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03 | 2006/04 | 05

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チャンピオンズリーグ準々決勝第2節1日目 

いよいよベスト4に進出する2チームが決定する。

ミラン対リヨン

初戦はスコアレスドロー。ジュニーニョ・ペルナンブカーノを欠いたリヨンが良くやったと言うべきか、アウェーゲームを無失点でやり過ごしたミランに良くやったと言うべきか、判断は難しいところだ。

チーム状況を見る限りでは、チアゴの出場停止こそ痛いものの、前述したようにエースのジュニーニョが復帰し、キャプテンのカサッパもベストな状態で復帰するなど、ほぼフルメンバーが揃ったリヨンに一日の長があるか。ミランはカフーが戻り、スタムもベンチ入りできるかもしれないとのことだが、直前のレッチェ戦を嫌な形で落としているだけに、ホームといえど厳しい戦いを余儀なくされるだろう。

いずれにせよ、共に堅守を売りとするチームである以上、先制点がどちらに転ぶかによって大勢が決しそうな気がする。心情的に、またフットボールの質という部分を加味してもリヨンを応援したいと思う。

「予想スコア」

ミラン 0-1 リヨン

トータルスコア1-0でリヨンが準決勝進出。


ビジャレアル対インテル

1stレグでは開始早々に先制され、やっとの思いで逆転勝利を収めたインテル。しかし、ビジャレアルがDFのゴンサロ・ロドリゲスを出場停止で欠くのに対し、インテルは出場停止の選手もおらず、怪我で戦列を離れていたフィーゴが復帰。土曜日のリーグ戦もメッシーナを相手に3-0と圧勝しており、万全の状態でこの試合に臨めそうだ。

一方のビジャレアルも、初戦で出場停止だったアルアバレーナ、ホシコ、タッキナルディが戦線復帰を果たす。土曜日には難敵サラゴサをアウェーで下しているように、チーム状態は良好だ。1stレグでアウェーゴールを奪っているのも大きい。
このアドバンテージを生かせる戦い方――カウンターアタック――が出来れば、見事ジャイアントキリングを果たせるかもしれない。

「予想スコア」

ビジャレアル 1-2 インテル

トータルスコア2-4でインテルが準決勝進出。
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白く気高い長距離ランナー逝く 

メジロマックイーンが逝った。

父メジロティターンは天皇賞馬

祖父メジロアサマも天皇賞馬

親子3代で天皇賞を制した偉大なる長距離ランナーの系譜は、どうやらここで潰えてしまうらしい。

数少ないチャンスから

エイダイクインという美しく強い娘を産んだ彼。

それでも

拝金主義と能力主義の中で

次第に「可能性」は閉ざされていった。


いつも思う…

タマモクロスが逝った時

ビワハヤヒデが逝った時

そのたびに思う…

昔日に在った「何か」を我々は失い続けていないか。

サンデーサイレンスとその一族による寡占時代。

幾多のヒーロー達が闇に葬られていったことを

忘れてはならないだろう。



私のような若造は、彼もまた現役時代を知らない名馬。

ゲームの中で

ビデオの中で

鬼神の如く強い灰色の存在を

畏敬の念を抱いて見つめていた。


どれだけ強さを見せても

「スピードはどうだ」

と言われ続けていた彼。

プレクラスニーをぶっちぎった天皇賞秋のシーンが

降着という信じがたい結末と共に

プレイバックする。

「どうだ、見たか」

背中が語る

完全の証明――。

そして管理した池江師は

「マイルでも勝てる」

そう、力強く言い放った。


スピード、スタミナ、安定感

競馬世界の3種の神器を備えた彼は

日本競馬の歴史を支え

古き良き時代の伝統を今に残す

メジロ牧場の

日本の

マスターピース(最高傑作)である。

第3回UNK杯 

4月2日夜半、週末恒例となった「UNK杯」第3回大会が開催され、参加者5名総当たりによるリーグ戦で0勝4敗の成績となったLpier氏が、無惨にも3代目UNKを襲名した。優勝したのは第2回大会に引き続きhoyte氏で、ここにきて非常に好調ぶりが目立つ。以下、2位Nack氏、3位moonrace氏、4位に2代目UNK王者Kuya_A氏がつけた。

