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06 | 2021/07 | 08

【完成版】蹴球小噺~2008/08/26~ 

○優勝する育成~スペイン流「いいフットボール」ができるまでの30年~

※フットボリスタ8月27日号の小澤一郎氏のレポートより抜粋

EURO2008の優勝で「繋ぐフットボール=いいフットボール」というスペインフットボールのイメージは世界に大きなインパクトを残した。ではこのコンセプトはどのように統一されていったのか? 連盟の監督養成コースのディレクターを務め、UEFAでもコーチングライセンスのコーディネーターとして活躍しているヒネス・メレンデスは次のように考えている。

「パスを繋ぐフットボールがスペインフットボールのステレオタイプになったの時期は特定できない。それは長い年月をかけて徐々に形成されてきたものだからだ。ただ、70年代前半に暗い負がバルセロナに移籍し、トータルフットボールを実践したことは、今のスペインフットボールに大きな影響を与えている。その後、クライフが80年代後半から監督としてバルセロナを率い、「ドリームチーム」と呼ばれる常勝チームをつくり上げたことで、全国的に結果と内容を両立するフットボール観が広まった。コンセプトの統一に関して言えば、主役はスペインフットボール連盟ではない。リーグ運営や監督養成コースなどのオーガナイズはするが、あくまで主役はクラブが担っている。各クラブが選手の特性やファンからの要求をベースに攻撃的なパスフットボールを追求するようになっていったというのが我々の見識だ」

我々日本人の感覚からすれば、スペインでこれだけ繋ぐフットボールが普及し、そのフットボールを実現する質の高い選手が出てくれば、連盟が明確なコンセプトを打ち出し、それを実行するためのメソッドを統一していると推測しがちだ。しかし、実態は違う。スタイルや戦術は多種多様なものであり、スペインの地域性や人種、言語が多様であるのと同じことである。

とはいえ、スペインの監督達が思い描く理想のフットボール像には共通性がある。ヒネス・メレンデスは言う。「確かにそう感じるかもしれないが、監督の数だけスタイルと戦術がある。もし連盟が『スペインではこういうフットボールをすべきだ』と強要すれば、スペインフットボールの進歩は止まる。機械的に監督を生み出せば、彼らから生み出される選手もまた、ロボットのようになってしまうだろう」

実際、例えばアスレティック・ビルバオの育成コンセプトは独自であり一線を画す。「フィジカルの強さとスピードがある選手を育てることに尽きる。確かにシャビやセスクのようなクリエイティブな選手もいいが、我々はそうしたタイプの選手を育てようとは思わない」と言い切る。中でも驚くのは、1月、2月、3月生まれ、つまり早生まれの選手に注目しているという事実。「何故なら、そうした選手は一般的に11月、12月生まれの選手より背が高く、身体が強く、スピードがある。また、フィジカル的に優れた選手の方が、技術の習得が速いと考えている」という。

多様性を認めた上で、スペインは「いいフットボール」とそれを実践できる「いい選手」を育んできた。A代表が勝てない時代に質を求める姿勢が保たれた理由は、育成年代で結果を残してきたからに他ならない。「小さな政府」を標榜し、オーガナイズやコーディネートの役割に集中してきた連盟、そして「いい選手」を集め「いいフットボール」をすれば勝てるというモデルを見出したヒネス・メレンデスら下部カテゴリー代表の監督達。彼らが築き上げた育成モデルを「優勝する育成」と呼ぶのは時期尚早かもしれない。だが、「優勝した育成」と呼ぶことはできる。14日、デル・ボスケ新監督が発表した新生スペイン代表22人の平均年齢は22.5歳。育成からA代表までの成功の道が繋がった今、スペインフットボールの未来はまだまだ明るい。

---------- キリトリ -----------

このレポートは、安易に世界のトレンドを妄信し、全面的に導入してしまう日本への警鐘と言えないだろうか。ユーロをスペインが制覇したことで、最近はやたらと「Look Spain」が叫ばれているようだが、性急かつ安易な迎合では本質を見誤ることになる。日本人にとって本当に必要なモノは何か、大事なモノは何か。育成に携わる全ての人間がきちんと精査した上で、その十人十色の解答をそれぞれが独自の手法で具現化すればいい。そして、導き出された結果を照らし合わせる。その繰り返しの先にこそ、真の「日本化」があるのではないだろうか。




