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06 | 2021/07 | 08

ウディネーゼの強さの秘訣 

第9節を終了して、セリエAの首位に立っているのはナポリとウディネーゼ。序盤戦で飛ばしたチームは中位にとどまり、出遅れたビッグクラブが順位を上げてくる中、この2チームは全てのビッグクラブを抑えている。だが、ゲームを見てみれば、そのことに何の驚きもなくなる。単純な話が、強いのだ。

カターニャに乗り込んだウディネーゼは、前節のローマ戦で大活躍のFWフローロ・フローレスをベンチに置いた。縦に抜けるドリブルは非常にスピード豊かで、ローマ戦では3点全てに絡んだにもかかわらず、フローロ・フローレスはベンチスタートとなった。ディ・ナターレが負傷で不在の中、「なぜマリーノ監督は調子の良いフローロを使わないんだ」という懐疑的な見方も、ウディネの地元記者の間にはあったようだ。

しかし、それはあっと言う間にひっくり返された。普段ディ・ナターレが位置する4-3-3の左ウイングに入ったFWアレクシス・サンチェスが、あっさりと先制点を取ってしまったからだ。

そのゴールがまた凄かった。左サイドに開いてボールを受けるや、カチャーニャの中盤のゾーンが薄いところをめがけてスルスルと横方向にドリブル。中央に切り込むや、PAの遥か手前から右足でシュートを放つ。シュートは地を這い、絶妙なコントロールでゴール左下隅に突き刺さった。

19歳のサンチェスは母国で「エル・ニーニョ・マラビージャ(ワンダーボーイ)」と呼ばれた天才のファンタジスタである。彼はその後も大暴れしてペナルティエリアまで押し込み、囲まれた状態からも正確にスルーパスを通し(つまり、ちゃんと周囲が見えているということだ)、ボールをもらうことに固執せず、スペースにも凄いスピードで駆け抜け、おまけに守備も頑張って何回もボールを奪う。犠牲となったカターニャの右サイドバック、サルドはハーフタイムで下げられた。

ウディネーゼはレオナルディ強化部長の下、全世界に目を光らせてタレントを発掘し、それを積極的に育成して活用する術に長けている。このサンチェスにしてもしかりだ。

2年前、チリから報告を受けるや、ウディネーゼがいち早く保有権を買い取った。ここまでならイタリアの他のビッグクラブもやっていそうなことだが、その後はひと味違う。南米に残して修行させ、トップリーグの水に馴れたところで自分のチームに引き寄せた。レンタル先のリーベル・プレート、そしてマンチェスター・ユナイテッドから移籍の打診を受けるが、ウディネーゼはその話を全て跳ね除け、チームに戻し活用している。

そして、そういう才能が優秀な指揮官によって育てられる。かつてはザッケローニ、スパレッティの名将を輩出したウディネーゼを現在率いているのは、パスクワーレ・マリーノ。2年前、カターニャで森本をトップチームデビューさせたあの人だ。監督のキャリアを始めて11年、一貫して3トップを採用した攻撃的フットボールを敷く。それがまたウディネーゼの強化方針と上手く適合し、結果を出している。

代表級のディ・ナターレ、クアリアレッラを抱えている上、優秀な選手が3人・・・。この面子を上手く回転させるマネージメント能力も相当高い。カターニャ時代からもそうだったのだが、戦術を前に押し出して、無理矢理選手を適合させたがる監督が多い中、選手のキャラクターを活かした起用をしている。

もともとフローロ・フローレスも、マリーノ監督がセンターフォワードに起用して急激に伸びた選手。「フローロは私の目から見ればセンターフォワード。だからディ・ナターレの代わりにはサンチェスを起用した」とマリーノ監督は語った。代表でもセンターフォワードかサイドアタッカーかで使われ方が一定しなかったクアリアレッラには「僕はこっちの方がいい」というトップでのびのびとやらせ、結果を出させている。代表の右ウイングにも上り詰めたぺぺも、元々はマリーノ采配が引き出した能力だ。

この日、見事なループシュートで1ゴールを挙げたクアリアレッラも、時にはベンチに回ることがある。ただ彼は「長いシーズン、皆に出番があるということで納得している。そして監督はとても温厚な人で、グループのまとまりを築くのがとても上手い」と、監督のマネージメントに信頼を寄せている。

