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08 | 2008/09 | 10

【加筆】進歩なき前進。日本代表、灼熱の中東決戦を制すも笑顔なし 

W杯最終予選の初戦に臨んだ日本は、立ち上がりから豊富な運動量と正確な技術でバーレーンを圧倒し、前半18分に中村俊のFKで先制する。同44分には、相手DFのハンドで得たPKを遠藤が決めて追加点。後半開始直後こそ激しいプレスで前へ出てきたバーレーンに押し込まれたものの、身体を張った守備でこれを凌ぐと、後半22分にバーレーンが退場者を出したこともあり、その後はリズムを取り戻す。後半40分には途中出場の中村憲のミドルシュートでダメ押し。3-0とし、敵地で最高のスタートを切ったかと思われたが、そこから致命的なミスも絡んで4分間に2失点。辛うじて逃げ切ったものの、後味の悪すぎる結末に、選手達に笑顔は無かった。

勝ち点3は手に入れた。しかし、この日も流れの中からゴールを奪えなかった。アタッキングサードでの手詰まり感は深刻だ。数少ない決定的なシーンも、冷静さを欠いてフイにした。ゲームマネジメントの拙さは、目を覆いたくなるほど。進歩なき前進。艱難辛苦の日々に終わりは見えない。

---------- キリトリ -----------

立ち上がりは非常にアグレッシヴな姿勢で、珍しく良かったんですよね。機動力のある2トップにした〝恩恵〟でしょう。玉田も田中もよく相手にプレッシャーをかけて追い込んでました。「ボールを持てば仕掛ける」という姿勢も鮮明で、巧みなドリブルやオフ・ザ・ボールでシュートまでいくシーンもありましたね。先制点の直前には、ペナルティエリア直前の狭い場所をパスワークで破り、田中がフィニッシュ。GKに止められましたが、アタッキングサードで「崩しかけた」とは言えます。もっとも、その後は相変わらず枠に行くとしたらGKの正面だったりゴロでしたがwww

それから、地肌が見えるほど芝が短かったのも日本向きでした。

一方のバーレーンは、もしかしたら「後半勝負」を指示されていたのではないでしょうか。ホーム側としては消極的な動き出しで、攻撃は前線に長いボールを送るだけ。しかも、精度が低すぎるからカットされてばかり。スピードを生かしたドリブル突破も鳴りを潜めてました。この低調さが日本の攻勢に繋がった感はあります。後半は一気にペースアップし、高い位置を取っていた内田の裏を狙って日本守備陣を脅かしました。サルマン・イサやラフマン、ジョンといった選手は良い選手ですね。ただ、帰化選手が多いからか、試合中に味方同士で何度も口論してました。コンビネーションには難があるのかなと。個々の能力は中東勢らしくしっかりしてますが、それを総力として高めるためには時間がかかりそうです。名将マチャラとはいえ。

最後に日本代表の総評を。

楢崎:5.5

好セーブもあったが、最後の失点は明らかにミス。ベテランがやっていいミスではない。

内田:5.5

終盤に息切れしたが、前半は鋭い突破からチャンスをつくった。

中澤:6.0

高さ、強さを前面に出し、1対1では圧倒。バーレーンの攻撃を跳ね返し続けた。

闘莉王:5.5

終始安定した守りだったが、OGは軽率。

阿部:5.0

不慣れなポジションで、クリアミスやパスミスが相次ぐ。シュートも放ったが、存在感は希薄だった。

長谷部:5.5

黒子となって中盤の安定化に貢献。もう少し前へ出て欲しいが。

遠藤:5.5

PKはさすが職人。ボールロストが少なく、ボールの収め所として重責を果たした。

中村俊:6.0

セットプレーや配給などで違いを見せたが、球離れが遅くて奪われるシーンも。

松井:5.5

仕掛ける姿勢をありありと示し、果敢にチャレンジ。ただ、コンディションの問題かキレがなかった。

中村憲:5.5

思い切りの良いシュートで貴重な3点目をもたらす。もう少し長い時間使っても良いのでは?

玉田:5.5

ピッチを縦横無人に動いて攻守を牽引。ドリブルで相手守備陣を切り裂いたシーンが印象に残る。あとはシュート。

田中:5.5

ドリブルとオフ・ザ・ボールはチームの貴重な武器となった。決定力を磨きたい。
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