---------- キリトリ -----------



○Hulk、デビュー戦で豪快ミドル

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東京Vを退団してポルトガルの名門ポルトに電撃移籍したブラジル人FWフッキ(22)が24日、リーグ開幕戦でデビュー弾を決めた。ホームでのベレネンセス戦に1―0の後半23分から出場。同39分に左足で約25メートルのダメ押しミドル弾を決め、勝利を決定づけた。

川崎Fで今季をスタートしたフッキは、起用法への不満から開幕後1カ月足らずで退団。東京Vに移籍したが、ここでも判定に不満を訴えて出場停止処分を受けるなどトラブルが続いた。6月にも練習を無断欠席するなど“お騒がせ男”ぶりを発揮し、水面下で国外移籍を画策。7月26日にはポルトが一方的にフッキ獲得を発表し、東京Vが1日遅れで認める異例の騒動となった。ポルトはリーグ3連覇中の強豪で、今季の欧州CL出場も決まっている。

~スポニチより~

こちらが動画。

http://jp.youtube.com/watch?v=Z0tAf9UY_jE

Jリーグでも同じような形でゴールを奪っていたような。あのフォロースルーの力強さ、華麗さが強烈なミドルシュートを生み出しているのは間違いない。綺麗なフォームです。

ブラジル人の多いポルトで、彼はのびのびとプレーしているようですね。日本社会には結局最後まで馴染めなかったものの、実力さえあれば誰でものし上がれる欧州で大輪を咲かせるのか。この1試合だけで判断するのは危険ですが、今季の楽しみがまた1つ増えました。

○「大学No.1FW」早大・渡辺千真が横浜M入り!川崎・清水・名古屋などの争奪戦を制する

早大のFW渡辺千真(22)が横浜M入団を決断したことが22日、分かった。渡辺に近い関係者が明かしたもので、川崎、清水、名古屋などが争奪戦を繰り広げていたが、この日までに各クラブに断りを入れた模様だ。“釜本2世”の呼び声も高い即戦力FWは来季の新入団選手としては一番の注目株で、横浜Mにとっては朗報となった。

横浜Mの木村浩吉監督(47)は「いろいろなことが出来る選手。即戦力。一番の目玉でしょう」と高く評価。いち早く獲得に動き、今年2月の宮崎合宿、今月も短期で練習に参加していた。一時は特別指定選手としてのプレーも打診。渡辺は「1年目から試合に出て活躍したいというのはある」と話しており、超大物ルーキーとして大きな期待がかかる。

◆渡辺 千真(わたなべ・かずま)
1986年8月10日、長崎県生まれ。22歳。国見高―早大。
高2でFW平山(F東京)、MF兵藤(横浜M)らと共に総体、選手権制覇。
3年時にも総体で優勝し、U―19日本代表として04年アジアユース選手権にも出場。
2歳上の兄・大剛はJ1京都に所属。181センチ、72キロ。

~報知より~

高校選手権では、兄の活躍に比べて地味だった記憶が。最終学年時なんかは、やたらとメディアにプッシュされていたのに目立った活躍は示せず。大学に行ってからの成長ぶりは聞いているものの、「釜本2世」というほどなのかどうか。大剛なんかは、京都でのプレーを見てると「あれ(高校時代)から大きく変わったな~」と思うけども。昨季の関東大学リーグでは21試合20ゴールと、大学では飛び抜けた存在だということは分かりますが。

それにしても、横浜FMは優良大学生をよく引っ張ってきますね~。小宮山、兵藤、そして渡辺。若手の起用に積極的で、設備も整っているというのは魅力的なんでしょうね。ただ、現在のチーム状況は決してよくないだけに、同じく大学生の獲得・育成に力を注いでいる清水や川崎の方が環境としては良い気も。とにかく、「大卒選手は完成度が高くても突き抜けた存在にはなりにくい」という色眼鏡をぶっ壊すような存在になって欲しいと祈るばかりです。

○W杯最終予選、9月6日バーレーン戦のメンバー発表 欧州組は俊輔、稲本、松井、長谷部の4人

GK 川口 能活(ジュビロ磐田)
GK 楢崎 正剛(名古屋グランパス)
GK 西川周作(大分トリニータ)

DF 中澤 佑二(横浜F・マリノス)
DF 高木 和道(清水エスパルス)
DF 田中 マルクス闘莉王(浦和レッズ)
DF 駒野 友一(ジュビロ磐田)
DF 阿部 勇樹(浦和レッズ)
DF 長友 佑都(FC東京)

MF 中村 俊輔(セルティック/スコットランド)
MF 稲本 潤一(フランクフルト/ドイツ)
MF 遠藤 保仁(ガンバ大阪)
MF 中村 憲剛(川崎フロンターレ)
MF 松井 大輔(サンテティエンヌ/フランス)
MF 今野 泰幸(FC東京)
MF 長谷部 誠(VfLヴォルフスブルグ/ドイツ)