同大会は日本最高のサッカーゲームである「ウイニングイレブン」の欧州版「Pro Evolution Soccer」(PC用)を用い、ネットワーク対戦を通じて進行されるローカル大会。毎回参加者による協議でレギュレーションが定められ、今回は「W杯出場国・チーム選択ランダム・リーグ戦」の条件で執り行われた。

戦前の予想では、オランダを引き当てた暁氏、チェコのhoyte氏の優勝争いが有力視され、逆にパラグアイを引いたmoonrace氏、ポーランドのNack氏、エクアドルのLpier氏は苦戦必至との見方が大勢を占めた。

ところが、蓋を開けてみればNack氏がhoyte氏を破るという、いきなりの大波乱。オランダを駆る暁氏もLpier氏との初戦こそ制したが、次戦でhoyte氏に敗れて以降は完全に精細を欠き、先制しては追いつかれて引き分ける悪循環。優勝争いから脱落した。

毎回優勝争いに加わるmoonrace氏は、およそ1週間ぶりの実戦となったことに加えてチーム力的にも苦しく、イマイチ波に乗り切れず。

こうなると優勝が見えてきたNack氏だったが、暁氏を破って勢いに乗ったhoyte氏が残り2戦を全勝でくぐり抜けたのに対して、1勝2分とてこずり、惜しくも優勝を逃した。

4戦全敗と厳しい結果に終わったLpier氏は、長引く自らの不調とチームの弱さが相俟って、いかんともしがたい状況に陥ってしまったようだ。技術面というよりは、精神的な面が大きいように思えるが・・・。

3kaime.jpg


Football Manager 2006 日記~ミラン vol2~ 


6月

1日 ユーロ2008を1週間後に控え、最終登録メンバー23人を発表した。レジェスジェステ、ヴィセンテまでもが負傷で左サイドが心配だ・・・。あとは怪我人も無く納得のいくセレクション。目標は最低でもベスト4だね。協会はグループリーグ突破を要求しているが、そんなのは当然だ。

euro2008.jpg



※そのユーロに向けてミランからは6人が旅立っていった。うーん、低調ミランだけにやや少ないなぁ。

イタリア代表 ネスタ、ピルロ、ガットゥーゾ、ジラルディーノ
チェコ代表 ヤンクロフスキー
スペイン代表 ヴィジャ

5日 メッシーナからErminio Rullo(24)を15億7千5百万円で獲得した。左サイドバックないしは左サイドハーフとしてレギュラーを担ってもらう予定。

5日 ユーロ2008に臨むシャビ・アロンソが地元紙のインタビューに応え、「メンバー全員のポテンシャルを完全に発揮できれば、優勝することだって可能だよ」と発言した。

7日 いよいよユーロ2008が開幕。開幕戦はグループBのクロアチア対オランダで、オランダが貫禄を見せて3-1の勝利を収めた。スペインの初戦は9日で、相手はドイツ。以降、オーストリア、ギリシャと対戦する。

9日 グループリーグ初戦、ここで勝てば突破は決まったも同然だ。幸いにも各選手のコンディションはばっちり。ベストメンバーでドイツを葬りにいく。

20060402220750.jpg



「18418人しか観客が集まらないというのは明らかにおかしいじゃないか」という無駄な突っ込みは置いといて、試合は大方の予想に反してドイツペース。中盤の底に位置するバラックが圧倒的な存在感でフィールドを制圧すると、短いタッチ数でのワイドな展開からチャンスをつくり、本数にして倍のシュートを浴びせる。

対するスペインは、両サイドハーフが不調。ホアキンは仕掛けてはボールを簡単に失い、左サイドのA・ロペスはある程度機能してたものの、片翼をもがれたスペインは劣勢を強いられる。

前半はスコアレスドローで折り返し、迎えた後半。試合を動かしたのは偉大なるキャプテンだった。63分、左サイドに開いたトーレスのパスをエリア手前で受けたソリアーノがエリア内中央で待ち構えるラウールにパス。ラウールはマークに付いていたMarcel Schuon(シュツットガルト)を反転しながら巧みに交わし、冷静にコーナーを狙ってシュート!これがヒルデブランドの手を掠めてゴールに飛び込んだ!!

