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07 | 2021/08 | 09

Jリーグ秋‐春制への移行を考える 

非常に頷けるところの多いコラムを目にしたので、紹介させて頂きます。

なお、誠に恐縮ですが、仕事で慌しくしており、頂いたコメントへのレスは明日改めてさせて下さい。
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※超ワールドサッカー内、T教授の非公開講座より抜粋・編集





犬飼会長が秋‐春制への移行を提案した一番大きな理由は、代表選手の負担軽減だ。今季を例に取るなら、岡田ジャパンは1月15日の指宿合宿からスタートした。W杯3次予選が2月6日にあるためで、その前にチリとボスニア・ヘルツェゴビナとの親善試合も組まれた。「接近・連続・展開」をキーワードにしたキャンプである。その後も日本代表は、1週間後に集合して、重慶で行われる東アジア選手権へと参加した。

例年であれば、Jリーガーは1月下旬まで完全オフ。1年間の疲れを癒す時期である。そして各クラブでフィジカルチェックを受け、2月から身体づくりのフィジカルキャンプでシーズン・インを迎えるのが通例だった。それが1月15日に代表のキャンプ・インである。天皇杯ベスト4に残った選手達は――クラブW杯を戦った浦和も含めて――長いリーグ戦後もカップ戦を戦い、ほとんど休み無く新シーズンに突入したようなものである。

指宿合宿では、遠藤、鈴木啓太らが簡単なトラップやパスでミスを繰り返す。古傷を再発した高原は別メニューになるなど、選手のコンディションは最悪だったと言ってもいい。そして2月の東アジア選手権後は3月上旬にJリーグ開幕と同時にナビスコ杯、鹿島とG大阪はACLのグループ予選も並行して始まる。下旬にはバーレーンに乗り込んでのW杯3次予選と、代表選手は休み無く今シーズンを戦っている。

今年がイレギュラーなカレンダーなら、犬飼会長もシーズン制の移行を提案しなかったかもしれない。しかし、FIFAは欧州のカレンダーをベースにW杯予選の日程を組んでいる。最終予選は9月に始まり、来年の6月に終了する予定だ。このため、2~4月にかけて毎月1試合の予選があり、1月からは11年カタール・アジア杯の予選も飛び込んでくる。これでは来年の6月まで、代表選手は2年連続オフ無しでフル稼働という恐ろしい状況になることは明白だ。

今後もFIFAは、W杯本大会をリーグ戦のオフになる6~7月に設定し、予選を9~5月の水曜に実施する可能性が高い。加えて、AFCのカレンダーはFIFAと必ずしも一致していないため、今回のアジア杯予選や東アジア選手権のように、イレギュラーで重なる可能性もある。こうした弊害を避けるため、日本のフットボールカレンダーを欧州と統一した方が代表選手の負担も少なくなるという考えだ。

(中略)

これに対して根強い反対があるのは、集客力=収入の懸念だ。いわく「冬場の寒い時期にファンは来るのか」、「夏休みの小中学生や高校生の来場が減ってしまう」などなど。しかし、一昨シーズンのJリーグの調査によると、現在のファン層は30~40代がメインで、10代は最もパーセントが低いことが判明している。携帯やゲーム機器にはお金は使うが、社会的・文化的イベントに参加するのは消極的な傾向にあることも明らかになっている。

そして冬場の観客動員に関しても、あまり関係ないことを――古いデータではあるが――日本リーグ(JSL)時代に経験している。

(中略)

W杯予選などの都合で1986年にJSLは初めてシーズンをまたぎ、それは90‐91シーズンまで5年連続して継続された。この間、一度は観客動員の落ち込みがあったものの、1試合平均千人程度だった(当時は深刻だったが)。

(中略)

こうして見ると、移行は簡単なように見えるが、当時のJSLは企業チームが母体だったため、最北でも住金という問題が残る。仙台、山形、札幌の練習場と試合場の確保をどうするのか。これはJリーグと協会が一致団結してクリアしなければならない問題だろう。

だが、見方を変えればホームの利点にすることはできないだろうか。サポーターは見捨てないという前提での観客動員だが、北国のチームにとってプラスにする、地域性を発揮するチャンスとも思っている。

---------- キリトリ -----------

発生するであろう問題に対して、やや楽観的過ぎるきらいはあるものの、メリット面の分析および問題解決への努力によって北国の団結心、一体感が高まるという見方は正鵠を射ているように思える。アジア杯や東アジア選手権などにはU-23世代やB代表を送れば、現行のJリーグでもやっていけるような気はするが、それもまた対外的な体面やフル代表の真剣勝負の場の減少に繋がってしまう。日本のフットボールが世界のトップレベルを目指そうとするならば、やはり秋‐春への移行は避けられず、それを前提に問題解決のプロジェクトが早期発足することを願って止まない。
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コメント

理想は秋春制なんでしょうけど

楽観的な記事ですね(苦笑)
まあ、理想は秋春制なのは賛成なのですが、
やっぱり移行する際のデメリットの方が目立ってしまって、
どうも・・・。
とにかく重要な問題だけに、
急がず慎重に話し合ってもらいたいと思います。

しかし、
>(ファン層について)10代は最もパーセントが低いことが判明
このままじゃヤバイですよね~、Jリーグ、そして日本サッカー。
そういえばスタジアムに来てるのに、PSPのような携帯ゲームやってる子供を見かけましたっけ・・・。

楽観的ではありますが

過去の状況を踏まえて分析しているのは、一目に値するかなと。感情論や否定ありきの主張が多い中で、個人的には頷ける部分が多くありました。

野球場でも、子供達がDSやPSPをやっているのをよく見かけますからね。何で来ているのかと。色々とイベントを盛り込んで女性や子供の集客を図ってますが、数値的にはまだまだ実ってないのかもしれませんね。

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