07 | 2017/08 | 09

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スペインフットボールの膿を駆逐せよ 

イタリアはセリエAで起きた大規模な八百長事件、いわゆる「モッジ・ポリ」。フットボール界を騒然とさせ、カルチョを失墜させた人災が、今度はスペインを直撃した。ただ、現地の反応はこれまでのところ「薄すぎる」のだ。スペイン人の国民性か、その深刻さ、重大さをどこか他人事のように捉えており、国を挙げて真相を追究し、“膿”を一掃しようという姿勢が見られない。早くも風化しつつある、決して見過ごしてはならない人災の全容を、ここに改めて明らかにする。






---------- キリトリ -----------

※フットボリスタ12月26日号、小澤一郎氏のコラムより

「あの金で何をした?貯金したのか?」

「笑えるよ。今や誰もが(金を)欲しがっている。それなりの金が入ってきた」

「俺の間違いはチーム全員にそれ(八百長)を提案してしまったことだ。全員は無理だった」

「当たり前だ。全員は無理だ」

「あの試合を見て、『八百長だ』なんて言う人間はいないだろう。後半に疲れが出て負けてしまったと思うだろうし、2度の決定機もあった」

「最終的には敵以上に友達になってやった。サッカー連盟は知っているんだろ?審判も含めて」

「さあね。ただ、たとえ金を受け取ろうと現実的に恩を売っておく必要はある」

「俺にカピタン(=エチェべりア)からメールがあったよ)

「やつらは我々が恩を売ったと知っているし、ビジャールに伝えてある。我々がアスレティック・ビルバオを降格させるようなこと、つまりビジャールの顔に泥を塗るようなことはしなかったと理解しているはずだ」

これが3日夜にスポーツ番組で流されたレバンテ(2部)のフリオ・ロメロ会長と元主将のデスカルガ(現レギア・ワルシャワ/ポーランド)の、5分以上にわたる会話の要旨である。この会話により八百長の疑いをかけられているのが06-07シーズン最終節のアスレティック・ビルバオ対レバンテ。結果はビルバオが2-0で勝ち、降格を免れた。この会話は恐らく会長室内で行われたものであり、第三者が盗聴器を仕掛けて会話を収録したものと思われる。その第三者は内部の人間である可能性が高い。

二人はともに八百長への関与を完全否定しているが、今回の会話は紛れもなく彼らの会話であるため「事実無根」と訴えることは実質的に不可能だ。

周辺取材を進めると、ある情報筋からはっきりとした数字と名前を聞いた。ビルバオが試合後、レバンテに支払った金額は推定約7000万円。選手一人当たりの取り分は推定約380万円。この八百長を拒否した選手は、モリーナ、トンマージ、ルビアレス、ベルソンの四人と見られている。

11月末にはレアル・ソシエダ(2部)のバディオラ会長が、元テネリフェのヘスリとの電話の内容を録音し、マラガが昨季1部昇格の懸かった最終節でテネリフェを買収していた事実を暴露。二つの疑惑は、リーガの一大スキャンダルとなる可能性を秘めているが、ビルバオ対レバンテ戦の八百長疑惑は単なる八百長にとどまらない。

会話の内容通り、スペインサッカー連盟のビジャール会長や審判が八百長の事実を知っていたとすれば、記憶に新しいカルチョ・スキャンダル級の事件に発展するかもしれない。ビジャール会長はビルバオ出身でビルバオのカンテラ育ちの元プロ選手。それだけに、地元では八百長疑惑が持ち上がる前から「ビジャールが会長である限り、ビルバオが降格することはない」との声も上がっていた。

リーガでは毎シーズン終盤になると降格、昇格に関係した裏金や買収工作が噂される。6日にマルカ紙の取材に応じたトンマージが「スペインではこうしたテーマが当たり前のように話されているし、マスコミに具体的な金額が出ることがある。今回の疑惑に何ら驚きはない」と発言していた。

二つの疑惑について今回は検察に捜査依頼が出されているが、個人的にはスペインサッカー界の膿を出し切るような徹底調査も、自浄作用もないだろうと踏んでいる。しかし、これほどはっきりした証拠と疑惑が浮上している以上、臭いものに蓋をし続けることも不可能な状況になってきている。

---------- キリトリ -----------

ここでも何度か書いてますし、欧州フットボールに造詣の深い皆様ならご存知でしょうが、スペインでは「第三者への贈与」が暗黙の了解として認められています。例えば、降格の危機を迎えたAクラブが、その残留争いのライバルであるBクラブの対戦相手に金を払うことはOKなんです。そうした“体質”の延長線上で、「八百長が成立してしまう土壌」が育ってしまうのは当然でしょう。今回のスキャンダルを機に、スペイン人が自らの恥部に目を向け、生まれ変わろうと大鉈を振るってくれることを祈ってやみません。小澤氏は悲観的ですが、誰もが悲観的だったユーロ制覇を今年成し遂げたのですから――。
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コメント

Change

今年、何かと耳にしたこの言葉ですが、
ユーロ制覇を成し遂げたように、
「負の部分」もチェンジすることができるのでしょうか?

チェンジは世界的な流行語ですが

>どらぐら様

スペインでは、この問題のほかにカタルーニャ州の独立を目指す気運が高まっています。つまり、フル代表からカタルーニャ州代表が独立する形ですね。ユーロ制覇で生まれた一体感はどうしてしまったのか。賄賂問題共々、大きな問題に直面しています。

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