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04 | 2006/05 | 06

No impact,No excuse 

黄色壁が低い位置で待ち受ける。明確な構図──。攻める日本と守るスコットランド。圧倒的にボールを持たされた。加地、三都主の両輪は小野と小笠原のハンドル捌きに合わせてフルスロットルで侵入を図り、時折遠藤が巧みなフリーランニングで意表を突く。

さらには、予想通り堅い中を避けながら、小野、小笠原を起点に玉田が絡む「トライアングル」が、軽妙な即興演奏を奏でてチャンスを手繰り寄せる。

しかし、びっしりとバイタルエリアからペナルティボックスまでを埋め尽くした壁の打開には至らない。

スコティッシュらしい鋼の肉体と、DNAに組み込まれた狡猾さをフル回転させ、日本の攻撃を食い止める。肘打ち、スライディングが降り続く雨のように注ぎ、華奢な日本のリズムは徐々に失われていった。

点が遠い──。

その匂いすら感じられない中で、前半に加地と小笠原が放った都合3度のミドルシュートだけが可能性を感じさせた。

「閉じた貝を割る」にはミドルシュートが効果的だ

誰もが知る定石。しかし、たった3度しか使われなかった。

あとは、22人のうちで誰よりも巧い小野に預け、小笠原がサポートし、中央からサイド、サイドから中央へと予測可能でありきたりな攻めに終始。スコットランドはきっと「守りやすい」と感謝したことだろう。

終盤、FKから2度惜しいシーンがあった。しかし、トータルで見ればノーインパクト。雨中に響くサポーターの悲鳴が、届かない声が、しとしとと胸をうった──。
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