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12 | 2007/01 | 02

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初対初、勝者と敗者は共に未来を 

フットボール人生を懸けたDitermination、Jリーグには無いイノチの煌めき、高揚する魂、湧き上がる歓声、幾つものドラマ。君達はどこまでも美しい──。

昨日書いた全国高校サッカー選手権決勝戦の観戦記を、こちらにも。

決勝戦らしく守備的な入りをした両チームの戦いは、一つのミスがピンチに繋がる神経戦となった。前線から激しいプレスでボールホルダーを追いつめ、最終ラインには4枚以上を絶えず揃えて相手の侵入を許さない。攻撃も極力手数を減らしてダイレクトやロングボール、サイドでの突破が中心となり、明らかにリスクヘッジの色合いが濃かった。それに加え、決勝の緊張感も慎重さに拍車をかけたのは間違いない。

だが、前半も半分を過ぎた頃から作陽がリズムを掴み始める。

4-5-1と中盤での数的優位を活かして中盤から丁寧にボールを回しポゼッションを高めると、サイドのプレイヤーの飛び出しを引き出しながら左右へ揺さぶっていく。

しかし、盛岡商業の最終ラインは安易に飛び込まず、敵の1人ひとりをきっちり捕まえる落ち着いた対応で防ぎきり、逆に作陽のディフェンスのミスを突いて2度ほど惜しいチャンスを創り出した。

前半を選手権の決勝としては珍しい0-0で終えると、後半、作陽は先に動く。怪我を抱えてフル出場が不可能なエース村井の投入だ。

そして、その村井が先制点を導いた。

エリア手前で盛岡商業のディフェンス3人をいなしてシュートを放つと、ゴールバーに当たったこぼれ球へ桑元がヘッドで飛び込み押し込む。

反撃の盛岡商業は後半18分、9番成田の巧みなドリブル突破からPKを得る。しかし、この絶好のチャンスに背番号11の2年生キッカー林が蹴ったボールは、無情にも僅かに左へ切れていった。

普通なら、彼はそこで終わってしまう。けれども監督はチャンスを与え続け、彼もそれに応えた。林、後半27分に「リベンジ」の同点弾。

ドラマチックな展開は、試合の趨勢も決める。

均衡状態で迎えた終了間際の40分、成田が左サイドを鮮やかにドリブル突破して折り返すと、8番千葉がダイレクトシュート。コースを丁寧に狙ったボールはゴール右隅へ吸い込まれ、逆転劇はその最高潮を迎えた。

初対初の新鮮なる頂上決戦を制したのは、岩手県代表の盛岡商業。雪で1カ月間は体育館での練習を余儀なくされるというハンデを克服しての優勝は、もしかしたら「選手の小粒化」が生み出した副産物なのかもしれないが、「それも悪くない」と思えるほどに清々しい優勝物語だった。
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