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10 | 2007/11 | 12

凶夢 

※笑えるところは皆無であり、個人的に気持ちを整理したいだけなので、そういう見苦しい様を見たくない方はお戻り下さいませ。暫く更新をお休みするかもしれません。







母親の涙を見たのはいつ以来だろうか。

実の“母親”の容態を考えれば、当然のことだった。

脳が萎縮し、アルツハイマー病とパーキンソン病の初期段階こそ見られたものの、体力自体は回復に向かっていたはずだった。

そう聞いてきた。

しかし、ここにきて持病の腸閉塞が再発。高熱に倒れ、既に水も含めて飲み食いを禁じられる事態に至っている。

側に付き添っていた伯父によれば、干からびたようになった口から漏れる息は、陰鬱に沈み、絶え絶えだと言う。

考えもしなかった悪夢に、仕事から帰った私はただ茫然と立ち尽くすのみだった。

いつぞやも記したが、私にとって祖母は誰よりも愛しい存在だ。

昔から、「(祖母が死ぬより)先に死にたい」と、よく言っていたものだ。

共に過ごした時間も、恐らくここ10年では私が最長だろう。

その祖母がいなくなることなど、到底考えられない。

それでも不吉な想像をしてしまう自分に、激しい嫌悪感を覚える。

何もできない無力さに、反吐が出る。

フットサルに没頭している時、大事な人達と歓談していた時は、全て忘れられた。

けれど、夜はなお長く暗い。

なんて恨めしいんだ。


まだ、曾孫も見せていない。

それどころか、結婚すらしていない。

もし神がいるというなら、せめてあと数年の猶予を下さい。

そのための“生け贄”なら、幾らでも捧げますから――。
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