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10 | 2008/11 | 12

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ユーロ2012開催に暗雲 

※フットボリスタ11月26日号「サッカーの影を歩く」より抜粋・編集。長束恭行氏の執筆。

ロシアからの安価な天然ガス供給で経済発展を遂げたウクライナだが、2005年のユシチェンコ政権の成立以後、親欧米に方針変更した。しかし欧米からの投資拡大を狙う政策は失敗に終わり、景気は低迷。米国発の金融危機によって、その傾向はさらに加速している。果たして2012年のユーロ開催は大丈夫なのか。長束氏による現地レポート。

2007年4月、ユーロ2012の「ポーランド・ウクライナ共催」(注1)が決定した。これは小国の票を集めてUEFA会長となったプラティニの思惑が絡んだ結果とも言える。もっとも、開催地決定投票の歳にウクライナサッカー協会会長を務める大富豪スルスキが裏金をばら撒いた噂もあるが・・・。

今年7月、そのスルスキはボリスポリ空港でプラティニを出迎えた。そして、UEFA会長は視察を通してウクライナの準備の遅れに愕然としたという。

4年後のユーロ開催に合わせて整備が急がれているのが、交通インフラだ。手狭なボリスポリ空港を拡張するため、ウクライナ政府は「ターミナルD」の新設を決定。これには日本政府が資金協力を行った。

ウクライナに対する初の円借款として191億円近くを融資。しかし09年に完成予定のはずが、契約から3年を経過した今年10月にようやく起工式が行われた。ここまで遅れた理由は、建設地の所有権を主張する民間会社が現れ、長く裁判が続いたため。日本政府は内輪もめに困惑していたが、「借りてやる」と言わんばかりのウクライナ政府の傲慢な姿勢にも苛立ちを覚えたという。この調子で工事がユーロ開催に間に合うのかは極めて怪しい。

それどころか、今のままでは競技すら行えない。決勝の舞台となるキエフのオリンピスキ国立競技場に足を運ぶと、悠長なスピードで解体工事が進められていた。解体工事はスタジアムだけでなく、正面のトロイツキ・ショッピングセンターにまで及んでいた。台湾のゼネコンが途中まで建設していた建物だが、UEFAが「スタジアムでの緊急避難を妨げる建築物」と指定したため、ユーロ開催決定後に取り壊しが決まったのだ。当然、多額の賠償問題となり、資金難で解体工事もストップした。今年12月からスタジアム本体の改修工事が始まるが、UEFAはキエフのスタジアムが完成しなければ、開催権そのものを剥奪する強硬姿勢を見せている。

続けて私は、ウクライナ東部に足を踏み入れた。ドニプロペトロフスクでは、真新しいドニプロ・スタジアムが待ち構えていた。石油や金属、銀行業に携わり、総資産は約8900億円と言われるドニプロのコロモイスキ会長が、このスタジアム建設に投資している。今年9月、予定より完成が1年遅れたものの、ユシチェンコ大統領を招いて落成式典が行われた。

ドネツクでは、シャフタール・スタジアムが来年春の完成に向けて急ピッチで工事が進められていた。シャフタールに私財を投げ打って強豪の仲間入りをさせたアフメトフ会長は、ウクライナの鉄鋼界を牛耳る存在。総資産約1兆8700億円という彼のポケットマネーが新スタジアム建設に投じられた。資金難に苦しむキエフや西部のリビウ(注2)と比べると、東部は特定の富豪たちが積極的に資金を注入している。けれども、観光地とほど遠い東部の空港は設備がお粗末で、ホテルの絶対数も少ない。

街にはベンツやレクサスといった高級車が行き交うほどの高度経済成長を続けてきたウクライナだが、今はその勢いに翳りが見えるどころか、転落する一方だ。04年のオレンジ革命(注3)で手を組んだはずのユシチェンコ大統領とティモシェンコ首相の対立が表面化。グルジア問題やロシアに依存する天然ガスの価格問題の影響で、ティモシェンコ首相は親欧米から親ロシアに転じ、政局は混迷している。さらにアメリカ発の金融危機がウクライナ経済に飛び火し、国際収支が急激に悪化した。

東部のルガンスクからやって来たウクライナのサポーターはこう本音を漏らす。

「俺たちはロシアと手を結ぶべきだ。ユシチェンコもダメだが、ティモシェンコも信用できない」

たとえこれから経済が上向きに転じ、ハード面を整備できたとしても、ホスピタリティを含めたソフト面はそうたやすく改善できない。ドネツクで同宿したベルギー人ビジネスマンは愚痴る。

「ウクライナ人が20人いたとして、英語を話せるのは1人くらい。ビジネスでは致命的だね」

国外のサポーターたちをスムースに迎え入れられるかにも疑問が残る。ユーロ開催までにウクライナ人の内面にも革命が起こることを期待するしかない。

注1:最終投票では、イタリア、クロアチア・ハンガリーと争った。本命だったイタリアがカルチョ・スキャンダルで信用を失い4票どまりだったのに対し、ポーランド・ウクライナは8票を集めた。ちなみにクロアチア・ハンガリーは0票。

注2:リビウはキエフ、ドニプロペトロフスク、ドネツクと並ぶユーロの開催予定地。今年10月、スタジアム建設を請け負うはずだったオーストリアの企業が金額面で折り合わずに撤退。現在、開催地から外される可能性が最も高い。

注3:オレンジ革命とは、04年の大統領選挙をきっかけに起こった大規模な反政府運動。一度は親ロシアのヤヌコビッチの当選が発表されたが、選挙不正を訴えて国民が抗議を繰り返した。のちの再決選投票にて親米派のユシチェンコが勝利した。

---------- キリトリ -----------

南アフリカW杯だけでなく、次のユーロ開催も非常に危ないぞというお話。プラティニの理想主義者&豪腕ぶりは、どっかの国の誰かさんに似ている。きちんとしたプラン、概算無しにゴーサインを出すと、後から後悔することになるわけで、世の中の厳しさをもっと目を見開いて認識すべきではないか。夢や理想で飯は食えない。

最後はライトな話題で〆ます。

○あのクラブもコストカット?!

世界的な金融危機の煽りを受け、ついに「金満クラブ」との異名を取っていたチェルシーもコストを削減すべく、ある方針を打ち出すようだ。それは、トレーニング施設内にある飲食物を無料から有料にすること。今までは選手やスタッフは自由に飲み食いしていたが、それではコストを抑えるにも抑えられないという状況となり、今回の決定に至ったようだ。アブラモビッチ・オーナーの底知れぬ財力で近年、着実に実力を付けてきたチェルシーだが、緊縮財政へと舵を切るのか。

~超ワールドサッカーより~

案外みみっちぃwww

無駄な選手を取らず、不要な選手をきちんと売れば、そんな小さいことしなくて済みそうなものなのに・・・欧米の方の発想は分かりませんな。

---------- キリトリ -----------

ご心配をおかけしましたが、ようやく体調は戻りました。12月は非常に忙しく、更新頻度や内容に影響が出ることもあるかと思われますが、なるべく頑張ってクオリティを維持していきたいので、今後とも宜しくお願い致します。
m( __ __ )m

日・月の連休は1日を外出に、1日をサカつく&睡眠に費やしてしまい、PSG編はほとんど進んでいません(おいおい)。 明日から、ちょっと頑張らないといけませんね。まだ開幕から10戦ちょっとですからw
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