07 | 2017/08 | 09

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南アフリカW杯は開催できるのか・1 

度々世間を賑わす「2010年南アフリカW杯は本当に開催できるのか」という話題。日本やアメリカなどの国は内々にFIFA側から代替開催が可能かどうか打診されており、万が一が十分に起こり得る状況だ。実際、開幕まで2年を切った今なお、南アフリカは1つのスタジアムも満足に完成させられていないといい、FIFAは危機感を募らせている。遅々として進まない準備の現状を、「ワールドサッカーダイジェスト」の短期集中連載からお知らせしたい。





---------- キリトリ -----------

FIFAが南アフリカでのワールドカップ開催に前向きな姿勢を打ち出す一方で、逆に南ア国内では開催に対する疑問の声が膨らみ始めていった。

その最大の根拠は、資金力不足。金もないのにどうして必要な設備を整えることができるのかと、極めて真っ当な意見だった。そして、こうした南ア国内の混乱に乗じるかのように、メキシコのスポーツ大臣がこんな公式声明を発表するのだ。

「万が一、南アでのワールドカップ開催が不可能となった場合、メキシコは代替開催地として名乗りを上げる。この提案は既にFIFAも受諾済みだ。我々は2011年のU-17ワールドカップの開催国であり、準備に関しては問題ないし、なにより1970年、86年と2度のワールドカップを開催した実績がある。2010年も必ず良い仕事ができると確信している」

メキシコだけではない。ドイツ、ブラジル、そしてオーストラリアといった国も、代替開催地の候補として名前が挙がり、今年の6月あたりから何度どなくメディアを賑わせている。さらに、FIFAのブラッター会長自身の口から、アメリカ、日本、スペインなどの国名が発せられたこともあった。

しかし、だ。一度決定した開催国を、いとも簡単に変更してしまえば、それこそFIFAの威信に関わる。簡単に「代替開催」という結論を導き出すことはできないだろう。

では、はたして南アには本当に、ワールドカップを開催する能力がないのだろうか――。

2010年のワールドカップは、南アの9都市・10会場で全64試合が行われる予定だ。開催都市は北から、ポロクワネ、プレトリア、ネルスプロイト、ルステンバーグ、ヨハネスブルク、ブルームフォンテーン、ダーバン、ポート・エリザベス、ケープタウン。このうち5会場は既にあるものを利用するが、残る5つのスタジアムは新規に建設しなければならない。

ところが、ワールドカップ開幕まで2年を切った現時点で、1つとしてスタジアムの用意が整っていない。06年のドイツワールドカップが終了した時点で、まだ着工にさえも至ってなかったのだから、まあ、当然だろう。

最近ではワールドカップの前年に運営面のチェックを兼ねてコンフェデレーションズカップが開催されることになっているが、その会場からは既にポート・エリザベスのネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム(本大会の3位決定戦が実施される)は除外されている。09年までの竣工が不可能なことが、もはや明白だからだ。

専門的な知識を備えた技術者の不足も、深刻な問題だ。そのため南ア政府と大会組織委員会は、外国企業の協力が不可欠と、事あるごとに訴える。

だが、今のところ彼らに救いの手を差し伸べたのは、ドイツのある企業が1社、だけである。

百歩譲ってスタジアムはどうにか間に合ったとしよう。しかし、それで問題が片付くわけではない。ヨハネスブルグの大手新聞「ザ・ソウェト」のある記者は、「問題は、器そのものではない。その外と中なのだ。外とは即ちセキュリティーと交通機関。中とは即ち電気・通信系。器ができたとしても、この両面の整備が遅れれば、まるで無意味だ。電気・通信系の問題は、とりわけメディアの人間に多大な影響を及ぼすだろう。記事や写真を本国に送ることすらままならないのだから」。

実は、FIFAと南アの組織委員会がスタジアム建設の遅れ以上に恐れているのが、電力不足という問題だ。南アの強豪クラブ、カイザー・チーフスのある幹部はこう漏らす。

「週に数時間の停電が、この国では日常的に起こっている。安定した電力供給を実現するために、政府は新たな発電施設の建設を予定しているようだが、ただその費用捻出のために、彼らは電気代の50%値上げを画策しているのだ。我々のようなフットボールクラブだけでなく、多くの企業や家庭にとって、それは死活問題と言ってもいい」

さらに、忘れてならないのが南アの治安の悪さである。この国の犯罪発生率は、世界最悪の水準なのだ。

ヨハネスブルグにあるスタジアム、エリス・パークはヒルブロウと呼ばれる地区から5分の場所にある。ヒルブロウはかつてのヨハネスブルグの中心地で、その名残として幾つもの高層ビルが立ち並んでいるが、しかしアパルトヘイトの撤廃後はギャングの巣窟と化してしまう。今や失業した若者がたむろし、麻薬が蔓延する、ヨハネスブルグで最も危険なエリアと言われるほどだ。

また、ヨハネスブルグには公共の交通機関が事実上存在しない。鉄道やバスは黒人の低所得者層が利用するもので、可能な限り公共機関の利用は避けるようにとの告知も出されている。

ヨハネスブルグ細大のタウンシップ(かつての黒人居住区)、ソウェトではここ数年で、他のアフリカ諸国からやってきた移民が少なくとも50人以上殺害されており、強姦事件や商店の襲撃事件などは日常茶飯事と言ってもいい。

そう、これがワールドカップを1年9カ月後に控えた南アの現状なのだ。

(以下、続く)



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コメント

本当に大丈夫なのでしょうかね?

スタジアム、インフラ、そして治安。
どれを取っても不安だらけですね・・・。

ちなみに外務省の海外安全ホームページで他の国も調べてみましたが、
どこの国も思った以上に危険でビックリしました・・・。
主な国で比較的安全そうなのはチュニジアぐらいでした。

No title.

相変わらず南アは不安ですよねー。。。
あのマスコットも幻にならなければいいんですが。

現地観戦ツアーが来年あたりには出るかもしれませんが、
果たして、応募する強者はどれくらいいるのでしょう。

ダメ・・・かとw

>どらぐら様

冗談抜きで怖いです。割愛した部分に、この記事を書いた記者の体験話が載ってるんですが、現地のコーディネーターに「何を考えてるんだ!一歩間違えたら死んでたぞ!!」と叱責されたそうですし。

アフリカはまだまだ危険な地域で、チュニジアとかモロッコ、エジプトなんかはある程度平気みたいですが、迂闊に立ち寄るのは無謀でしょうね。。。

ザクミはちょっと。。。

>yoshi様

あのマスコットは「パンツを履いてない」ために売れなかったゴレオ以上にダメなオーラが出ているようなwww

冗談はともかく、其の2で書きますが、南アは本当に危険が満載です。とてもじゃないですがツアーを組んで行くような場所ではありません。旅行会社も手を出さないんじゃないかとさえ思ってしまいますが・・・どうなんでしょうね。命を捨てる覚悟はさすがにないっす。。。

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