FW 玉田 圭司(名古屋グランパス)
FW 巻 誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)
FW 佐藤 寿人(サンフレッチェ広島)
FW 田中 達也(浦和レッズ)

~jsgoalより~

これに3~4人が明日、明後日のJリーグの結果を踏まえて追加されるとか。これといったサプライズのない順当なメンバーが選ばれたわけで、まずは最終予選突破に向けて必要な戦力だけを集めた格好ですね。今の日本には「若手の育成」に最終予選を使えるほどの余裕はありませんから。と同時に、彼らが岡田ジャパンのベースとなる存在だということも判明しましたね。ウルグアイ戦を持ち出すまでもなく、相変わらず何がやりたいのか分からず、実験ばかりで熟成も進まず、期待感に甚だ乏しい日本代表ですが、ここでの躓きはW杯出場権の喪失にも繋がりかねないだけに、全力で声援を送ろうと思います。
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コメント

バーレーン次第ですかね

フッキ、どこまで行きますかねー。
個人的には後半開始にいきなり退場とか、
そういうイメージが強いですが(笑)

岡田ジャパンは擁護もなければ、批判もないという、
まるで「凪(なぎ)」のような状況。
サッカー協会は焦りを感じてるのかもしてません。
まぁ、すべてはバーレーン戦ですね。
あるいは、マチャラ次第というか。

フッキは流石というか何と言うか、やはり凄いですな。

岡田JAPANにはこの前のウルグアイ戦を見る限り(まあそれ以前の試合もですが)期待できないというのが自分の意見です。
どうせ俊輔や松井を始めとした「海外組頼み」なんだろうなぁとしか・・・
というか大事な時期に寿人を代表に呼ぶな(#゚Д゚) プンスコ!という気持ちしかありませんw
出場しても後半30分すぎとかなんだろうなぁ(´・ω・`)

サイドの選手が明らかに足りないような気がするんですが、
このポジションは追加召集で呼ぶのですかね?
果たして内田が間に合うのか。
バーレーン戦の結果次第では、早急に「決断」を迫られるかもしれませんな。

フッキは早くも活躍してますね。
このまま順調にステップアップするのか、
それとも例によって問題を起こしてしまうのか。
Jで育った選手なので、大成して欲しい気もしますが、
一方でその鼻がへし折られることも密かに期待してしまう私って、
いけない子でしょうか(苦笑)

無関心の怖さ

>yoshi様

フッキについては、どうしても今季の傍若無人ぶりが印象に残ってますもんね~。
(;^ω^)

ポルトガルでは大人しくしているんでしょうか。ブラジル人ばかりの環境なら、ああいう癇癪も出ないのかもしれませんが。。。

我らが日本代表については・・・ご指摘の通り、もはや「どうでもいい」という感が漂ってますよね。私の周囲も多数がそうです。完璧に無関心な状態。そして、これが1番怖い。子供とかもそうですよね。褒められたり、怒られたりしているうちは安心感があるけれど、無関心には恐怖を抱くかグレてしまう。その先に待つのは深い闇でしかないだけに、せめて結果だけで「繋がり」を維持して欲しいと願うばかりです。

J2は過密日程ですもんね

>誠様

サポーターとしての「色」が強まれば強まるほど、今度は代表に対し「奪うな」という感情が生まれてきますよね。ろくに使われない場合は、なおさら。せめて、そういう我々の感情を汲んだ采配、選手起用をして欲しいものですが。。。

個人的には、今の代表に期待感を持てという方が無理だと思ってます。あまり関心のない人でも、報道や結果で分かってしまいますもん。どれだけツマラナイかを。悲しい限りですが、監督を代える以外に活力を取り戻す手はない気がしてます。

その感情分かります

>どらぐら様

フッキの活躍を素直に喜べないわだかまりが私にもありますからね(苦笑)。足蹴にされた相手には失敗を期待したくなるのも人間の心理ですw
(;´∀`)

日本代表については、今日と明日のJリーグの後に追加メンバーが発表され、そこで内田や高原、前田あたりの招集が噂されてますね。他に目立った活躍をしている選手もいませんし、可能性は高そうです。バーレーン戦の布陣はどうするんでしょうね。4-2-3-1か、4-4-2か。結局は海外組の活躍に祈るって展開になりそうで、その予想すら意味のないことかもしれませんが。。。

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