しかし、執念こそがドイツ最大の武器。74分、ゴール正面で得たFK。バラックが助走に入る。誰もが直接を意識した瞬間、壁の右を走り抜けたフートにグラウンダーのパス!ノーマークでエリアに侵入したフートが豪快に右足を振りぬくと、強烈な弾道がゴールに突き刺さった!!

試合はこのままタイムアップ。注目された一戦はドローに終わり、今後はいかに他の対戦相手で得失点差を稼ぐかが首位と2位を分けることになる。


11日 アトレチ・コミネイロからLeandro Castanを約8億円で獲得した。センターバックとして十分な能力を持つ21歳。大いに期待したい。

Castan.jpg




※これで暁監督が就任以来獲得した選手は9人にも上る。その総額はなんと78億2千万円なり!!
マァァァ!(Ф_ゝФ)マァァァ!

12日 オランダ対イタリアの注目の一戦は3-1でイタリアが勝利。

14日 グループリーグ第2節はオーストリアと。前半10分にA・ロペスの代表初ゴールをきっかけにゴールラッシュとなったスペインは、シャビ、トーレス、デル・オルノと決めて、さらに再びA・ロペスがゴールを決めて5-0で一蹴した。MOMはシャビ。

15日 ヨーロッパクラブランキングが発表され、ミランは1位で新シーズンを迎える。昨季は5位だぞ・・・。パレルモは31位になってました。

15日 パレルモがリバプールからレイナを18億7千5百万円で獲得した。金はだいぶ貯めたから、有効に遣ってくれ~。

17日 得失点差で首位に立つスペインのグループリーグ最終戦はドイツW杯チャンピオンのギリシャとの対戦。

負ける気は全くしなかったのだが、なんとFKから先制点を許し、ラウールが同点弾を直後に決めたのも束の間、再び勝ち越しを許してしまう。完全に打ち合いになったところで、この試合トーレスに代わって先発出場のヴィジャが貴重な同点弾。前半終了間際にようやく同点に追いついた。

ハーフタイム中に入れた喝が効いたか後半はスペインが圧倒。ヴィジャが勝ち越しゴールを決めると、ラウールも後を追うゴール!ヴィジャ、ラウールの大活躍でスペインが首位で決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメント一回戦の相手は・・・オランダだってさ (;´Д`)

各組の状況は・・・

A組 1位スペイン、2位ドイツ
B組 1位イタリア、2位オランダ
C組 1位デンマーク、2位トルコ
D組 1位フランス、2位セルビア&モンテネグロ

A組、B組は順当な感じ。C組はチェコが3位に沈んだ。D組ではイングランドとスウェーデンが敗退。あれ?ポルトガル出場してないんだ。

19日 オランダとの準々決勝は開始4分でトーレスが先制点を挙げると、32分にはシャビが綺麗なミドルシュートで追加点。前半終了間際にはヴィジャにもゴールが生まれ、3-0とリードして後半を迎える。後半はオランダの激しい当たりで負傷退場者が続出し、チームのリズムが崩れたところにファンペルシーに痛烈なミドルシュートを叩き込まれて1点を返されるが、辛抱強く守って勝利。難敵を破って準決勝進出を決めた。

※負傷退場したデル・オルノがハムストリングを痛めて全治3カ月。ここまで好調だっただけにチームにとって影響は大きい。

※他の結果・・・イタリアが苦手のPKでドイツを破り勝ち上がり。また、トルコがフランスを4-0で破って勝ち上がった!!スペインの相手はそのトルコと。

25日 準決勝の相手はフランスに圧勝して勢いに乗るトルコ。開始5分にハリル・アルティントップに先制弾を許し苦しくなったが、38分にトーレスが値千金の同点弾を決めて前半を折り返す。そして後半開始早々、ゴール前約25メートルの距離でFKを得ると、シャビが直接決めてスペインが勝ち越しに成功!!さらにロスタイムにはキャプテンラウールが試合を決定付けるゴールを挙げて、見事逆転勝ちで決勝進出!!!

※もう1つの準決勝、イタリア対セルビア&モンテネグロは延長戦の末に2-1でイタリアが勝利。決勝はイタリア対スペインの黄金カードが実現した。

26日 パレルモがヴィジャレアルからピンツィを38億5千万円で獲得。どうした、そんなに大枚はたいて良いチームじゃないぞw

29日 ファンが選ぶミランの昨シーズンMVPはヴィジャでした。なるほどね。

※ユース選手が入団したが、どいつもこいつも酷すぎて話にならん。

※TV放映権料を貰う。ミランともなると、その額は111億円にもなるみたい。すげぇなぁ。ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!

