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03 | 2006/04 | 05

the ultimate gun 

敵陣奥深く

やや左めの位置でボールを受ける。

ウイングだった頃の習性か

それとも天が定めし「生息地」か

ここが彼のテリトリーだ。

そこから

爆発的な加速力と

その速さからは似つかわしくない

柔らかく多彩なフェイントで

彼は

ステップを刻み

踊るように

駆け抜ける。

対峙するDFは

為すすべ無く

後ろ姿を見つめることを強いられ

必死の覚悟を込めた

「断つ」ためだけのタックルは

虚しく空を切る。


数百年の年月を経て成熟した大樹のような

どっしりとした体幹は

屈強な戦士たちを前に揺ぎ無く

遮るものを

時として

薙ぎ倒し突き進む。

まさに

柔と剛の極限融和――


全方位から繰り出される

正確無比なシュート。

「静」と「無」から突如咆哮を上げて襲いかかる

凶悪なプレイスキック。

ゴールの神の寵愛を一身に集めながら

それを愛すべき仲間と共有する

利他性。


最高のハンターにして最高のコンダクターは

ヤングガンズの守護者として

頂点へ向けて白煙をくゆらしている――
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