つまり、才能豊かな若手が優秀な監督の下で出番を得て、能力を引き出されたのだ。ナポリにも言えることだが、なるほど強さには納得である。若年層化が進む現代フットボールで、イタリアにもその流れが本格的に来ていると言えそうだ。

~超ワールドサッカーの神尾光臣氏のコラムより~

以前にもウディネーゼのクラブ運営方法や強化策について書いたことがあるかと思いますが、フロントも現場も非常に優秀な人間が揃っているからこそ、予算規模的には非常に小さいクラブが欧州カップ戦出場権を毎年争えているのです。その長さで言えば、そして自国の選手を発掘するのではなく、世界中からダイヤの原石を見付けて育てるという特異な手法を成立させているノウハウで言えば、セヴィージャやエバートンといったクラブも及びません。極めて稀有な事例と言えるでしょう。

それにしても、いくら高く売った分を発掘に再投資しているとはいえ、これほど雨後の筍のように高く売れる選手がどんどん育ってくるものかと、いつも驚いています。

---------- キリトリ -----------

○ボカの会長が逝去

30日、ボカ・ジュニオルスのペドロ・ポンビジョ会長が心不全のため亡くなったことが明らかになった。享年55歳。1980年代からクラブ運営に携わるようになり、95年から副会長、2007年の12月には会長に就任した。優れた手腕でファンからの信頼も厚く、2011年まで任期を残していた。同会長の逝去を受け、アルゼンチンサッカー協会のフリオ・グロンドーナ会長は「適当な言葉が見当たらない。彼は私の息子同然だった」とのコメントを発表。突然の悲報にショックを隠し切れない様子だった。

~超ワールドサッカーより~

リーベルとのクラシコを破り、これからという矢先だったんですが・・・。

合掌。

---------- キリトリ -----------

○デ・ラ・レッドが試合中に倒れる

30日に行われた国王杯4回戦1stレグのレアル・ウニオン対レアル・マドリーの試合中にレアル・マドリーのスペイン代表MFルベン・デ・ラ・レッドが意識を失って倒れたが、病院での検査の結果、身体に問題はなかったことが明らかになった。デ・ラ・レッドは前半16分にセンターサークル付近で突然倒れ、そのままピッチを後にしていた。その後、デ・ラ・レッドは控え室で意識を取り戻したものの、病院へ直行した。この件について、レアル・マドリーは「検査の結果はいずれも問題なく、彼自身の状態も至って普通だ。30日は病院にとどまり、何も変化がなければ31日にもマドリッドに戻る予定となっている」と、クラブの公式サイトで発表した。

~同~

またもやと危惧しましたが、まずは無事で何よりです。とにかく徹底的に検査して、万全な状態でピッチに帰ってきて欲しいと思います。

---------- キリトリ -----------

ようやく仕事が一息ついたものの、明日は午前中に取材があり、連休明けが締め切りの原稿も多々あるので、なかなかゆっくりとFMをプレーする時間もありません。。。2009のデモが公開されたら、結局そっちに没頭してしまい、PSG日記がお蔵入りしてしまう悪寒も(マテマテマテ

そうだ、明日はナビスコ杯の決勝もありますね。今年は仕事が入る予感がしてチケットを買わなかったため、スタジアムには行けませんが、幸いテレビでは観られそうなので楽しみにしてます。会社の静岡出身の方は清水を応援していましたが、私のような守備の美学を追求する人間は、大分の勝利を願わずにはいられませんw
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コメント

セリエAの首位は

ウディネーゼだったんですね。
選手を育ててビッグクラブへ高く売る中堅クラブの一つ、
と思ってましたが、結果まで出してるとは素晴らしい!

デ・ラ・レッドは大事無いということで一安心ですが、
プエルタの悲劇のようなことは、二度と起こって欲しくないですね。

最後に、ボカのペドロ・ポンビジョ会長のご冥福をお祈りして、
コメントの締めとさせていただきます。

ウディネーゼは凄いですよね

>どらぐら様

このまま首位をひた走るってことにはいかないでしょうが、間違いなくUEFA杯出場権は獲得するでしょうね。良いチームですよ。

デ・ラ・レッドは無事で本当に良かったです。「またか・・・」と一瞬愕然としましたからね。フットボーラーって、どこまで肉体的に追い詰められてしまうんでしょうか。正直、怖いです。

ボカの会長は批判も多かったですが、クラブを心から愛した名会長でしたね。

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