29日 いよいよユーロ2008も決勝戦。イタリア対スペインという誰もが夢見る最高のマッチで指揮を執れるとは、こんなに嬉しいことはない。戦前の予想は僅差でイタリアだが、果たして栄冠はどちらにもたらされるか。

20060402221007.jpg



全くの互角で推移した試合は、前後半どちらもゴールを許さず、延長戦へと突入する。その延長戦、5分にロングパスで抜け出したトニが独走でゴールへ迫るが、プジョールがこれをファール覚悟のストップ!審判は迷わずレッドカードを提示し、スペインは残り時間を10人でのプレーを強いられることになった。優勢になったイタリアだったが、カシージャスの好セーブの前に結局ゴールを奪えず、試合は0-0でついにPK戦へ。

先行となったスペインの一人目はヴィジャ。ブッフォンにコースを読まれながら触らせないコースに蹴りこんで成功。

イタリアの一人目はトニ。冷静に逆を突いて成功。

スペイン二人目はソリアーノ。職人らしく届かないコースへ豪快に決めた。

イタリア二人目のザンブロッタのキックはカシージャスの手を掠めてゴールへ。

スペインの三番目はシャビ。右隅のここしかないコースへ正確に沈めた。

イタリアの三番目はなんとネスタ。右へ強烈なキックを放つが、カシージャスが完璧に読みきってセーブ!!スペインがリードする。

スペイン大事な四番目はホアキン。これを決めればかなり有利となる場面できっちり決めた!!!

これを外すと試合終了という場面でイタリアはディ・ナターレをキッカーにもってきた。長めの助走から正面に思い切り蹴ったボールは、しかしカシージャスの読みどおり!弾き飛ばされたボールが転々と芝を走る中、スペイン代表に栄光と歓喜が降り注いだ。
:*:・。,☆゚’・:*:・。,ヽ(・∀・)人(・∀・)ノ ,。・:*:・゚’☆,。・:*:

1964年の初開催以来、ユーロのタイトルとは無縁だったスペイン代表がついに初優勝!サポーター、協会共に〝予想外〟の戴冠に驚きを隠せないようだ。もちろん、最高の祝福と感謝を受けたのは言うまでもない。

――優勝おめでとうございます。予選途中に就任して1年足らずでの信じがたい好結果に皆驚いています

「スペイン代表はこれまでなかなかビッグタイトルに縁が無かっただけに、感激もひとしおだよ。本当に嬉しい。選手達は実力をフルに発揮してくれたし、最後まで諦めずにファイトしてくれた。プジョールの退場後も戦意を失うことなく、集中力を保ち守りきったのは見事だったね。PKも、あの耐え難い緊張感の中でよく全員が決めたと思う。相手のキックを2本ストップしたカシージャスも素晴らしかった。とにかく感無量だ。言う事なしだよ」

――次はW杯ですね

「タイトルを取ったことで彼らがこれまで受けてきた〝勝負弱い〟というレッテルも剥がれた。ライバル達はリベンジを誓っているだろうが、我々も欧州チャンピオンとして今度は世界の頂点に立てるように頑張るよ」

喜びを語る暁監督の目元にはうっすらと涙が浮かんでいた――。

7月1日 トルコのハリル・アルティントップがユーロ2008の最優秀選手に選ばれた。大会通じて6ゴールを決めた彼は得点王にも選ばれている。次点はシャビ、アンリが次々点だった。


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4月1日の5試合 

4-1.jpg



まずまず納得いく結果だと思う。相手GKに止められて悔しい思いをしたシーンは少なく、どちらかと言うとGKに助けられて感謝したことのが多かったように思う。

1試合ごとに回顧するのもなんだが、3試合目の勝利はラインを積極的に押し上げてくる相手に対し、サイドチェンジとドリブルによる単独突破を繰り返すことで上手く対処できたと思う。

