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10 | 2007/11 | 12

痛みを乗り越える努力を求めたい 

○コンサドーレ札幌、債務超過解消のため減資計画…道などは「税金をドブに捨てるようなもの」と難色

サッカーJ2・コンサドーレ札幌の運営会社が債務超過解消のため、北海道や札幌市などから集めた出資金の8割を取り崩す減資による経営再建案を計画していることが30日、わかった。運営会社側はすでにJリーグや主要株主に再建案を提示し、近く株主総会で正式決定したい考えだが、計3億円を出資する道と市は、債務解消に公金を充てる再建案に対して「市民の理解が得られない」などと難色を示している。

J2の札幌はシーズン3位以内がすでに確定し、2位以上を条件とするJ1への自動昇格が目前12月1日には、今季最終節となる水戸ホーリーホック戦(札幌ドーム)を控えている。Jリーグは昇格の際、運営会社に債務超過の解消を求めている。しかし、チームを運営する「北海道フットボールクラブ」(HFC、資本金約25億6000万円)は2006年決算で累積債務が約27億5000万円に達し、約2億円の債務超過に陥っている。

HFCは資本金の8割を取り崩して債務を約20億円減らしたうえで、新しい出資者を募って資本金を増やす案を作成し、11月から出資者に理解を求めていた。道と市は、HFCに対して出資金以外に年約1億円の補助金を供出し、さらに計10億円の貸付金もあるため、これ以上の支援は困難な状況だ。「税金をドブに捨てるようなもの」(道幹部)など、反発も根強い。

HFCの佐藤邦興取締役は「多額の負債を抱えたままでは会社は存続できない。道と市には引き続きお願いを続けていきたい」と話している。Jリーグチームの運営会社では、2006年に福岡市がアビスパ福岡の求めで出資金5億円のほぼ全額減資に応じたが、同年に減資を検討していたサンフレッチェ広島は「株主に迷惑をかける」として減資は行わず、5億円を増資して経営再建を行った。

~読売より~

地域密着政策が奏功し、スタジアムへ足を運ぶ人間は増えつつある。JFLの試合でも、1万人弱を集める時がある。「おらが町のクラブ」としてサポーターが根付き、着実にフットボール文化の浸透が感じられる。

しかし、リアルな実態としてフットボールクラブは「儲からない」。

大半のクラブが赤字に頭を抱え、遣り繰りに苦しんでいる。サポーターの支援を受け、行政の資金中によってギリギリの低空飛行を続けているクラブは少なくない。今後は浦和や横浜FMをはじめとする「ビッグクラブ」と甲府や千葉などの「スモールクラブ」との貧富の差はますます拡大し、二極化が加速するだろう。

英プレミアリーグのように、莫大なTV放映権料が見込めるまでにフットボール文化が息づき、成熟すれば別だが、どう楽観視しても、ここ数十年でそれが成されるとは思えない。つまり、〝身の丈〟を考えた経営へと舵を切り、それぞれのアイデンティティ――育成特化型や地域密着型、そしてビッグクラブ型――を確立して生き延びるしかないのだ。

しかし、この棲み分けがきちんと達成された時、日本のフットボール文化は新たな段階に突入する。今は混迷期でありながら、雌伏の時間。さらなる発展に向け、痛みを乗り越えて欲しい。
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