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12 | 2010/01 | 02

借金まみれのリーガ・エスパニョーラ 

イングランド・プレミアリーグ、ドイツ・ブンデスリーガの活況ぶりと、それに反比例するかのように凋落を続けるイタリア・セリエAの“明暗”を、これまで幾度となく紹介してきた。しかし、危機的状況にあるのはセリエAだけではない。世界最強の呼び名を我が物としているバルセロナ、きら星のごときスーパースター達が一堂に会するレアル・マドリーを擁するスペイン・リーガエスパニョーラが、今、暗闇に覆われようとしている。ピッチ上の華やぎ、活気が増す一方で、1部リーグに所属するクラブの半数である10クラブが1億ユーロ(約130億円)以上の借金を抱え、その総額は何と約4200億円。まさに、クライシスだ。

※以下、フットボリスタ1月27日号内、川内イオ氏のコラムより。

今季のリーガは一見、かなり華やかなイメージがある。新銀河系軍団を擁するレアル・マドリーには1試合あたり数百万ユーロもする親善試合の申し込みが後を絶たず、嘘か本当か、日本からも10億円弱で来夏のツアーのオファーがあったと報じられている。

前人未到の6冠を達成したバルセロナは現在約12億円をかけて最新の設備を備えた選手寮を建設中で、アトレティコ・マドリーは中国市場に進出するために上海申花と提携を結び、今年5月1日から始まる上海万博にも出店することを決定した。エスパニョールは約107億円を投じて新スタジアム、コルネジャを完成させ、夏に予定している日本ツアーでは、約1億3000万円を超える収入を見込んでいる。

しかし、そんな景気の良い話の裏で、各クラブの台所事情は火の車だ。なんと、約130億円を超える借金を抱えるクラブが1部リーグだけで10クラブも存在するのである。10クラブの借金総額は約4276億円。Jリーグの某クラブは数億円の資金不足で経営危機がささやかれていたが、まったく別次元だ。

この負債超過の原因は各クラブの放漫経営に尽きる。昨季の給料未払い騒動が記憶に新しいバレンシアは、最近やっと昨年2月から中断していた新スタジアムの建設再開の目処が立った。経営難のデポルティーボは選手達の給料を全額支払うことができなくなり、昨年12月から今年2月までの3カ月間、全員に一律で毎月約156万円を振り込むことを通達している。

また、アトレティコは元所属選手で01年にパリSGに移籍したMFウーゴ・レアルに対し、同選手の移籍金の取り分を未だに支払っていないというどんぶり勘定が判明した。

もちろん、上位クラブ以外も、額が幾らか少ないだけで借金漬けの体質と放漫経営に変わりはない。マジョルカでは、何故かSDが大半の選手より高額の1億円近い年俸を得て、批判を受けている。

クラブ側に選手への給料支払い延期や減額などを可能にする破産法という切り札があるにしても、リーガの運営状況は危機的だ。財政面だけを見れば、現在の繁栄は砂上の楼閣である。

---------- キリトリ -----------

以前にも似たような趣旨の記事を紹介したと記憶しているが、今のままではUEFAが2012-13シーズンに向けて導入を検討する「経営的フェアプレー構想(※)」に“合格”できるのは、ごく僅かだ。破産法という“徳政令”に頼るのは、道義的にも、国内経済へ与える影響の大きさからも愚の骨頂に他ならないだけに、身の丈に合った経営へのシフトを急ぐべきだろう。

なお、借金が1億ユーロを超えるのは、レアル・マドリー(6億8300万ユーロ)、バレンシア(5億5000万ユーロ)、アトレティコ・マドリー(5億1100万ユーロ)、バルセロナ(4億8900万ユーロ)、デポルティーボ(2億9200万ユーロ)、ビジャレアル(2億4000万ユーロ)、エスパニョール(1億6500万ユーロ)、ラシン(1億3700万ユーロ)、サラゴサ(1億1200万ユーロ)、セビージャ(1億1000万ユーロ)。

※負債を返済しない限り、選手獲得やヨーロッパのカップ戦出場が制限されるというもの
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やる夫で学ぶフットボールの歴史 

ボリュームのあるネタは夜に投下するとして、小ネタを一つ。

現在、ネット上では「やる夫」をはじめとするアスキーアートを用いての物語が多数展開されています。その中から、フットボールの歴史をつづった作品を紹介します。

やる夫で学ぶフットボールの歴史

フットボールの起源、今や古(いにしえ)となったJリーグ開幕以前の日本代表などなどが、非常に読みやすく、かつ面白く解説されています。

私はまだ3までしか読んでいませんが、現在15の本編と5つの番外編が存在しています。ちらっと見た限りでは、今のJリーグに関する話題なども途中に挟み込まれており、どちらかというと日本代表の変遷やJリーグに興味のある方にぴったりかもしれません。