アヤックスをはじめとして4-3-3のフォーメーションを使用するチームは中盤の守備がやや手薄になるが、ハーフ3枚がスピード、ダイナミズム、積極性、守備力をきちんと備えている時は十分カヴァーできる。特にグリゲラのようなDMFがいれば、カウンターに対しても、左右サイドアタックに対しても有効なフィルターとなってくれるはずだ。

3トップへの風当たりは何故か根強いものがあるが、それも使いやすさと威力ゆえだろうか。

もっとも、ただ単にパスの受けどころを創る(増やす)ための安易な3トップでは通用しないレベルの方も沢山いる。やはり、ワイドな展開を可能にするロングパス技術、単独突破で数的優位を創り出すドリブル技術あっての3トップだと心得るべきだ。

4戦目の勝利は、試合終盤にベーメが27メートルの距離から直接FKを叩き込んでのものだけに、嬉しさは格別。グラッドバッハのようなチームだと、セットプレーやカウンターの精度は生命線。チャンスを確実に決めるための技術、落ち着きが身に付くので重宝している。


もともと勝利意欲に乏しいプレイヤーである私にとって、2勝3分の結果は十分満足。今日はスティックの感覚がだいぶ良く、かなり効果的なロングパスを通せたことも嬉しさを倍増させてくれる。

今夜はあと何試合かするつもり。皆様と楽しくプレーできることを楽しみにしております♪

運命の出逢い 

午後の雑踏は風邪気味の私には少し辛かった。
どかどかと行きかう人ごみの中を避けるように歩き続け、ようやく駅から駅へと繋ぐ通路は終着点に達した。

「しんどいなぁ。これはますます体調が悪化したかな…」

普段とは全く異なり急速に高まっていく鼓動を疎ましく思いながら、ホームへ出るために階段を駆け上がる。

しかし、覚えていたのはそこまでだった。
次に見た景色は、白く平板な天井だ。

「ん?」

一体全体何が起きたのか、ここはどこなのか。まさか出勤したのは夢だったのか――。

明らかに「さっき」までとは180度異なる自分の境遇が理解できない。

「まさか…」

焦る気持ちを抑えながらようやく思いついたのは、自分が気を失ってしまったのではないかということだ。

そんな経験を自分自身がするとは思ってもみなかった。頭の中は空転するばかりで、まともなイメージが描けない。
酒をどんなに飲まされても大丈夫だった自分に、よもやそんな事態が生じたなんて信じられるはずもない。

「気が付きました?」

背後から投げかけられた言葉に、思わずビクッと体を震わせる。

「誰?」

我ながら馬鹿げた答えであり、こうして今改めて振り返ってみると何とも失礼な話だが、人間というもののは動転している時に論理的思考や仁義礼知で包まれた返事など出来ないらしい。思わず口に出たのは、どうしようもないその一言だけだった。

「『誰?』だなんて、随分な答えじゃない?誰がアンタみたいに図体のデカイ男を引っ張ってきたと思ってんのよ」

その声が女性のものであることに今更ながら気付き、ますます混乱のどつぼに嵌る私を一向に構いもせず、やれやれといった口ぶりで声の主は私の正面に回り込んできた。

意外にも、と言っては悪いが、人助けをするような顔には見えなかった。どちらかといえば夜の仕事が似合いそうな、そんな「整いすぎた」顔がそこにはあった。

大きな黒目が意志の強さを感じさせ、亜麻色の髪は肩から引力にひかれるように綺麗な直線を描いて流れ、厚ぼったい唇とその脇に控える小さなほくろが妖艶さを醸し出している。

(綺麗なヒトだなぁ…)

まるで他人事のようにぼんやりと思うが、状況が状況だけに安易な想像をする暇は無い。

「次に聞かれるのは『ここはどこ?』『なんで?』ってとこかしら。ここは私の勤めている病院のベッドで、なんでここにいるのかは…私の目の前でアンタがいきなり倒れたから、そこから近い病院、つまりはうちの病院に引っ張ってきたの。単に立ち眩みか貧血によるものだと思ったから、救急車を呼ぶのもどうかと思ってね」

