低6人を自国選手で構成しなければならないという6+5の原則は、実質上の「外国人枠復活」を意味する。しかし、外国人枠の設定は「外国人枠の設定は『域内における労働の自由』を掲げるEU法に反する」として違憲認定された過去がある。それだけに、復活の可能性はないと長く見られていた。

ただ、安価な外国人の大量“輸入”によって自国選手の育成が阻害され、代表チームのレベルダウンが目立ってきたのも事実。だからこそ、UEFAが欧州カップ出場クラブに対して06年から課している「クラブレベルにおける自国育成選手枠」(25人のA登録選手中8人は、15~21歳の間に最低3年間その国のクラブでプレーしていなければならない)に関して、EUは同意し許容しているのであろう。

もちろん、すぐさま6+5の原則が全面的に容認されるとは考えにくい。しかし、既にほとんどの加盟国が批准を済ませているリスボン条約(EUの改正版基本条約)では、スポーツの社会・教育・文化的な重要性を鑑みて、経済原理や自由競争を制度的に制限できる「スポーツの独自性」と呼ばれる特例が認められているという。この「スポーツの独自性」を後ろ盾に、今後はEU法との折り合いを付けながら、自国選手の保護・育成が図られることになるかもしれない。

さて、実際に6+5の原則が導入された場合の影響はどれくらいになるだろうか。以下にフットボリスタ12月30日・1月7日号の片野道郎氏のコラムを紹介する。なお、内容は一部改変してある。

セリエA全チームのレギュラークラスについて調べて分かったのは、意外なことにインテルを除く19チームが、少なくとも6人以上のイタリア人をレギュラーに擁しているということだ。つまり、6+5の原則が導入されたとしても、ほぼ影響を受けないことになる。唯一の例外、インテルは今季1分以上出場歴がある登録選手の中にイタリア人はたった2人(マテラッツィ、バロテッリ)しかいない。

翻って、CLでベスト16に勝ち上がったイングランド、スペインのメガクラブに目を転じると、事情は少なからず変わってくる。英国人がウォルコットただ一人というアーセナルはもちろんだが、リバプールはキャラガーとジェラードの2人のみ、チェルシーはJ・コール、A・コール、ランパード、テリーの4人。世界王者マンチェスター・ユナイテッドもルーニー、ファーディナンドなど4、5人と、プレミア勢は軒並みアウト。

スペインも、ビジャレアルだけは何とか6人に達しているが、バルセロナは5人(バルデス、プジョール、シャビ、イニエスタ、ボージャン)、レアル・マドリーは4人(カシージャス、S・ラモス、グティ、ラウール)、アトレティコ・マドリーに至っては2人(R・ガルシア、ペルニア)と、どこも厳しい。

この違いがどこから来ているかといえば、やはり資金力だろう。ここ数年のセリエAが、プレミアリーガと比較して経済力で劣っており、移籍マーケットの争奪戦で遅れを取ってきた結果が、質の高い外国人選手の少なさに表れている。この事実は、6+5の原則がチーム強化のコストダウンと戦力の均衡化を促進する、というFIFAの主張を裏付けている。

---------- キリトリ -----------

インテルは、そもそも「インテルナツィオナーレ=国際」であり、歴史的にも積極的に“外国人”を登用してきたわけです。だからといって自国選手を軽視していい理由にはなりませんし、やはりクラブはある程度地域に密着しているべきであり、そのために最低でも半分は自国の選手、さらに理想を言えば
地元の選手で構成したいところです。フットボールがビックビジネスになり、勝利を宿命付けられたメガクラブは勝つために国籍を選んでいる場合でないのも真実ですが、そうした状況が“不健全”なのは誰の目にも明らか。多少強引であっても、外国人枠の導入に踏み切るべきだというのが私の意見です。
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コメント

「6+5」は厳しいけど

ある程度の規制を設けることは、悪くないと思います。
極端な例がアーセナルですが、
イングランド人がスタメンに1人もいなかったら、
日本人の我々はともかく、地元ファンは複雑でしょうからね・・・。

ただ、このことで憂き目をみることになりそうな国の選手もいるかも!?
例えばアフリカの選手は、経済的に豊かでレベルの高いヨーロッパへの進出が阻まれることとなるわけですから、
選手自身の生活やサッカー選手としてのレベル向上に繋がらないなんてこともあり得るかもしれません。

また、欧州主要各国リーグ及びUEFAの盛況ぶりに危機感を感じたFIFAの策略じゃないか、
という見方もやっぱりしてしまいます・・・。

一概に結論を出せる問題ではありませんが・・・

>どらぐら様

アーセナルサポの意見としてよく紹介されているのが「自国選手が少ないのは確かに悲しい。だが、それで負けるよりはいい」ですよね。そういう考え方はEUという固まりの中で生きる国ならではでしょうか。まぁ、単に愛するチームが負けるのを見たくないってことかもしれませんがw

あくまで私の意見ですが、アフリカ選手のヨーロッパ進出はこれまで過剰過ぎた気もします。以前に書いたかもしれませんが、ワールドクラスになる選手がいる一方でプロレベルにすら成れなかった選手がギャング化する実状もあります。そういう悲劇が、安易に門戸を開いた結果と言うのは極論でしょうか。

FIFAの戦略や金策に底暗いものを感じるのは私も同じですが、この件に関してはFIFAの先導に期待したいと思っています。

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