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08 | 2011/09 | 10

バレンシア日記・1 

スペインには「オトラ・リーガ」という言葉がある。

日本語で「別のリーグ」を意味し、図抜けた戦力を有するバルセロナとレアル・マドリーの2強が、残りの18弱を支配するリーガ・エスパニョーラの歪な構図を揶揄している。

実際、2003-04シーズンを最後に、2強以外の優勝はない。04-05と05-06はバルセロナが、06-07と07-08はレアル・マドリーが、それぞれ連覇を飾り、08-09から12-13まではバルセロナが5連覇を達成。バルセロナが6連覇を逃した13-14も、レアル・マドリーが頂点に立っている。

長く、永遠に続くかのような2強時代。しかし、この屈辱的な“泰平”を打破すべく、牙を磨ぎ続ける“野心家”が、ようやく育ってきた。

ともに11年に新オーナーを迎え、資金力を大幅に高めたアトレティコ・マドリーとバレンシアである。

11-12はアトレティコ・マドリーが2位、バレンシアが4位、12-13はアトレティコ・マドリーが3位、バレンシアが5位、13-14はアトレティコ・マドリーが3位、バレンシアが4位と、上位をキープ。2強との勝ち点差も、年々縮まりつつある。

そして14-15シーズン。両クラブは再び足並みを揃え、決断を下す。

「タイトルを獲れる」指揮官の招聘だ。

バレンシアが選んだのは、ドイツ代表を率いてU-21欧州選手権を制し、13-14シーズンにはPSVをエールディビジ制覇へと導いた俊英だった。

満を持し、03-04以来のリーグ優勝と2強時代に終止符を――。夢想を現実と化すため、オレンジの都での旅路が始まる。


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