「まぁ、熱は結構あるみたいだけど、暫く休んでから帰りな」

矢継ぎ早に飛んでくる彼女の言葉に合いの手を挟む間もない。それでもようやく状況を理解できたことで幾分脳内の機能が動き出した。

「そうだったんですか…。本当にすいません、ご迷惑をかけて。わざわざありがとうございます」

「動けるようになったら言って。もう診察時間はとっくに終わってるから、みんな帰っちゃって残ってるは私だけだからさ」

普段時計をしない人間な上に携帯はコートのポケットに入っている。今の時間は分らないが、外から差し込む光の弱さからいって、もう夕方だろう。
土曜日の病院はだいたい午前中で終わる。とすれば、彼女は帰り道を引き返して私を連れてきてくれたってことだ。

「帰るとこだったんですよね?その後に用事とかもあったんじゃないですか?台無しにしちゃって申し訳ないです」

「そんな何度も謝んなくて良いよ。まぁ、多少はびっくりしたけど、なんて言うかこういう場所で働いてると日常茶飯事だから。別に帰っても特に何かあったわけじゃないしね~」

返ってきた彼女の言葉からは愚痴めいたものや義務ゆえの淡白さが全く感じられなかった。元々「気風の良い」姉御肌のヒトなのかもしれない。きっと同性にも異性にも頼りにされるタイプだろう。

素直に凄いと思った。

そして、稀に見る「異人」への探求心とちょっとばかりの個人的な興味を持って、彼女へ次々と言葉を投げかけた。揺れる視界に邪魔されないように、彼女の視線を意識しないように目を瞑りながら――。

「病人なんだから、大人しく寝てなさい」

なんて事を言われるのだけを恐れていたが、不思議と彼女は会話を途切れさせることなく付いてきてくれた。話が合ったのもあったが、きっと私と同じように彼女も「話好き」なのだ。合いの手の入れ方、突っ込みとボケの加減、全てが小気味良く進んでいく。

ふと目を開けると、いつの間にか彼女は私が寝ているベッドの端に腰を掛けていた。顔立ち以上に整った身体が描き出す曲線は妙に艶(なまめ)かしく、思わず、視線だけを下から上へと嘗め回すように動かす。

ゆっくりと体中をなぞりながら顔に辿りついた私の視線を、黒目がちな彼女の目が迎え入れる。こちらをじっと見据えて離さない彼女の視線は、「君の邪な考えの全てお見通しだぞ」と言っているような気がして、慌てて目を閉じる。

「変なヒト」

そういって笑い出した彼女は、軽く私の身体を叩いて立ち上がった。

「ヒトをじろじろ眺める元気があるなら帰れるでしょ。早く家に帰ってゆっくり休みなさい」

見透かされていた。
いなされる自分がいる。
これまで感じたことのない感覚が、ますます私のココロを奪い去っていく。

延々と続いていた2人の会話の密度と感触――それに寄りかかるように、口をついて出たのは誘い文句だった。

「予定無いなら、食事でもどうですか?」

あまりに唐突で、露骨な誘い文句。普段のノリで済ませれば、なんてことのないジョークになる言葉が、この時ばかりは震えていた。それが余計に恥ずかしくて。

「ほらっ、迷惑かけちゃったし。そのお礼に」

もどかしいぐらいに上手く回らない舌を誤魔化しながら、言葉を足していく。
一期一会。別に拒否られようが何ら問題ないことが、私を大胆にさせたのかもしれない。

「へぇ~」

しげしげと私の顔を見返すと、

「アンタってそんなこと言うタイプに全然見えないのに、意外に大胆なんだね~。その勇気に免じて付き合ってやるか~。話してて面白かったし。でも、その前に体調整えてからだな。私も〝一応〟病人を連れ回すようなことを出来ない立場ですから」

と言って、どっかにあった紙の切れ端に連絡先を書き、それをこちらへ放り投げた。

「自分で一応とか言ってちゃ世話無いぜ」

なんて毒づきつつも、切れ端をポケットの中へ仕舞い込んで立ち上がる。

「片付けとか戸締りして帰るから、アンタはとにかく早く帰って休むんだよ。酷いようだったら病院行くこと」

外で待っている心積もりだった私に釘を刺すような一言が届いた。

(まったく、敵わねぇな)

どうやら一枚も二枚も相手は上手のようだ。たまにはそれも悪くないが。

辺りは既に真っ暗になっていた。会社を出てから6時間以上が経っている。今日は4月1日、エイプリルフールだ。嘘のような一日が、まさか私を待っているとは思わなかった。




























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